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開戦再び
15P
しおりを挟むそう思ったのに。アキラさんとお兄ちゃんの周りに集まったの。鬼死団全員。
「攻撃は最大の防御ですよ、団長。あたし達は死を恐れません。でも、特攻をするつもりもありません。だから」
「み、皆で、一緒に戦いましょう。怖いけど、頑張るから。1人1人は弱くても、皆で一斉にかかれば……だっ、だから……全力でっ!」
「全部の爆弾持ってきた。数えきれない。ボクの攻撃は皆を巻き込んでしまうから嫌われているのはわかっている。でも、今回ばかりはいいよね?解禁イェーイ、ドッカンドッカーン!」
ラファルガ君以外の鬼死団がそろっているわ。こんなにいたの?って思っちゃうくらい多い。
ティンさんはなんと、肩に大きなバズーカを乗せて民家の屋根から撃っているわ。さっき災鬼の右目を撃ち抜いたのはこれね。
赤い血と黒い血にまみれているリリちゃんは、やっぱりド緊張状態。戦っている時は生き生きとしているのに。
小さな声で「ラファルガ君の分も頑張る」って聞こえたわ。そうね、彼は彼で戦っているんだもの。
情報収集から戻ってきたユエさん。まだ“解放”状態で眼帯をつけていて大量のハトを操って小型鬼の相手をしたり戦鬼と災鬼の視界を奪ったりしている。
そして絶大な火力を誇る彼女の爆弾。別次元にでもつながっているの!?ショルダーバックからいくつも大きな爆弾を取り出しては投げつけているわ。
思う存分やっていいわよ。ずっとこの時が来るのを待ち続けていたんでしょうし、鎧鬼の時に呼ばなくて良かったと心から思うわね。
人間は弱い。どれだけ鍛錬を積んで、技を磨いても戦鬼や災鬼を相手にすれば1人も2人も変わらない。でもね、大勢いれば強いわよ。
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