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第三章(中)
尋問しよう!
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前回のあらすじ、シスコンとシスコンの争い。
大剣持ち、杖持ち、そしてメイド服の少女たちは町を歩いていた。
まるでピクニックにでも赴くようなゆるやかな雰囲気で、どこかへ向かっているようだ。
「増えすぎた魔獣かあ。俺はよう、アンだったらてっきり、町中を植物だらけに作り変えるのかと思ったぜ」
「し、四天王にどんなことが出来るかは分かりませんが、一番最初のチャームという方は魔物を使役させていたようなので、アンさんにも似たような事が可能なのかもしれません」
大剣持ちの少女の方は、話題を振ったにも関わらず町の建物に夢中になり、杖持ちの少女に答えない。すると、見かねたメイド服の少女は一拍置いて言葉を返す。
「魔獣の被害は、勇者様が召喚された頃から増え始めたようです。アン様が関わっている可能性は充分にあるかと存じます」
「なあメイ」
マイペースにメイド服の少女に話しかける大剣持ちの少女。二人の目線が合い、一拍置くと続ける。
「腹減った」
するとなぜかメイド服は杖持ちの方を向き...
「い、いえ、今朝の食事でタンパク質は足りているはずです」
「とのことです」
「ス、スズう... そこはメイを説得してくれよお」
大剣持ちの少女が悲しそうな顔を向けると、杖持ちの少女は慌てる。
「そ、そういえばメイさん。少し脂質が足りていなかったような... 」
と、杖持ちの少女は両手を合わせてメイド服の少女に向き...
「なあ頼むようメイ」
と、大剣持ちの少女はお湯でふやかしたような顔で言い...
「さあ!焼きたての串焼き、一本で銅貨三枚だよお!」
と、近くの屋台の店主は周りへ声を張る。
すると一拍置き、メイド服の少女は表情を変えることなく屋台まで近寄る。
「串焼きを、さ... 五本お願いします」
「まいど!」
そして少しして手渡された串を杖持ちの少女に一本、満面の笑顔を浮かべた大剣持ちの少女に三本手渡す。
「それではスズ様。ひとまずこの町の衛兵に詳しい話を聞いてみるのはいかがでしょうか」
「そ、それが良いと思います」
「んん、むんんううん」
*********
俺たちが昨日泊まった部屋のような、こじんまりとしたカズ王子の宿の部屋に案内される。
綺麗に使われているようで、色々な荷物が丁寧に置いてあるのが見受けられるが... そんな中で異彩を放つ物が見え、聞こえてくる。
「んんうううんん!!」
「さあ、適当にかけてくれ。これが例の売人だ」
両手足を背中の位置で縛られ、口に布を押し付けられたその屈強な男は、必死の形相で俺たちを睨みながらうめき声をまき散らしていた。
普通にそこらの酒場で盛り上がってそうな男だな。
「嘘をつくときに、少しの真実を混ぜるというのは有力な方法だが... 少しこの男には知力が足りなかったようだね。真実は見受けられるが、それ以外がめちゃくちゃな作り話だ」
一拍置き、カズ王子が男のそばでしゃがむ。何をされるのかと警戒する男は、一層激しくうめく。
「という訳でリリー、頼めるかい?」
すると、リリーが顎を男の方に突き出してなにか合図をする。するとカズ王子はどこからか取り出したナイフを口で掴んだかと思うと、男の口を塞いでいる布を切った。
あ、折られた腕が使えないのか...
「た、助けてくれ!なあお嬢ちゃんからも言ってくれよ!こんな姿、衛兵が見たら黙っちゃいねえぞ!い、命だけは頼むよ!」
まるで雪崩のように流れてくる言葉の数々
でリリーに助けを求めるが、リリーは表情一つ変えない。少し離れた所のイスに座ったまま、男を見ているだけだ。
「命が惜しいのかい?じゃあ、お薬がどこから回っていて、誰が回していて、どういう風に回っているか、言えるよね?」
「ひっ... 」
カズ王子は顔の位置を落とし、男と目線を合わせようとする。
い、一国の王子がこんな脅迫みたいな事していいんですかね...
「し、知っている事はもう話したじゃねえか!仲間たちと小遣い稼ぎしようってんで色んな奴らに流してたんだよ!嗅ぐも良し、飲むも良しの即効性の麻薬!」
「うん、そこまでは良さそうだ。じゃあ次に聞きたいのははお薬の仕入れ先だよ。仕入れ先を叩かないと、君のような輩がまた現れるじゃないか」
「それもさっき話しただろうが!仲間の話だと、女のガキが作ってるって!」
するとカズ王子は更に口角を上げ、リリーの方を向く。
「この後の話も信じられないんだ。もしかしてもう、頭がいかれてしまったのかな?」
「続けさせてください」
… 女のガキ?
「やたら上品な格好したガキで、手や足を絶対に見せねえんだよ!目も見えねえし、不気味な奴だって言ってたよ!これしか知らねえんだって!」
「やれやれ、君の話を信じろって言うのかい?馬鹿も休み休み言えよ」
じょ、上品な格好をしていて、手や足を見せない... まさかだけど...
リリーの顔を見ると、驚いたように目を見開いているのが分かる。クルミ王子も、アンの話を詳しく聞いていたようで、同じような表情を浮かべている。
「馬鹿はあなたですよ。いくら内容が疑わしいからと、言葉の真偽を判別出来ないなんて」
「どういうことだい、リリー?」
「はあ... そいつ、三人目の四天王の特徴を話しています」
カズ王子は笑顔を保ちながら目を見開き、口角を更に上げる。
やっぱり、アンが麻薬を作っていたのか。
*********
「やだなあリリー君。確認の為だよ、確認の為。だってこの僕が、売人の言う事を素直に聞いて店を襲って、はい間違いでした、なんて許されないじゃないか」
「は、その思考こそ、あなたが奴の言葉の真偽を見抜けなかった証拠ですよ」
「注意深い、と褒めてほしいけどね」
男が嘘をついていないというリリーのお墨付きをもらい、俺たちはとある店を目指して歩いていた。その店は男の仲間が働いている場所とのことで、今からカチコミに行くらしい。
「勇者様。リリーさんは普段もあのような感じなのですか?」
「あ、あのようって?」
何やら言い争いをしているリリーとカズ王子を横目に、クルミ王子がこっそり話しかけて来る。
なんだ?まさか本当にクルミ王子はロリコンなのか?
「例えば、スズさんと話す時にもあのように素直に話せないのですか?」
「スズに?」
素直に話す?トゲのある言い方はたまに... 俺には結構な頻度でするけれど、自分の思った事はちゃんと話す。だからこそリリーは、パーティーを率いて色んな物を管理する事が出来ている。
だが思い返してみると... リリーは、スズに婚約破棄してほしいとは言わないし、昨日もおとといも、なぜかスズの感情を読まない。いや、前者はちょっとズレてるか、そんな事言えるわけが無い。でもどうして、肝心な所でもスズの感情を読まないんだ?
ていうか... この質問に対して考えさせられる場面って、全部この王子との婚約が原因なんだよな。柔らかい笑顔でこっちを伺うんじゃねえ。
「いや、あの二人は割と素直に思った事を話してるんじゃないかな。昨日みたいにスズが振り回したり... もするし、仲が良いと思うよ。いやあでも、リリーってああいう性格だけど、結構見た目は可愛いよねえ」
さあどうなんだ、どう返してくる?
「そう... ですね、スズさんもリリーさんもとても可愛らしいと思います。昨日話していて感じましたが、互いが互いの事を信用し、想いあっています。ただリリーさんが、スズさんに何か後ろめたい事が、迷っている事があるのではと感じるのです」
は、はあ... 多分スズに婚約破棄してほしいという気持ちを隠しているのだろうな、とは言えず...
「まあクルミ王子。例えそうであったとしても、あなた... いや、俺たちが手を出すべきことではないかと... 」
とりあえずここは深堀させないでおこう... と思ったらなぜかクルミ王子が急にキラキラとした目をこっちに向け...
「はい、私もそう思います!私達が関わるべきでは無いですよね!いやあ勇者様は分かっていらっしゃいますね!」
となぜかテンションの高い声で同意される。
そのキラキラとした目は、まるで物語を前にしたスズと同じような目だったような...
気のせいだと願いたい...
大剣持ち、杖持ち、そしてメイド服の少女たちは町を歩いていた。
まるでピクニックにでも赴くようなゆるやかな雰囲気で、どこかへ向かっているようだ。
「増えすぎた魔獣かあ。俺はよう、アンだったらてっきり、町中を植物だらけに作り変えるのかと思ったぜ」
「し、四天王にどんなことが出来るかは分かりませんが、一番最初のチャームという方は魔物を使役させていたようなので、アンさんにも似たような事が可能なのかもしれません」
大剣持ちの少女の方は、話題を振ったにも関わらず町の建物に夢中になり、杖持ちの少女に答えない。すると、見かねたメイド服の少女は一拍置いて言葉を返す。
「魔獣の被害は、勇者様が召喚された頃から増え始めたようです。アン様が関わっている可能性は充分にあるかと存じます」
「なあメイ」
マイペースにメイド服の少女に話しかける大剣持ちの少女。二人の目線が合い、一拍置くと続ける。
「腹減った」
するとなぜかメイド服は杖持ちの方を向き...
「い、いえ、今朝の食事でタンパク質は足りているはずです」
「とのことです」
「ス、スズう... そこはメイを説得してくれよお」
大剣持ちの少女が悲しそうな顔を向けると、杖持ちの少女は慌てる。
「そ、そういえばメイさん。少し脂質が足りていなかったような... 」
と、杖持ちの少女は両手を合わせてメイド服の少女に向き...
「なあ頼むようメイ」
と、大剣持ちの少女はお湯でふやかしたような顔で言い...
「さあ!焼きたての串焼き、一本で銅貨三枚だよお!」
と、近くの屋台の店主は周りへ声を張る。
すると一拍置き、メイド服の少女は表情を変えることなく屋台まで近寄る。
「串焼きを、さ... 五本お願いします」
「まいど!」
そして少しして手渡された串を杖持ちの少女に一本、満面の笑顔を浮かべた大剣持ちの少女に三本手渡す。
「それではスズ様。ひとまずこの町の衛兵に詳しい話を聞いてみるのはいかがでしょうか」
「そ、それが良いと思います」
「んん、むんんううん」
*********
俺たちが昨日泊まった部屋のような、こじんまりとしたカズ王子の宿の部屋に案内される。
綺麗に使われているようで、色々な荷物が丁寧に置いてあるのが見受けられるが... そんな中で異彩を放つ物が見え、聞こえてくる。
「んんうううんん!!」
「さあ、適当にかけてくれ。これが例の売人だ」
両手足を背中の位置で縛られ、口に布を押し付けられたその屈強な男は、必死の形相で俺たちを睨みながらうめき声をまき散らしていた。
普通にそこらの酒場で盛り上がってそうな男だな。
「嘘をつくときに、少しの真実を混ぜるというのは有力な方法だが... 少しこの男には知力が足りなかったようだね。真実は見受けられるが、それ以外がめちゃくちゃな作り話だ」
一拍置き、カズ王子が男のそばでしゃがむ。何をされるのかと警戒する男は、一層激しくうめく。
「という訳でリリー、頼めるかい?」
すると、リリーが顎を男の方に突き出してなにか合図をする。するとカズ王子はどこからか取り出したナイフを口で掴んだかと思うと、男の口を塞いでいる布を切った。
あ、折られた腕が使えないのか...
「た、助けてくれ!なあお嬢ちゃんからも言ってくれよ!こんな姿、衛兵が見たら黙っちゃいねえぞ!い、命だけは頼むよ!」
まるで雪崩のように流れてくる言葉の数々
でリリーに助けを求めるが、リリーは表情一つ変えない。少し離れた所のイスに座ったまま、男を見ているだけだ。
「命が惜しいのかい?じゃあ、お薬がどこから回っていて、誰が回していて、どういう風に回っているか、言えるよね?」
「ひっ... 」
カズ王子は顔の位置を落とし、男と目線を合わせようとする。
い、一国の王子がこんな脅迫みたいな事していいんですかね...
「し、知っている事はもう話したじゃねえか!仲間たちと小遣い稼ぎしようってんで色んな奴らに流してたんだよ!嗅ぐも良し、飲むも良しの即効性の麻薬!」
「うん、そこまでは良さそうだ。じゃあ次に聞きたいのははお薬の仕入れ先だよ。仕入れ先を叩かないと、君のような輩がまた現れるじゃないか」
「それもさっき話しただろうが!仲間の話だと、女のガキが作ってるって!」
するとカズ王子は更に口角を上げ、リリーの方を向く。
「この後の話も信じられないんだ。もしかしてもう、頭がいかれてしまったのかな?」
「続けさせてください」
… 女のガキ?
「やたら上品な格好したガキで、手や足を絶対に見せねえんだよ!目も見えねえし、不気味な奴だって言ってたよ!これしか知らねえんだって!」
「やれやれ、君の話を信じろって言うのかい?馬鹿も休み休み言えよ」
じょ、上品な格好をしていて、手や足を見せない... まさかだけど...
リリーの顔を見ると、驚いたように目を見開いているのが分かる。クルミ王子も、アンの話を詳しく聞いていたようで、同じような表情を浮かべている。
「馬鹿はあなたですよ。いくら内容が疑わしいからと、言葉の真偽を判別出来ないなんて」
「どういうことだい、リリー?」
「はあ... そいつ、三人目の四天王の特徴を話しています」
カズ王子は笑顔を保ちながら目を見開き、口角を更に上げる。
やっぱり、アンが麻薬を作っていたのか。
*********
「やだなあリリー君。確認の為だよ、確認の為。だってこの僕が、売人の言う事を素直に聞いて店を襲って、はい間違いでした、なんて許されないじゃないか」
「は、その思考こそ、あなたが奴の言葉の真偽を見抜けなかった証拠ですよ」
「注意深い、と褒めてほしいけどね」
男が嘘をついていないというリリーのお墨付きをもらい、俺たちはとある店を目指して歩いていた。その店は男の仲間が働いている場所とのことで、今からカチコミに行くらしい。
「勇者様。リリーさんは普段もあのような感じなのですか?」
「あ、あのようって?」
何やら言い争いをしているリリーとカズ王子を横目に、クルミ王子がこっそり話しかけて来る。
なんだ?まさか本当にクルミ王子はロリコンなのか?
「例えば、スズさんと話す時にもあのように素直に話せないのですか?」
「スズに?」
素直に話す?トゲのある言い方はたまに... 俺には結構な頻度でするけれど、自分の思った事はちゃんと話す。だからこそリリーは、パーティーを率いて色んな物を管理する事が出来ている。
だが思い返してみると... リリーは、スズに婚約破棄してほしいとは言わないし、昨日もおとといも、なぜかスズの感情を読まない。いや、前者はちょっとズレてるか、そんな事言えるわけが無い。でもどうして、肝心な所でもスズの感情を読まないんだ?
ていうか... この質問に対して考えさせられる場面って、全部この王子との婚約が原因なんだよな。柔らかい笑顔でこっちを伺うんじゃねえ。
「いや、あの二人は割と素直に思った事を話してるんじゃないかな。昨日みたいにスズが振り回したり... もするし、仲が良いと思うよ。いやあでも、リリーってああいう性格だけど、結構見た目は可愛いよねえ」
さあどうなんだ、どう返してくる?
「そう... ですね、スズさんもリリーさんもとても可愛らしいと思います。昨日話していて感じましたが、互いが互いの事を信用し、想いあっています。ただリリーさんが、スズさんに何か後ろめたい事が、迷っている事があるのではと感じるのです」
は、はあ... 多分スズに婚約破棄してほしいという気持ちを隠しているのだろうな、とは言えず...
「まあクルミ王子。例えそうであったとしても、あなた... いや、俺たちが手を出すべきことではないかと... 」
とりあえずここは深堀させないでおこう... と思ったらなぜかクルミ王子が急にキラキラとした目をこっちに向け...
「はい、私もそう思います!私達が関わるべきでは無いですよね!いやあ勇者様は分かっていらっしゃいますね!」
となぜかテンションの高い声で同意される。
そのキラキラとした目は、まるで物語を前にしたスズと同じような目だったような...
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