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アムールトへ
旅路と料理
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「美味しそうですね、イタダキマス」
全員に料理が行き渡ってから、マルクエンはスープを掬って口をつける。
「むっ、美味しいです!!」
「どうも」
マルクエンの言葉にゴーダは短く礼を言う。
「ほんと、美味しい……」
ラミッタも思わず言葉を漏らした。
「ゴーダの料理はいつも美味しいわねー」
ふふっと笑ってウィンナーを噛じるアレラ。
「お料理はいつもゴーダさんがしているのですか?」
食事をしながらマルクエンはゴーダに話しかける。
「いえ、アレラと交代で、ですね」
「私も、お料理は作れるんですよ?」
アレラがニコニコと言うので、マルクエンは関心した。
「そうなのですか、私は料理が全然出来ないので尊敬しますよ」
言われてアレラはクスクスと笑う。
「それじゃ、今度ご一緒に作りませんか?」
「良いのですか!? 是非教えてください!!」
勇者チームに溶け込み始めているマルクエン。ラミッタは何だかちょっとした疎外感を感じながら美味い料理を食べていた。
「今までの旅ではラミッタさんがお料理を?」
「えぇ、まぁ」
マスカルが話を振るとラミッタは短く話を返す。
その後も他愛のない話をして、夜は更けていく。
「本当に見張りは必要ないのですか?」
寝る支度をしながらマルクエンが尋ねると、アレラが答えた。
「えぇ、魔物避けの結界は張ってありますし、万が一半径50メートル以内に人や魔物が来たら音が鳴り響きます」
「便利ですね……」
火の始末をしてそれぞれ男女別にテントへ入る。マルクエンは寝袋に入るとあっという間に眠ってしまった。
次の日の夜。今日はアレラが張り切っている。
「それじゃ、今日は私とマルクエンさんで作るわー」
「よろしくお願いします!」
ニコニコ笑顔のアレラとマルクエン。ラミッタは脳天気なマルクエンを見てはぁっとため息を漏らす。
「じゃあマルクエンさん。野菜の皮むきをお願いしますね」
「任せて下さい!」
人参やらじゃがいもの皮むきをするマルクエン。刃物の扱いは慣れているのか、中々上手に剥けていた。
「あら、マルクエンさんお上手!」
「ありがとうございます」
照れながら笑うマルクエン。そのまま野菜の炒め方や煮込む順序を教わる。
「はい、私とマルクエンさんの合作料理です」
野菜が不揃いではあったが、中々に美味い料理にラミッタは悔しがっていた。
(イラスト:夜桜みる先生)
全員に料理が行き渡ってから、マルクエンはスープを掬って口をつける。
「むっ、美味しいです!!」
「どうも」
マルクエンの言葉にゴーダは短く礼を言う。
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ラミッタも思わず言葉を漏らした。
「ゴーダの料理はいつも美味しいわねー」
ふふっと笑ってウィンナーを噛じるアレラ。
「お料理はいつもゴーダさんがしているのですか?」
食事をしながらマルクエンはゴーダに話しかける。
「いえ、アレラと交代で、ですね」
「私も、お料理は作れるんですよ?」
アレラがニコニコと言うので、マルクエンは関心した。
「そうなのですか、私は料理が全然出来ないので尊敬しますよ」
言われてアレラはクスクスと笑う。
「それじゃ、今度ご一緒に作りませんか?」
「良いのですか!? 是非教えてください!!」
勇者チームに溶け込み始めているマルクエン。ラミッタは何だかちょっとした疎外感を感じながら美味い料理を食べていた。
「今までの旅ではラミッタさんがお料理を?」
「えぇ、まぁ」
マスカルが話を振るとラミッタは短く話を返す。
その後も他愛のない話をして、夜は更けていく。
「本当に見張りは必要ないのですか?」
寝る支度をしながらマルクエンが尋ねると、アレラが答えた。
「えぇ、魔物避けの結界は張ってありますし、万が一半径50メートル以内に人や魔物が来たら音が鳴り響きます」
「便利ですね……」
火の始末をしてそれぞれ男女別にテントへ入る。マルクエンは寝袋に入るとあっという間に眠ってしまった。
次の日の夜。今日はアレラが張り切っている。
「それじゃ、今日は私とマルクエンさんで作るわー」
「よろしくお願いします!」
ニコニコ笑顔のアレラとマルクエン。ラミッタは脳天気なマルクエンを見てはぁっとため息を漏らす。
「じゃあマルクエンさん。野菜の皮むきをお願いしますね」
「任せて下さい!」
人参やらじゃがいもの皮むきをするマルクエン。刃物の扱いは慣れているのか、中々上手に剥けていた。
「あら、マルクエンさんお上手!」
「ありがとうございます」
照れながら笑うマルクエン。そのまま野菜の炒め方や煮込む順序を教わる。
「はい、私とマルクエンさんの合作料理です」
野菜が不揃いではあったが、中々に美味い料理にラミッタは悔しがっていた。
(イラスト:夜桜みる先生)
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