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最終話 旅館にて

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16、旅館の中で

 それから2人は悠太が子供の頃に遊んだ事のある、地元の人しか知らない浜辺に行った。
季節も夏になり天気も良い、用意した水着に着替え泳いで楽しんだ。
 その日は人もいないので浜辺で美月の身体を楽しむ事が出来て満足出来た。少し夕闇が迫り、ロマンチックだと美月が嬉しそうに言った。その笑顔が凄く癒される悠太だった。

 旅館に着くと、若い頃の2人に戻ったような楽しいひとときだった。旅館の料理は豪華で美味しいし、家族風呂で美月と一緒に風呂に入った。風呂上がりに2人で酒を飲みながら話をした。
「ヨガの瞑想ってあんだけ気持ちいいもんだったんだなぁ、俺知らなかったよ」
「そうよねあんなことが起こるなんて思いもしなかったわ」
「でもとっても特別な体験だよなぁ、美月のエネルギーが強過ぎるんじゃないのかな」
「そうかも今日は朝から、変だったわ、サービスエリアのトイレで我慢出来なくなってオナニーで逝っちゃったんだもの」
 悠太が呆れた顔で「ノーパンで尻餅付いて潮吹くなんて男喜ばし過ぎでしょ」
「ほんと興奮したわ、でもその前にあなたの腕触って逝っちゃったでしょ、悠太に喜んで貰おうと思って足広げようとしたの、それもあると思うの」
「私ねこの頃思うのよ、男って女の中で出す事が1番の気持ちいい事だと思っているじゃない?女も中で出されると満たされるし嬉しく感じるのよね。でもね、違うと思うのよ」
 トロンとした目の美月は和風の机の上に両肘を付いて、悠太を眺める様に話しを続ける。
「なんか目に見えないエネルギーみたいなものが出てる人に触って貰うって、気持ちいいって事に気がついたの、あなたに抱かれてる時に感じたのかな。大きく行く時、ぶぁ~って上がって来るのは、シンボルから出てるのは精液じゃなくエネルギーに私の身体が反応反応してるんじゃないかって思うのよ」
 うっとり思い出しながら話しを続けている。
 「海岸で海を見ながらあなたが後ろから私の中に入って来てくれたよね。私の中があなたでいっぱいになって、ゆらゆらゆっくり動かしてくれたから。私はとっても気持ち良かったの。
ずっと私の中で気持ち良くなって欲しいって思っちゃた私」
「それ山崎さんも言っていたな、奥さんが言ってたんだって」
「そうなの?」
「波の音は優しくて良い浜辺だったなぁ」
「そう。その波の音、あなたは波で私は砂浜なの、ざーってあなたが私の中を流れて掬いあげる、いっぱい波が私の中に溢れる様に、あなたのエネルギーが私を動かして私は綺麗になるのよ」
「時には荒々しくて、時には優しくてどうしようもないくらい気持ちいいの」いたずらっぽく美月がキスして来た。
「ねえ聞いて、私はあなたが好きよ、今殺されても喜んでしまいそうなくらい」
「殺しはしないさ、俺も好きだよ」
「そうなの嬉しいわ、見て私のここを!」
美月は裸の上に旅館の浴衣だけを着ている。座ったまま部屋の壁に背を当てて両足をいっぱいに広げている。
「今日いっぱい男の人に見られたの、それだけで感じてしまう。美月のここを見て」
「ああ見てるよ、綺麗だよ」
 綺麗な指先が肉の突起の皮を上にずらしてゆっくり指先を動かしている。蒸れている感じのする女芯を広げた。
「ここに入れたい男がいるわ、でも膣を使わせてあげてるだけの様に思うのよ」
 前後に指をスライドさせている。
「とっても情熱的で気持ちいいけれど、あなたの出してるエネルギーとは違うの」
 手の平を股間に当てる様に動かしてぴちゃぴちゃ音を立てている。
「でも1番良かったのは瞑想の時のエネルギーが入って来た時だったわ。私あれを感じてエッチのレベルが変わった気がするの。2人で抱き合って跳ね上がった様な、この例え分かるかな、突き抜けちゃったみたいな?あの時あなたの肉棒が私の中に入っていたらと思うと怖いわ、たぶん叫びまくっている気がするの」
「わかるよ、俺の中でも爆破が起こった気がしてもの」
「だから此処でして欲しいの、あの時の様に座って貰って私が乗るの」
「わかった。でも動いちゃダメだと思よ、違う方向に行っちゃうと思うんだ」
「わかった。我慢するよ」

 美月は抱き心地の良い肌を持っている、しっとりと白い肌、悠太の胡座の上に裸で座って来た。美月は気持ちいい所を思い出す様に会陰を押し付けるように座って来た。
 腕を悠太に回す様に抱きついてキスをした。軽く電気が走った様に美月はのけぞりまた抱きついて来る。
 丹田を合わせて気を送ったら、おでことおでこをくっつけて気を回す。一体感を感じたらキスに変える。キスを受けた美月は「ハアハア」と呼吸を荒くしている。悠太も呼吸が荒くなりそうなのを我慢して長く息を吐き息を整える。
 キスは最初は軽く唇を当たるだけにして、美月の口が開いたら舌を入れた。
 前歯の歯茎と上唇の間に気が通りやすい場所があるので舌先で探してみる。
 エネルギーを感じたのか美月の肩が耐える様に力が入って反応してるのがわかる。
「ハァーン」美月の声が愛おしい。
 歯を開けたらまた舌を入れて舌を絡める。受け入れたと感じたら絡めてた舌を通して気を送る。美月の舌に深く合わさった時、背中を伸ばし硬直させ腰をひくひく動かすのを見た。これだけ気持ちよくては堪らない、直ぐに登り詰めたくなるので一度離れて休憩する。
「どうして止めちゃうの?」腰をくねらせて美月が言う。
「もう逝きそうになっているんだな、可愛いよ。今日はねタントラセックスの真似をして見たいと思うんだ、まずは美月をマッサージする事から始めさせて」
 美月に一度寝て貰って足の指を愛した。
爪の横を何度も舌で舐め回す、全部の指を丁寧に舐めた。ゆっくり足のすねからふとももの付け根にやんわりとマッサージする。そしてキスを細かくしながら最後は舐めあげる。「はあ、気持ちいいわどうして今までしてくれなかったの?」悠太は驚き顔をあげようとしたが、美月が頭を押さえて「止めちゃダメもっとして」と言った。
「止めるわけ無いよ、美月の身体美味しいよ」夢中で腰骨、脇腹、左終わったら今度は右。美月は悠太の頭を鷲掴みにして「アン、アン」と答えている。気分良く悠太は続けた。腕は優しくマッサージして手のひらも優しくする。手の平はキスで、指は口で、一本一本舌で舐めあげる。脇は先に顔を持って行き、匂いを嗅いだ。女の色気は脇にあると思う。
「イヤ、汗かいたのよ、匂うよきっと」女は匂いを嗅がれて興奮する生きものだ大きく息をする。
「美月の匂いがするよ、ああなんて癒される匂いなんだ」
「あー~ん、ステキ、愛してる」
 ゆっくり反応観ながら脇もキスして行く。
首筋はキスをいっぱいした。時々首筋に甘く噛みつく、噛んでは舐めるのを繰り返す。髪の毛は指を髪の毛の中に突っ込んでかき回す。女は全身性感帯と言う。実際は性感脳を覚醒させることが必要だ。普段なら触って何も感じないのが普通だけど、エネルギーが通っていれば美月も悶える。女は知らないうちにバリアーを貼っている。それを優しく解かせて行くのが必要だ。
「また逝っちゃっうの、あー~~ん」
 美月は身体中をうねらせ、悠太の手の動きに反応する。子宮をお腹の上から優しく揉む、おへそ少し下ぐらい、丹田と言われる場所を手を添え上下に軽く動かし振動を与える。悠太のエネルギーが手から伝わると美月は身体背中を浮かすようにして、快感に悶えている美月は綺麗で見惚れてしまう。

 美月のお腹にある竜も顔を出して喜んでいるように見える、畝るように踊って笑っている。
「来る来るすごいの~」と言いながらお腹を摩るだけで美月は逝った。
 我慢出来なくなった悠太は肉棒を女芯の入口で愛液を塗る様に前後させる。美月の女芯に肉棒を当て深く入れた。美月は悠太の肩を握り締めて。
「あん、あん、いい、すごくいいわ、、ん、ん、」中はドロドロで蠢く感じがして腰のは辺りが痺れる様に気持ちいい。
「あっ、あぁ~ん、、あっあっ、ん、んふ、、ダメ、ダメ」
 美月の中が馴染むまで待ってから、大きく深く突く。そして肉棒の先で美月の奥を舐めるように上下に動かす。
「ぐちゅぐちゅぐちょ」美月の中で音がする
そして奥に深く突き上げて止める。
「ギシギシ」喉に悠太の突き上げを感じる。
そしてまた上下に動かす。これを繰り返した。「パンパンパン」女芯に悠太の恥骨がぶつかる様な強い衝撃が快感となって美月を襲う。その度に「あう、あう」と答えにならない声を出している。声が長く伸びて美月の終わりの無いエクスタシィが始まった。
「あーーーーー」「あーーーーー」
 美月は顎を上げたまま退けぞっている。もう何度も逝き続けて、呼吸も強く激しくなっている。
 足で腰回りに巻きつくように絡めて、しっかりと動けないようにしがみつきキスをねだった。
 白い肌が赤みを帯びて、美月の美しさはこれ以上ないほどに興奮させる。夢中でキスをした。悠太は美月がこれほどに性に夢中になれるとは思って無かった。目の前で美月が喜びに溢れる表情で涙を流すのをみて興奮が最高に高まる。また美月を抱き抱え胡座座に座る。2人で飛び上がる準備をした。

 夢中になった美月からキスをされた時悠太の頭に火花が飛んだ。言葉がやって来た。周りの風景は光に溶けてただ輝くだけ。

「神さまはあなたの中にいらっしゃる。
美しい感情に。
楽しい夢に。
愛に満たされているとき。
愛に感動しているとき。
神さまはあなたと共にいらっしゃるから」

 美月の柔らかい身体が透明になって悠太の身体に溶けて行く。抱き合っている2人の間に光の玉が出来て輝いて2人の間が無くなって行く。セックスが単に子どもを作る事だけの目的ならば、女がこれほど快感を感じる必要は無い。女の身体は男に愛されるように神様に創られている。またエクスタシィで作られたエネルギーこそが男への神様の贈り物なんだと。

 今はっきりわかる。

 悠太に終わりが来た。
 今日は2人きりの旅行だったから何度も交接をねだられた。悠太は一度も精を零さずに美月に答えた。その悠太が一日の終わりを告げるような、雄々しい雄叫びをあげた。
「うおおおお~」
 美月の身体はふんわり浮き上がり宇宙に向かって飛び上がる。美月は愛する男のその熱い爆破を悦びで受け止める。美月はこの雄々しき男と共に飛び立つ事の出来る喜びに震えている。悠太の果てたその肉棒からは、無限のエネルギーがある。美月それをすべて受け取る事ができるのだ。

 ああなんて幸せなんだろう一体感とエネルギーの交換。これこそ愛なのだ。

 高く高く飛ぶ宇宙の中心まで、
抱き合っている安心感が愛おしい。光に包まれたまま、2人は深い眠りに落ちた


 次の日、2人は用意した黒の礼服に着替えてホテルを出て悠太の実家の菩提寺に向かった。初めて美月を見る人もいたが美月は輝くような笑顔で対応してくれた。
 懐かしい親戚に会って楽しい一日になった。ただ一つ困った事が起こった。
 2人がてをつなぐと美月が声を出して逝ってしまうのだ。それだけならいいのだが野獣の様に悠太を求めてしまう。帰りにラブホテルに入りなかなかホテルを出れないので困ってしまった。

 「ハゲ社長もヨガ教えようかな?」
 「それはイヤだよ美月のエネルギーの1番良いとこを取られそうだもの」
 「じゃちゃんと付き合ってね、でも貴方のエネルギーが素敵なのよ、滝で見た綺麗な青のオーラ素敵だったな、ハゲ社長じゃ濁る気がするわ」
 「じゃ止めときなさい。朝の体操だけにしてね」
 「わかった」
 「ねえ、またしたい!」
 「腕からエネルギー出してあげるからそれで我慢してね」
 「ヤダ!シンボルを入れるのが1番良いとこに当たるのよ」
 「やれやれ」

 バス通りの花屋「完」
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