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開戦再び
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しおりを挟む「――頭に入ったか?よし、なら今からお前は鬼死団副団長に戻れ。命令だ、サボったらゲイバーに連れて行くからな。セイ…………本気でかかれ」
「勘弁してくれよー。副団長だって言ってもさぁ、僕はちょっと魔法が使えるだけだし?アッキーやマクベスさんみたいなバリバリ戦闘タイプじゃないんだって」
「なら戦わなくていい。セイ、お前は俺のそばに居ろ。離れるな。それだけでいい」
「へ?それって、ある意味超危険じゃね……」
アキラさん、どうしてそんなことを言ったんだろう。すごく悲しそう。お兄ちゃんと目も合わそうとしなくなった。
お兄ちゃんとアキラさんは幼なじみなのよ。その証拠にお兄ちゃんはアッキーって呼んでるし、アキラさんはお兄ちゃんといる時は何となく肩の力が抜けて砕けた感じ。
まぁ、自由奔放なお兄ちゃんに手を焼いているんだけど。それでもアキラさんはお兄ちゃんを信じている。
心から信じているのに、お兄ちゃんは背を向けているのよ。お兄ちゃんがいい加減でやる気ないからってだけじゃない。
きっと何かがある。2人にしかわからない何かが。だからあたしはね、放っておくの。手出しも口出しもしないわ。
あぁ、アキラさんが戦っているそばにお兄ちゃんがいたら確実に、巻き込まれるわ。
だってそうでしょ?アキラさんの武器は怪力自慢の金砕棒なんだし。アキラさんでも力加減なんてできるものじゃないわ。
巻き込まれれば大けがを負いかねない。それをわかったうえでそばに居ろと命じたのは……
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