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焼けた太陽

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25、焼けた太陽

「あっちいけよ」と悠太が大きな声で親父を威嚇した。その声で私も正気を取り戻した。
 アスファルトの上にお尻をついてだらしなく両足を開いている。
 放物線を描いて出た私のおしっこは子宮が痙攣したのか、腰がビクンビクンと跳ねて、私の足やお腹までかかってしまっていた。
 悠太から強い声をかけられた中年オヤジはスケベそうな視線を緩めることもなく悠太と私を交互に眺めている。 
 また悠太が言った。つよい声で。
「邪魔なんだよ!」
 仕方がないと言うようにその親父は名残惜しそうに私を見ながら、自分の車のほうに歩いて行った。

 その時の私は、まだ夢の中にいる様で、自分のおしっこで濡れた足をぼんやりと眺めながら、お尻をアスファルトに突き、後に倒れないように両手を地面について放心状態で空を見ていた。
 見られる事のない場所を、見られてこれでにないほど感じた。また逝ってしまった。まだ余韻の痙攣が続いて、終わらせたくないほど気持ち良い。
 そこに雄太の顔が現れたのだ。
 私は声を出さずに泣いた。悲しくて泣いたのじゃない。悠太の顔を見て安心したら涙が出てきたのだ。
 でもそれは涙が頬を伝って口元まで流れたどり着いたとき、私は自分が泣いていることに気づた。
 涙を流しているんだと思うと、どうしていいかわからずに悠太にしがみついて泣くしか無かった。多分その時の声は大きな声は出さなかったが、人間の鳴き方で泣いたんだろうか?それとも犬のように「クンクン」と泣いたのだろうかそれは今ではわからない。
 悠太は自分の車の中からティッシュを取り出して濡れた私の体を拭いて車に乗せてくれた。
 そして近くのラブホに一緒に行ってホテルの中で激しく抱いてくれた。

 部屋に着きドアを開けて私を先に入れてくれたと思ったら、
 ホテルに着く前から悠太スエットの前はハッキリとシンボルの方がわかるほど膨らんでいて、先走り汁の匂いがハッキリとわかる
 数歩、部屋の中に入ったら後ろから蹴飛ばされた。
 力なく床に前向きに倒れ込んで後ろを振り返ると、後ろから覆いかぶさるように悠太が抱きついてきて、私のスカートを捲り上げた。悠太はスエットをもどかしい風に片足だけ脱いで、私の腰をガッチリ掴んだ。息が荒くオスの興奮が止まらない、シンボルを私の肉の合わせ目に当てがった。
 私は待ってた様に背骨を曲げ熱い物が入ってこれる様に角度を合わせた。
 私の中に悠太のシンボルが入っている。メリメリと音が鳴る様に快感が身体に突き上がる。
 悠太はもう考える事が出来ないぐらいに腰を振り私を壊そうとしている。
 受け止める幸せに言葉が出てしまう。
 「ああ、シンボル、シンボル、シンボル」
 狂ったように声を上げながら打ちつけられる幸せを味わった。そのどうしようもない。溺れて死にそうな気持ちいい沼の中に、私はめり込んで行く。
 尻を叩かれながら、胸を鷲掴みにされて、爪を立てられながら、私の奥の子宮の1番良いところにシンボルが入り込んでいる。
 ヨダレの様に白い愛液が肉の穴から溢れ出し、いやらしい匂いを出している。それは、体中の体液を絞り出すかのように溢れ出して止まらない。
 悠太がうめく、ふともからお尻の筋肉を力いっぱい硬直させて、そして最後には暑くて尊くて美しい悠太の体液が子宮の中、体の奥で爆発のように噴き上がる。
 私は今打ち上げられた花火のように、空高くはじけて体がバラバラになるそんな感覚を覚えながらまた気が遠くなってしまった。
 私は自分の中から自分が弾ける様な感覚になった。何かわからない感覚で説明出来ないかもしれないけどハッキリと感じる物がある。
 悠太が突き入れて私の中で弾ける痺れの様な快感が、悠太と触れ合う太ももから、今胸を触ってくれた指先から、エネルギーになって私の中に入り弾ける。
 はじけた私はベットのシーツだったり、部屋の壁紙だったり共振する物全てになっている。
 それはどんどん広がってこの部屋全部が私で、部屋の全てが私を見てる
 気持ち良くてもっと広がりたいと願えば、いくらでも広がり、エネルギーの球が光を強くして全ての物を包み込もうとしている。
 そして私はそれを離れた所で見ている感覚。
 不思議だここは宇宙の入り口の様な暗闇とエネルギーしか無い世界。

 そこに仏様が居た。
 丸みを帯びたお顔、ふくよかで美しい。
 少しお頭(おつむり)を傾け優しく歌うような唇の形をしている。
 指先は細く繊細な形でまるでお歌に合わせた振りをつける様に曲げられている。
 言葉にならない音が聞こえる。
「そう、それでいい」と
 その音の意味が理解できた時、エネルギーの光が消えて私は落ちる様に現実に戻った。
 
 気がつくとまた悠太の物が私の中に入っていた。幾度も繰り返し気持ちのいい沼の中に私は喘ぎ声と身悶えながら浮かんでいる。死ぬかも知れないそんな感覚に浮かんでいる。
 私の肉の穴から悠太の白い体液が溢れ出している。私はそれを身体に塗ってマッサージするように感じている。
 口で悠太のシンボルを綺麗にする。なんて幸せなんだろう。栗の花の香りと言うのか美味しくて仕方ない。
 指を突っ込んで私の中の汁を掬い出して舐めたり身体に塗ったりした。
 ほんとに幸せになれる。
 私の姿を悠太が見て最後に言った。
「お前はどんなことをされても気持ちよさそうな顔するな、駅で見た旅行のポスター?奈良の技芸天の仏様のお顔、そうだその仏様のようだ」
「うっとりとした表情できれいな顔をしているね」
 それが心に染み込む忘れられない、悠太からもらった最高の言葉だった。
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