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10 不倫ってなんですか?
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つゆが実家に突然戻って3日目、まだ帰って来ない。
何で俺から離れる?
何があった?
俺達、上手くいってたよな?
俺が何か怒らすような事したか?
わからない・・・
でも怒ってんだよな・・・
会社行かなきゃ・・・
「佐藤さん♪」
「山崎さん・・・」
「お帰りなさい、新婚旅行どうでした?」
いつも笑顔で可愛い山崎さん。
ああ癒される。
「うん、楽しかったよ。お祝いありがとうね。お土産買ってきたから後で渡すね」
「ありがとうございます♪」
「うん、皆で食べてね、定番のチョコレートだけど」
「はい!」
ヤバい、可愛い。
あぁ、つゆがいなかったら絶対手を出してたな俺。
「いいなぁ。私も佐藤さんとイタリア行ってみたかったなぁ。」
はい?
「え?」
山崎さんが小首を傾げて笑顔を向けた。
「なんてね。冗談ですよぉ。奥さんに怒られちゃう。」
おいおい冗談か?それ?不倫のお誘いじゃぁないよな?
「あ、うん、冗談って、何言ってんだよ」
ふふふと笑った。
「でもぉ佐藤さんさえ良ければ、今度飲みに行きません?一度佐藤さんと飲みに行って会社の事とか色々相談したいって思ってたんですよぉ」
と言いながら山崎さんがソッと俺の腕を掴んできた。
これは不味い。ヤバい。不倫はマジヤバい。それも社内って。
「あはは、じゃあ今度皆で行こうか」
「はい!是非お願いします」
・・・不倫回避!
ちょっと残念だけど。いやいや俺には可愛い奥さんがいる!
・・・帰って来ないけども。
「おい、佐藤お前山崎さんと飲みに行く約束したのか?」
はい?
同期の岡田が昼休みに話しかけてきた。
「あ、うん、さっき相談したい事があるって言ってたから、じゃあ皆で飲みに行きがてらって話しはしたけど」
「ふぅん」
岡田が怪訝そうな顔をする。
「山崎さんから聞いた?」
「聞いたって言うか、山崎さんがデスクで隣の奴に喋ってたぞ」
「へぇ」
「佐藤さんと飲みに行くって・・・」
「あ、そう」
「デートだって」
「あ、そう・・・っては?」
「気を付けろよお前。新婚で社内不倫はやめろ」
はぁぁ!?何言ってんの、あの女!
あり得ない!絶対にあり得ない!
明日つゆを向かえに行こう。
絶対連れて帰ろう。
それでいっぱいいっぱい抱きしめよう。
それで、俺の何が悪いかわからないけど許してもらおう。
よし、帰ろう。
「佐藤さん♪」
ん?
振り返ると山崎さんがいた。
この女、マジうざい。
「えっとぉ、さっきのお話し今から時間どうですか?」
おいおい行動早いな!行かないけど。
「あ、うん、今日はちょっと予定があって」
「そうですか・・・でも一時間だけでも相談駄目ですか?本当に私困ってて」
マジで相談なのか?
「お願いいたします!一時間だけでも!」
はぁどうやらマジっぽいな。ま、いいか。
「うん、いいよでも一時間だけな」
「はい!ありがとうございます!」
気が付けば俺はベッドにいた。
隣には山崎さんが寝ている。
二人共に裸だ。
ええええええええ!?
なんだ!?何があった!?
俺、やっちゃった!?
「ううん、佐藤さんおはようございます」
「あ、あ、ああおはよう・・・」
くすっ。山崎さんが微笑む。
「大丈夫です。奥さんには絶対言いません。もちろん会社にも」
「えっと、ごめん、俺、何も覚えてなくて・・・」
「えっ?」
「マジごめん、俺達ってもしかしてやっちゃった?」
山崎さんの顔が曇る。
「覚えてないんですか?昨夜の事」
「うん、ごめん」
「そうですか」
「本当にごめん」
「あんなに激しく抱いてくれたのに・・・」
マジかぁ・・・俺、何してんだよ!
「奥さんが出てって寂しいからって・・・」
ウワアアアア!
「佐藤さん、好きです・・・ずっと好きでした。不倫でもいいんです・・・時々でいいので・・・抱いて下さい・・・」
ああああ、駄目だろ俺!山崎さんが可愛いく見える。
時々って・・・いやいや駄目だろ!
「佐藤さん・・・」
俺の胸で震えて懇願する山崎さんがとてもいじらしくて愛しいと思えて、気が付けば俺は山崎さんを抱きしめていた。
「あああ、佐藤さん、佐藤さん、もっと抱いて下さい、私壊れてもいい。あっ・・・」
我を忘れ山崎さんを貪るように愛撫していた。
そしてあろうことか、俺の下半身は山崎さんの股を激しく激しく愛し続けた。
・・・俺は、どうしようもない。
俺は、どうすれば・・・。
何で俺から離れる?
何があった?
俺達、上手くいってたよな?
俺が何か怒らすような事したか?
わからない・・・
でも怒ってんだよな・・・
会社行かなきゃ・・・
「佐藤さん♪」
「山崎さん・・・」
「お帰りなさい、新婚旅行どうでした?」
いつも笑顔で可愛い山崎さん。
ああ癒される。
「うん、楽しかったよ。お祝いありがとうね。お土産買ってきたから後で渡すね」
「ありがとうございます♪」
「うん、皆で食べてね、定番のチョコレートだけど」
「はい!」
ヤバい、可愛い。
あぁ、つゆがいなかったら絶対手を出してたな俺。
「いいなぁ。私も佐藤さんとイタリア行ってみたかったなぁ。」
はい?
「え?」
山崎さんが小首を傾げて笑顔を向けた。
「なんてね。冗談ですよぉ。奥さんに怒られちゃう。」
おいおい冗談か?それ?不倫のお誘いじゃぁないよな?
「あ、うん、冗談って、何言ってんだよ」
ふふふと笑った。
「でもぉ佐藤さんさえ良ければ、今度飲みに行きません?一度佐藤さんと飲みに行って会社の事とか色々相談したいって思ってたんですよぉ」
と言いながら山崎さんがソッと俺の腕を掴んできた。
これは不味い。ヤバい。不倫はマジヤバい。それも社内って。
「あはは、じゃあ今度皆で行こうか」
「はい!是非お願いします」
・・・不倫回避!
ちょっと残念だけど。いやいや俺には可愛い奥さんがいる!
・・・帰って来ないけども。
「おい、佐藤お前山崎さんと飲みに行く約束したのか?」
はい?
同期の岡田が昼休みに話しかけてきた。
「あ、うん、さっき相談したい事があるって言ってたから、じゃあ皆で飲みに行きがてらって話しはしたけど」
「ふぅん」
岡田が怪訝そうな顔をする。
「山崎さんから聞いた?」
「聞いたって言うか、山崎さんがデスクで隣の奴に喋ってたぞ」
「へぇ」
「佐藤さんと飲みに行くって・・・」
「あ、そう」
「デートだって」
「あ、そう・・・っては?」
「気を付けろよお前。新婚で社内不倫はやめろ」
はぁぁ!?何言ってんの、あの女!
あり得ない!絶対にあり得ない!
明日つゆを向かえに行こう。
絶対連れて帰ろう。
それでいっぱいいっぱい抱きしめよう。
それで、俺の何が悪いかわからないけど許してもらおう。
よし、帰ろう。
「佐藤さん♪」
ん?
振り返ると山崎さんがいた。
この女、マジうざい。
「えっとぉ、さっきのお話し今から時間どうですか?」
おいおい行動早いな!行かないけど。
「あ、うん、今日はちょっと予定があって」
「そうですか・・・でも一時間だけでも相談駄目ですか?本当に私困ってて」
マジで相談なのか?
「お願いいたします!一時間だけでも!」
はぁどうやらマジっぽいな。ま、いいか。
「うん、いいよでも一時間だけな」
「はい!ありがとうございます!」
気が付けば俺はベッドにいた。
隣には山崎さんが寝ている。
二人共に裸だ。
ええええええええ!?
なんだ!?何があった!?
俺、やっちゃった!?
「ううん、佐藤さんおはようございます」
「あ、あ、ああおはよう・・・」
くすっ。山崎さんが微笑む。
「大丈夫です。奥さんには絶対言いません。もちろん会社にも」
「えっと、ごめん、俺、何も覚えてなくて・・・」
「えっ?」
「マジごめん、俺達ってもしかしてやっちゃった?」
山崎さんの顔が曇る。
「覚えてないんですか?昨夜の事」
「うん、ごめん」
「そうですか」
「本当にごめん」
「あんなに激しく抱いてくれたのに・・・」
マジかぁ・・・俺、何してんだよ!
「奥さんが出てって寂しいからって・・・」
ウワアアアア!
「佐藤さん、好きです・・・ずっと好きでした。不倫でもいいんです・・・時々でいいので・・・抱いて下さい・・・」
ああああ、駄目だろ俺!山崎さんが可愛いく見える。
時々って・・・いやいや駄目だろ!
「佐藤さん・・・」
俺の胸で震えて懇願する山崎さんがとてもいじらしくて愛しいと思えて、気が付けば俺は山崎さんを抱きしめていた。
「あああ、佐藤さん、佐藤さん、もっと抱いて下さい、私壊れてもいい。あっ・・・」
我を忘れ山崎さんを貪るように愛撫していた。
そしてあろうことか、俺の下半身は山崎さんの股を激しく激しく愛し続けた。
・・・俺は、どうしようもない。
俺は、どうすれば・・・。
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