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首吊り桜
その1
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――なんて、醜いのだろう。
顔も、体も。
髪も、目も。
この体を作り出した、神と血を怨もう。
――あの人が、突然いなくなった。
全て、私の醜い姿がいけないのだ。
全部、全部、この体が。
この醜い体が。
***
「ヒカルくん、ちょっと妙な噂を聞いたのだがね」
先生に突然話し掛けられたので、僕はハタキをかける手を止めてレジの方を見ました。
「はぁ……。ウワサ……ですか?」
めずらしい事もあるものです。
マンガとゲームとフィギュア、それに抹茶味のお菓子にしか興味を示さない非常に偏った趣味の先生が、普通の女の子のようにウワサなんぞを気にかけるとは。
すると僕の心の内を読み取ったかのように、
「めずらしいなぁ」
書棚の並んだ店の奥、古本の暗がりから男の人の声がしました。
「ユタカが噂を聞きつけてくるなんて」
そちらを見れば本の山に腰掛けた学生服の男の人。
先生の幼なじみで御同級のシグレさんです。すらっと背の高い頼りになるお兄さんです。
ひそかに僕の憧れの人でもあります。
僕もあと五年ほどでシグレさんと同じくらいまで背が伸びると良いのですが。
「ふむ。
確かに私は通常、噂を聞いてこない。
興味も無いし」
セーラー服の胸を反らし艶やかな黒髪を揺らして、何故か威張って先生は言いました。
「なにせ私には友達がいないからな!」
「…………」
……悲しい事実を胸張って断言しないでほしいものです……。
「お前……」
ほら。シグレさんも呆然としているではないですか。
「お前……自覚があったんだな……!?」
「……せめてウソでも『俺がいるよ』くらいは言いたまえよ、シグレくん……」
ちょっぴり悲しそうに眉を下げる先生。
そんな顔をするのなら自虐ギャグなどやらなければ良いのですよ。まったく。
「話を元に戻すがね」
ゴホンと咳ばらいをして先生は言いました。
「今朝、ミユリからちらと聞いたのだよ」
ミユリさんというのも先生の幼なじみの御同級です。名前の通り美しい百合を彷彿とさせるような、心優しいお姉さんです。
ああ。ミユリさんが、僕の先生だったら……。
その事を思うと、僕は涙を禁じえません。
「なんでも、君の学校の裏山に怪奇スポットがあるらしいではないか」
「え!? 怪奇スポットっ?」
シグレさんの声が一オクターブ上がりました。
手から、彼の読んでいた本『遠野物語拾遺』が落ちます。
「う~ん? かいき・すぽっとぉ?」
そんなのありましたでしょうか?
「ご期待に沿えなくて申し訳ないのですが、心辺りが無いのですが」
「えぇ~……残念だなぁ」
がっかりするシグレさんとは対照的に、何故か先生はホッと胸を撫で下ろして言いました。
「そうか……いや、知らなければ良いのだよ。
――だけどね、」
大きな瞳が猫の様にスッ――……と細くなります。
この目に捕らえられると。
僕は。
ネズミの様に。
逃げられなくなります。
「――だけどね、決して裏山に近づいてはいけないよ。あそこは良くないからね」
じっと見つめられてそう言われては、僕はただ頷くことしかできません。
狭い店内には、夕闇の紅がいっぱいに広がっていました。
***
僕が先生を『先生』と呼ぶようになったのは、しごくありきたりなとある出来事からなので、とりたててここに書き留める必要も無いかと思います。
放課後。
僕がランドセルにノートを詰めていると、
「――ヒカルくんっ」
クラスメートの坂崎さんに声を掛けられました。
とっても姐御肌な坂崎さんとは、一学期に生物委員会を一緒にやってから仲良くさせてもらっています。
隣には坂崎さんのお友達、春野さんがいます。
大人しい彼女とは、僕はあまり話したことがありません。
「ちょ、ちょっとね、お願いが……あるんだけどね」
珍しく坂崎さんの歯切れが悪いです。
僕は無言で小首を傾げ話しの続きを促しました。
「えっとね……。ヘンなことお願いするようだけど……」
大きく息を吸い込むと意を決したように彼女は言いました。
「――裏山の一本桜まで一緒に行ってほしいの!」
…………え゛?
い、今なんと?
裏山。
そう言いましたかな……?
頭の中に猫目の先生が浮かびます。
ですがバカ正直に
『知り合いの女子高生に「行くな」って言われたから行けないの。てへっ』
とは言えません。
僕にも《オトコのぷらいど》ってもんがあるのです。
「えぇ~と、ですねぇ。坂崎さん――……」
僕は頭をフル回転させて言い訳を考えます。
話しを引き延ばそうとこんな質問をしてみます。
「どうしてそんな所に行きたいのですか?」
しかしこれが彼女達の手だったのです。
「お、お願いしますっ!」
それまで黙っていた春野さんが、がばっと頭を下げました。
「おばあちゃんにもらったストラップ、無くしちゃったの!」
みるまに彼女の瞳には涙が溜まっていきました。
まだ教室に残っていたクラスメートたちが、何事かとこちらをチラチラ見ています。
こ、これでは僕が泣かせたみたいではないですか!
本格的にしゃっくりを上げはじめてしまった春野さんに代わり、坂崎さんが説明します。
「昼休みにね、私たち一本桜まで行ったの。
で、そこでストラップを落としたらしいのよ」
僕はクラスメートのチラチラ視線に堪えられなくなって、思わず言ってしまいました。
「分かりました! 行きましょう! 今! スグに!」
……ええ。僕は意志の弱い、愚かな男です。
まんまと彼女達の罠にはまりましたよ。
ですが、この状況で断れますか!?
次の日には女子から総スカン決定ですよ!
女の子は恐ろしい生き物なのです……。
僕は心の中で先生に手を合わせ、教室を出ました。
***
山道を登りながら後ろの女の子たちに聞いてみます。
「なんだって一本桜なんぞに行ったのですか……」
桜までは片道十五分ほど。
昼休みの内に行って帰って来られる訳ですから、そう遠い場所ではないです。
「ヒカルくん知らないの?」
「一本桜は、願い事を叶えてくれる魔法の樹なんだよ!」
「…………」
春野さんの言葉に思わず絶句してしまいましたよ……。
ネガヒがカナウ……。
それ本気で信じてるんでしょうか?
信じていないんだとしたら行く意味が無いですし、逆に信じているんだとしたら、どうしてそんなに恐ろしい事が出来るのでしょう?
だってそうでしょう?
『!!アナタのお願い☆なんでもきいちゃう!! しかも・無料!!』
なんて危ないバナーをクリックしますか?
やがて僕らは一本桜にたどり着きました。
名前の通り桜の古木が一本と、その根本に盛り上げた土。土の上には、テーブルに使えそうなほどの大きな平たい石が置いてあります。
ですが後ろの女の子たちが近づいて来ません。
良く見れば坂崎さんは青ざめているし、春野さんはすでに涙目です。
どうも様子がヘンです。
てっきり僕は物探し要員として連れて来られたと思っていたのに、どうやら違うようです。
「ストラップ、探さないんですか?」
促せば、彼女たちは顔を見合わせ怯えたようにテーブル石を指差しました。
「おまじない、ね。そ、その石に乗って願い事を三回言うの」
「だから、その時に落としたんじゃないかと思うんだけど……」
……それはつまり、僕に探せという催促ですね?
「そ、その時にね、動いたのよ! その石が!」
それは多分、バランスを崩した石がズレたのだと……。
僕は心の中でため息をつくと、テーブル石に腹ばいになる形で反対側に身を乗り出しました。
お。何かありますよ。
――組み紐と天然石を使った、若草色のストラップです!
手を伸ばそうとして――……、
「っ!?」
僕は息を飲みました。
手が。
女の人の 白い手が。
ストラップに指をかけていました。
反射的にストラップをひっ掴むと、
ばっ!
後退るように体を起こします。
「…………っ!」
悲鳴を飲み込んだ心臓が、早鐘のように打っています。
「ど、どうしたの!?」
坂崎さんに問われて振り返り。
もう一度、石の後ろの暗がりに目を向けると。
そこにあったのは人の手では無く――――枯れた、白い枝でした。
そ、そうですよね!
そんな事、あるはず無いですもんね!
ストラップを手渡すと、女の子たちは喜んだのも束の間。
僕の手をとり、慌てて来た道を戻りました。
これには僕にも何の異論もありません。
こんな所、長居なんてしたくないですから。
顔も、体も。
髪も、目も。
この体を作り出した、神と血を怨もう。
――あの人が、突然いなくなった。
全て、私の醜い姿がいけないのだ。
全部、全部、この体が。
この醜い体が。
***
「ヒカルくん、ちょっと妙な噂を聞いたのだがね」
先生に突然話し掛けられたので、僕はハタキをかける手を止めてレジの方を見ました。
「はぁ……。ウワサ……ですか?」
めずらしい事もあるものです。
マンガとゲームとフィギュア、それに抹茶味のお菓子にしか興味を示さない非常に偏った趣味の先生が、普通の女の子のようにウワサなんぞを気にかけるとは。
すると僕の心の内を読み取ったかのように、
「めずらしいなぁ」
書棚の並んだ店の奥、古本の暗がりから男の人の声がしました。
「ユタカが噂を聞きつけてくるなんて」
そちらを見れば本の山に腰掛けた学生服の男の人。
先生の幼なじみで御同級のシグレさんです。すらっと背の高い頼りになるお兄さんです。
ひそかに僕の憧れの人でもあります。
僕もあと五年ほどでシグレさんと同じくらいまで背が伸びると良いのですが。
「ふむ。
確かに私は通常、噂を聞いてこない。
興味も無いし」
セーラー服の胸を反らし艶やかな黒髪を揺らして、何故か威張って先生は言いました。
「なにせ私には友達がいないからな!」
「…………」
……悲しい事実を胸張って断言しないでほしいものです……。
「お前……」
ほら。シグレさんも呆然としているではないですか。
「お前……自覚があったんだな……!?」
「……せめてウソでも『俺がいるよ』くらいは言いたまえよ、シグレくん……」
ちょっぴり悲しそうに眉を下げる先生。
そんな顔をするのなら自虐ギャグなどやらなければ良いのですよ。まったく。
「話を元に戻すがね」
ゴホンと咳ばらいをして先生は言いました。
「今朝、ミユリからちらと聞いたのだよ」
ミユリさんというのも先生の幼なじみの御同級です。名前の通り美しい百合を彷彿とさせるような、心優しいお姉さんです。
ああ。ミユリさんが、僕の先生だったら……。
その事を思うと、僕は涙を禁じえません。
「なんでも、君の学校の裏山に怪奇スポットがあるらしいではないか」
「え!? 怪奇スポットっ?」
シグレさんの声が一オクターブ上がりました。
手から、彼の読んでいた本『遠野物語拾遺』が落ちます。
「う~ん? かいき・すぽっとぉ?」
そんなのありましたでしょうか?
「ご期待に沿えなくて申し訳ないのですが、心辺りが無いのですが」
「えぇ~……残念だなぁ」
がっかりするシグレさんとは対照的に、何故か先生はホッと胸を撫で下ろして言いました。
「そうか……いや、知らなければ良いのだよ。
――だけどね、」
大きな瞳が猫の様にスッ――……と細くなります。
この目に捕らえられると。
僕は。
ネズミの様に。
逃げられなくなります。
「――だけどね、決して裏山に近づいてはいけないよ。あそこは良くないからね」
じっと見つめられてそう言われては、僕はただ頷くことしかできません。
狭い店内には、夕闇の紅がいっぱいに広がっていました。
***
僕が先生を『先生』と呼ぶようになったのは、しごくありきたりなとある出来事からなので、とりたててここに書き留める必要も無いかと思います。
放課後。
僕がランドセルにノートを詰めていると、
「――ヒカルくんっ」
クラスメートの坂崎さんに声を掛けられました。
とっても姐御肌な坂崎さんとは、一学期に生物委員会を一緒にやってから仲良くさせてもらっています。
隣には坂崎さんのお友達、春野さんがいます。
大人しい彼女とは、僕はあまり話したことがありません。
「ちょ、ちょっとね、お願いが……あるんだけどね」
珍しく坂崎さんの歯切れが悪いです。
僕は無言で小首を傾げ話しの続きを促しました。
「えっとね……。ヘンなことお願いするようだけど……」
大きく息を吸い込むと意を決したように彼女は言いました。
「――裏山の一本桜まで一緒に行ってほしいの!」
…………え゛?
い、今なんと?
裏山。
そう言いましたかな……?
頭の中に猫目の先生が浮かびます。
ですがバカ正直に
『知り合いの女子高生に「行くな」って言われたから行けないの。てへっ』
とは言えません。
僕にも《オトコのぷらいど》ってもんがあるのです。
「えぇ~と、ですねぇ。坂崎さん――……」
僕は頭をフル回転させて言い訳を考えます。
話しを引き延ばそうとこんな質問をしてみます。
「どうしてそんな所に行きたいのですか?」
しかしこれが彼女達の手だったのです。
「お、お願いしますっ!」
それまで黙っていた春野さんが、がばっと頭を下げました。
「おばあちゃんにもらったストラップ、無くしちゃったの!」
みるまに彼女の瞳には涙が溜まっていきました。
まだ教室に残っていたクラスメートたちが、何事かとこちらをチラチラ見ています。
こ、これでは僕が泣かせたみたいではないですか!
本格的にしゃっくりを上げはじめてしまった春野さんに代わり、坂崎さんが説明します。
「昼休みにね、私たち一本桜まで行ったの。
で、そこでストラップを落としたらしいのよ」
僕はクラスメートのチラチラ視線に堪えられなくなって、思わず言ってしまいました。
「分かりました! 行きましょう! 今! スグに!」
……ええ。僕は意志の弱い、愚かな男です。
まんまと彼女達の罠にはまりましたよ。
ですが、この状況で断れますか!?
次の日には女子から総スカン決定ですよ!
女の子は恐ろしい生き物なのです……。
僕は心の中で先生に手を合わせ、教室を出ました。
***
山道を登りながら後ろの女の子たちに聞いてみます。
「なんだって一本桜なんぞに行ったのですか……」
桜までは片道十五分ほど。
昼休みの内に行って帰って来られる訳ですから、そう遠い場所ではないです。
「ヒカルくん知らないの?」
「一本桜は、願い事を叶えてくれる魔法の樹なんだよ!」
「…………」
春野さんの言葉に思わず絶句してしまいましたよ……。
ネガヒがカナウ……。
それ本気で信じてるんでしょうか?
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だってそうでしょう?
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名前の通り桜の古木が一本と、その根本に盛り上げた土。土の上には、テーブルに使えそうなほどの大きな平たい石が置いてあります。
ですが後ろの女の子たちが近づいて来ません。
良く見れば坂崎さんは青ざめているし、春野さんはすでに涙目です。
どうも様子がヘンです。
てっきり僕は物探し要員として連れて来られたと思っていたのに、どうやら違うようです。
「ストラップ、探さないんですか?」
促せば、彼女たちは顔を見合わせ怯えたようにテーブル石を指差しました。
「おまじない、ね。そ、その石に乗って願い事を三回言うの」
「だから、その時に落としたんじゃないかと思うんだけど……」
……それはつまり、僕に探せという催促ですね?
「そ、その時にね、動いたのよ! その石が!」
それは多分、バランスを崩した石がズレたのだと……。
僕は心の中でため息をつくと、テーブル石に腹ばいになる形で反対側に身を乗り出しました。
お。何かありますよ。
――組み紐と天然石を使った、若草色のストラップです!
手を伸ばそうとして――……、
「っ!?」
僕は息を飲みました。
手が。
女の人の 白い手が。
ストラップに指をかけていました。
反射的にストラップをひっ掴むと、
ばっ!
後退るように体を起こします。
「…………っ!」
悲鳴を飲み込んだ心臓が、早鐘のように打っています。
「ど、どうしたの!?」
坂崎さんに問われて振り返り。
もう一度、石の後ろの暗がりに目を向けると。
そこにあったのは人の手では無く――――枯れた、白い枝でした。
そ、そうですよね!
そんな事、あるはず無いですもんね!
ストラップを手渡すと、女の子たちは喜んだのも束の間。
僕の手をとり、慌てて来た道を戻りました。
これには僕にも何の異論もありません。
こんな所、長居なんてしたくないですから。
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