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陰の気
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十四、陰の気
宇宙は陰陽で出来ている。
実はそれがどういうことなのか、村上にはわからない。
高山は男は陽の気、女は陰の気できていると言う。つまり磁石のプラスとマイナス、または電池のプラスとマイナス、そういうふうに互いに引きつけ合う力で、この世は成り立っているという。
「でも見えもしないエネルギーに違いがあると言われても、わからないですよ、ただそう云う物だって言われても、もっと知りたいです」
邪魔くさい奴やと云う様に。
「そしたら小学校に貰った赤と白の磁石覚えてるか?SNの磁石あれのエネルギーの区別を目で見てわかったんか?」
「きっとそれ出来たら天才やわ、テレビ出演し放題やで、俺テレビ局に売り込んでいったるわ」
「あれは鉄粉をそばに振りかけたらなんか波形が出てたでしょ」
「ああ、そう云う事が知りたいんか?」
顎に手を当てて考えて高山は言った。
「そしたら聞くで、あんた綺麗なお姉ちゃんに心惹かれる事無かったか?」
頷く村上に近づき、
「妙に女に近づきたいっておもたやろ?」
「変な気になったやろ?」
「急に近づいて来たりするとドッキってせんかったか?」
ついに村上の顔を覗き込む様に見て。
「常識があって、意識で抑えているけど変な“気”になったわけや」
満足そうに頷いて。
「つまり健在意識が抑えているけど、女性性の強い女の“気”が迫って来ると健在意識が乱れるねん」
「なんかゴリ押しされてる気がするんですが?」
「変な常識を植え付けられてるんよ。磁石が横にあってくっ付く事を悪徳って感じるからや。女の気を感じて心が揺らぐ、交接のは事を考えるのが悪い事やと、をいやらしい事やと思てるやろ?」
「自然な事やのに、否定の心あるやろ」
「それはそうや、手当たり次第に交接して子ども作ったら、教育が必要な社会の日本じゃ子どもが可哀想やな」
「でもここら辺の理屈知らずに善悪は語れんやろ?」
「横に女がおる、これは素晴らしい事や、子どもがを産んでくれるから未来はあるし継続可能なわけや」
「年取った女はエネルギーが不足してる、惹きつける力が弱い、細胞の力がなくなってしまっているんや」
「ブスな女はやっぱり気が整って無いわ、これは男も一緒やわ、でも金稼ぐ様になると、またエネルギーパワーが強くなる、でも整って無いのは一緒やわ」
「整って無いと云うたけどそれは自分で自分を卑下してしまっているからや、だから気が整わないんよ」
「お前もわかるやろさっきの木、強くたくましい感じがしたやろ。」
「あっちの木は、弱った気を持っているって言う事わかるかな、だからあの陽の気をもっと活性化させるためには必要なんや。」
「ワシは今再構築中や、それに男やし陽の気しか出されへん、」
「ワシ元気がになるのも陰の気やし、あの木を元気つけるのも陰の気や。」
「そこで相談や、いつもお前の話しに出てくる叔母さんおるやろ。」
「陰の気が欲しいからちょっと貸せ。
採陰捕陽って言ってな陰の気を貰って、陽の気を刺激して補填するんや。
まるで講談師が一席打つぐらいの勢いで高山は唸った。
「天にあたる心の「気」と融合することで陽が極まり、「液」が生じる。これが「真水」である。心から生じた「液」が下降し、腎の「液」と融合して陰が極まって「気」が生じる」
「回数は3回や。まずはワシが補陽してそののち木の分を貰う、3回目はお前が見て覚えるんや。
あとあと気まずいからメンタルブロックかけて分からん様にやる、お前が嫌なら忘却暗示も入れたる。まずは一回やってみよう。」
高山がほんと珍しく微笑んだ。
採陰補陽をGoogleで調べた。男女混合の交接の折にエクスタシーを、合わせる事で気を練り合わせ、高め合う秘儀である。との事
結局は叔母とセックスしたいだけなのか?
わからん、あの人と付き合うと常識があやふやになる。俺も洗脳されてるんかな?拒否の心がわかない。
村上の叔母は45歳、名前は斉藤貴美子という。旦那は単身赴任で仙台に住んでいて月に1回程度帰ってくる。貴美子はメガネで小太り、いつもスカートを履いていて下着にはお金をかけているらしく大きな乳房を突き出すようなブラを付けている。
この頃村上の様子が良くなって来ているので安心したようだ。一度高山さんに会ってみたいと話している。
村上は高山から聞いた事を話してくれた。
「お前はな恐ろしかったんや、嫁さん亡くして母親無くして。本気で人を殺すと思ったやろ。
実際やってしまえる自分が怖かったんや、殺しても無意味やって知ってたし、実際やっても嫁と母親帰ってけえへんもんなぁ。
だってあの運転手も家族がいるもん、苦しみ繰り返すだけや。またこの苦しみ味わう人がおるって許せんかったらな。
運転手殺す事が出来んなら、自分を殺してしまう事しか考えられん。
だけど変わり果てた姿になった嫁はん見て死ぬって事がほんまに怖かったんやろ。
ほんまわかるわ。
出口がないからな、グルグル回って出ることがない。1番辛い事やわ」
そんな事を言われたって村上から聞いた
大阪弁の変な人って聞いた、ほんとに助けて貰ったのは嬉しいけどガサツな人は嫌いなのよね特に大阪弁は、
村上が貴美子に話しをしてから一週間ぐらすぎて、貴美子は高山を家に呼んで夕食に招待した
甥っ子が大変だからと職場に言ってもう一月以上休んでいる。職場復帰の為にも良い兆しだ。
昼間に買い物に行った。好き嫌いが無いと言うのでちゃんこ鍋にした、お相撲さんから教えて貰った、秘伝のすみれが得意なのだ。
お酒は焼酎の銘柄を聞いていたので甥っ子に用意させた。約束の時間ちょうどにベルが鳴った。
ドアを開けると白髪の小柄な男が立っていた
高山は白のカッターシャツに、白いズボンを履いてる髪はしっかりと括り少しヘアークリームで艶を出している。ひげは軽く整えて
眉毛も整えて、鋭い目力を光らせていた。
「お世話になります」
と低い声で挨拶し、こぼれるような笑顔で貴美子を見た。
宇宙は陰陽で出来ている。
実はそれがどういうことなのか、村上にはわからない。
高山は男は陽の気、女は陰の気できていると言う。つまり磁石のプラスとマイナス、または電池のプラスとマイナス、そういうふうに互いに引きつけ合う力で、この世は成り立っているという。
「でも見えもしないエネルギーに違いがあると言われても、わからないですよ、ただそう云う物だって言われても、もっと知りたいです」
邪魔くさい奴やと云う様に。
「そしたら小学校に貰った赤と白の磁石覚えてるか?SNの磁石あれのエネルギーの区別を目で見てわかったんか?」
「きっとそれ出来たら天才やわ、テレビ出演し放題やで、俺テレビ局に売り込んでいったるわ」
「あれは鉄粉をそばに振りかけたらなんか波形が出てたでしょ」
「ああ、そう云う事が知りたいんか?」
顎に手を当てて考えて高山は言った。
「そしたら聞くで、あんた綺麗なお姉ちゃんに心惹かれる事無かったか?」
頷く村上に近づき、
「妙に女に近づきたいっておもたやろ?」
「変な気になったやろ?」
「急に近づいて来たりするとドッキってせんかったか?」
ついに村上の顔を覗き込む様に見て。
「常識があって、意識で抑えているけど変な“気”になったわけや」
満足そうに頷いて。
「つまり健在意識が抑えているけど、女性性の強い女の“気”が迫って来ると健在意識が乱れるねん」
「なんかゴリ押しされてる気がするんですが?」
「変な常識を植え付けられてるんよ。磁石が横にあってくっ付く事を悪徳って感じるからや。女の気を感じて心が揺らぐ、交接のは事を考えるのが悪い事やと、をいやらしい事やと思てるやろ?」
「自然な事やのに、否定の心あるやろ」
「それはそうや、手当たり次第に交接して子ども作ったら、教育が必要な社会の日本じゃ子どもが可哀想やな」
「でもここら辺の理屈知らずに善悪は語れんやろ?」
「横に女がおる、これは素晴らしい事や、子どもがを産んでくれるから未来はあるし継続可能なわけや」
「年取った女はエネルギーが不足してる、惹きつける力が弱い、細胞の力がなくなってしまっているんや」
「ブスな女はやっぱり気が整って無いわ、これは男も一緒やわ、でも金稼ぐ様になると、またエネルギーパワーが強くなる、でも整って無いのは一緒やわ」
「整って無いと云うたけどそれは自分で自分を卑下してしまっているからや、だから気が整わないんよ」
「お前もわかるやろさっきの木、強くたくましい感じがしたやろ。」
「あっちの木は、弱った気を持っているって言う事わかるかな、だからあの陽の気をもっと活性化させるためには必要なんや。」
「ワシは今再構築中や、それに男やし陽の気しか出されへん、」
「ワシ元気がになるのも陰の気やし、あの木を元気つけるのも陰の気や。」
「そこで相談や、いつもお前の話しに出てくる叔母さんおるやろ。」
「陰の気が欲しいからちょっと貸せ。
採陰捕陽って言ってな陰の気を貰って、陽の気を刺激して補填するんや。
まるで講談師が一席打つぐらいの勢いで高山は唸った。
「天にあたる心の「気」と融合することで陽が極まり、「液」が生じる。これが「真水」である。心から生じた「液」が下降し、腎の「液」と融合して陰が極まって「気」が生じる」
「回数は3回や。まずはワシが補陽してそののち木の分を貰う、3回目はお前が見て覚えるんや。
あとあと気まずいからメンタルブロックかけて分からん様にやる、お前が嫌なら忘却暗示も入れたる。まずは一回やってみよう。」
高山がほんと珍しく微笑んだ。
採陰補陽をGoogleで調べた。男女混合の交接の折にエクスタシーを、合わせる事で気を練り合わせ、高め合う秘儀である。との事
結局は叔母とセックスしたいだけなのか?
わからん、あの人と付き合うと常識があやふやになる。俺も洗脳されてるんかな?拒否の心がわかない。
村上の叔母は45歳、名前は斉藤貴美子という。旦那は単身赴任で仙台に住んでいて月に1回程度帰ってくる。貴美子はメガネで小太り、いつもスカートを履いていて下着にはお金をかけているらしく大きな乳房を突き出すようなブラを付けている。
この頃村上の様子が良くなって来ているので安心したようだ。一度高山さんに会ってみたいと話している。
村上は高山から聞いた事を話してくれた。
「お前はな恐ろしかったんや、嫁さん亡くして母親無くして。本気で人を殺すと思ったやろ。
実際やってしまえる自分が怖かったんや、殺しても無意味やって知ってたし、実際やっても嫁と母親帰ってけえへんもんなぁ。
だってあの運転手も家族がいるもん、苦しみ繰り返すだけや。またこの苦しみ味わう人がおるって許せんかったらな。
運転手殺す事が出来んなら、自分を殺してしまう事しか考えられん。
だけど変わり果てた姿になった嫁はん見て死ぬって事がほんまに怖かったんやろ。
ほんまわかるわ。
出口がないからな、グルグル回って出ることがない。1番辛い事やわ」
そんな事を言われたって村上から聞いた
大阪弁の変な人って聞いた、ほんとに助けて貰ったのは嬉しいけどガサツな人は嫌いなのよね特に大阪弁は、
村上が貴美子に話しをしてから一週間ぐらすぎて、貴美子は高山を家に呼んで夕食に招待した
甥っ子が大変だからと職場に言ってもう一月以上休んでいる。職場復帰の為にも良い兆しだ。
昼間に買い物に行った。好き嫌いが無いと言うのでちゃんこ鍋にした、お相撲さんから教えて貰った、秘伝のすみれが得意なのだ。
お酒は焼酎の銘柄を聞いていたので甥っ子に用意させた。約束の時間ちょうどにベルが鳴った。
ドアを開けると白髪の小柄な男が立っていた
高山は白のカッターシャツに、白いズボンを履いてる髪はしっかりと括り少しヘアークリームで艶を出している。ひげは軽く整えて
眉毛も整えて、鋭い目力を光らせていた。
「お世話になります」
と低い声で挨拶し、こぼれるような笑顔で貴美子を見た。
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