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四章
鍛錬会・準備期間
しおりを挟む「…………さい」
………声がする
「…………ま」
身体が重い
足の先から腕の爪先までの感覚がない
沈んでいく……………そんな感覚
「………さま」
……頭が回らない
ここはどこだろうか
寝そべっている床は酷く冷たい
どうしてここに………
「……………様」
……………………?
声がする
他に人がいるようだ
バシャッ
っ!
………冷たい
……水?
……………………怖くて目が開けられない
…………だって暗いから
「起きてください」
…なら明るい所へ連れていって
起きるから
もうこれ以上はうんざりだ
「あなたには協力してもらわなくては」
……協力?
…………自分に何が出来るというのか
………大人しくしていただろう?
「我らと共に行くのはあなたのみ」
………………………………あぁ…どうして
「全ては我らの未来のために」
………………………我ら?
………………自分の欲のために他人を滅ぼす塵共が
お前らのせいで……………………
…どれだけ奪えば気が済む?
お前らの欲の果てはどこにある?
我らを苦しめてそんなに楽しいか
「全ては我らの国のために」
あぁ…そうだ
……………………望まなければいいのだ
全てを笑顔に隠してしまおう
いつか復讐するときを待つのだ
「さぁ………行きましょう」
「………………………」
強ければ……………………守れたのだろうか
賢ければ……………………幸せになれたのか
いつか元に………戻れるのだろうか
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