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大好きなんです
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しおりを挟むこれなら挿し木でよみがえらせることができるわ。今度は花妖化しないで、普通の黄色いゼラニウムになって育てられると思う。
とりあえずアソラさんを、なんとか引きずって店の中に入れて。戻って花妖の残骸を片付けて生きている部分を切って受け皿の上に置いて乾燥させる。
十分乾燥できたら小さい鉢に植えて、2か月もすれば根が張って育ってくれるはずよ。
だってこの黄色いゼラニウムはあたしを守ろうとしてくれていただけなんだもの。アソラさんの花妖化させる力が強くても、あたしの強い“怖い”って想いがなければ花妖化はしなかった。
アソラさんも悪いけど、あたしも悪い。だから「ごめんね」って、大事に育てるの。
「ん、うぅ……っ」
次はアソラさん。2階に上がればベッドがあるからゆっくり休んでもらえるんだけど、さすがにそこまでは引っ張って上がれない。
仕方ないから、店の片隅に2階から降ろしてきた布団を敷いて彼を寝かせる。ふぅ、大変。
最初に見た時みたいに顔色が悪くなってる。お腹が鳴ってたし、また花を食べれば復活するのかしら?って言っても商品しかないんだけど。うーん。
赤いバラが好きそうだったんだけど。念のため、ヨーグルトと食パンも持ってきてみる。
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