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勇者さん
サキュバスのお店!
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童顔のサキュバスはマルクエンを下から見上げて言った。
「申し訳無い。酒は一滴も飲めないものでして……」
「そうなんだー!! まぁ無理して飲んで倒れちゃうより良いよ!」
サキュバスはボーイに注文を伝えてから自己紹介を始める。
「じゃ、改めて自己紹介!! 私は『スミレ』って言います! おにーさんの名前は?」
「マルクエン・クライスです」
そこまで言った後、イーヌ王国の騎士ですと言いかけ、慌てて言葉を飲み込む。
「あのー、駆け出しの冒険者をやっています」
「冒険者さんだったんだー! っていうか筋肉すごーい!」
スミレと名乗ったサキュバスは、マルクエンの腕を触って言う。思わず顔が赤くなった。
飲み物が運ばれてくると、サキュバスはグラスを手に持って言う。
「それじゃ、乾杯だね!」
「えっ、あ、あぁ!! そうですね」
「そんなに緊張しなくて良いから」
クスクスと笑われながら、グラスをカチンと合わせる。
「マルクエンさんお腹空いてたんだっけ? 何か食べるー?」
「うーんと、じゃあ『ペペカグ』で」
マルクエンは料理が運ばれる間、スミレとぎこちない会話をしていた。
「マルクエンさんのご出身はどちら?」
「え、えっと、遠くの国ですね」
マルクエンの目が泳いでいるのを見て、スミレはそれ以上の詮索はしない。
「そうなんだー、冒険者さんって大変じゃない?」
「えぇ、日々新しい事への挑戦で、確かに大変ですね」
他にも当たり障りない質問にマルクエンは緊張しながら答えていた。
しばらくして注文した料理が運ばれる。
食欲をそそるニンニクとオリーブオイルの香ばしく、良い香りとパスタの中に見え隠れしているエビとイカ。
見た目はレストランで出てくる物と同じか、それ以上に良いものだった。
「マルクエンさんお腹空いてるんでしょ? さぁ、食べて食べて!」
「あ、はい。それじゃイタダキマス」
一口運んでうん、とマルクエンは頷く。確かに味は中々のものだ。
「どう? 美味しいでしょ?」
「えぇ、これは美味しい」
「熱い内に食べちゃってー!」
マルクエンはパスタを食べ続ける。その途中スミレがニヤリと笑い、言った。
「マルクエンさん。私も一口食べてみたくなっちゃったなー」
「あぁ、そうですか。それでは取皿を……」
「いやいや、一口だけで良いの! だからね?」
そこまで言って、スミレは顔をマルクエンに近付ける。
「食べさせて! マルクエンさん」
口を大きく開けて言った。マルクエンは思わず驚いて声が出た。
「申し訳無い。酒は一滴も飲めないものでして……」
「そうなんだー!! まぁ無理して飲んで倒れちゃうより良いよ!」
サキュバスはボーイに注文を伝えてから自己紹介を始める。
「じゃ、改めて自己紹介!! 私は『スミレ』って言います! おにーさんの名前は?」
「マルクエン・クライスです」
そこまで言った後、イーヌ王国の騎士ですと言いかけ、慌てて言葉を飲み込む。
「あのー、駆け出しの冒険者をやっています」
「冒険者さんだったんだー! っていうか筋肉すごーい!」
スミレと名乗ったサキュバスは、マルクエンの腕を触って言う。思わず顔が赤くなった。
飲み物が運ばれてくると、サキュバスはグラスを手に持って言う。
「それじゃ、乾杯だね!」
「えっ、あ、あぁ!! そうですね」
「そんなに緊張しなくて良いから」
クスクスと笑われながら、グラスをカチンと合わせる。
「マルクエンさんお腹空いてたんだっけ? 何か食べるー?」
「うーんと、じゃあ『ペペカグ』で」
マルクエンは料理が運ばれる間、スミレとぎこちない会話をしていた。
「マルクエンさんのご出身はどちら?」
「え、えっと、遠くの国ですね」
マルクエンの目が泳いでいるのを見て、スミレはそれ以上の詮索はしない。
「そうなんだー、冒険者さんって大変じゃない?」
「えぇ、日々新しい事への挑戦で、確かに大変ですね」
他にも当たり障りない質問にマルクエンは緊張しながら答えていた。
しばらくして注文した料理が運ばれる。
食欲をそそるニンニクとオリーブオイルの香ばしく、良い香りとパスタの中に見え隠れしているエビとイカ。
見た目はレストランで出てくる物と同じか、それ以上に良いものだった。
「マルクエンさんお腹空いてるんでしょ? さぁ、食べて食べて!」
「あ、はい。それじゃイタダキマス」
一口運んでうん、とマルクエンは頷く。確かに味は中々のものだ。
「どう? 美味しいでしょ?」
「えぇ、これは美味しい」
「熱い内に食べちゃってー!」
マルクエンはパスタを食べ続ける。その途中スミレがニヤリと笑い、言った。
「マルクエンさん。私も一口食べてみたくなっちゃったなー」
「あぁ、そうですか。それでは取皿を……」
「いやいや、一口だけで良いの! だからね?」
そこまで言って、スミレは顔をマルクエンに近付ける。
「食べさせて! マルクエンさん」
口を大きく開けて言った。マルクエンは思わず驚いて声が出た。
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