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開戦再び
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しおりを挟む「騙されるおぬしが悪い。あの時は楽しかったのう?」
「だっまれクッソ変態クソ師匠ッ!何食わぬ顔でノコノコ戻ってきやがって、っうぅ……」
「ほらほら、興奮するとまた腹の傷がパックリじゃぞ?おぬしのキャラのためにも気を静めい。周りの者達がドン引きじゃぞ」
びっくりしたわ。飛び込んできたのは、ビルから落とされたあたし達を助けてくれたお兄ちゃんなんだもの。
治療途中で抜けて駆け付けたからあのあと、ミチカさんに刺された傷が開いて倒れてじいじの元へ戻って拘束――治療を受けていたんだけど。
鬼もビックリの鬼の形相ってとこかしら。えらくご立腹のお兄ちゃんは、でもミケさんとの距離を絶妙に開けて怒鳴り散らしているわ。
今度こそ最後まで治療を受けてきたみたいだけど。それにしてもお兄ちゃん、こんなキャラだっけ?
何を言われても飄々としてる、変態に片足を突っ込んだ足フェチの女好きナンパ師じゃなかったっけ?こんなキレキャラじゃなかったでしょ。
ミケさんを“師匠”と呼ぶあたり、鬼死団にいる弟子ってお兄ちゃんのことだったのね。あれ、なんか思い出しそうなんだけど、何だったっけ?
「くぅ…………あんたのせいで僕は、あれから女不信になったんだよ。口説き落とした女も、逆に僕が騙されてるんじゃないかって……」
「ほう、それは可哀想に。ならば潔くナンパ師なんぞやめることじゃな。本気で添い遂げたい、愛する者を探すがよい」
「それができれば苦労しないしッ!女は大好きだ!イイ女と意識飛ぶまでヤりまくって、両腕に抱いて寝て優しくて温かいキスで目を覚ますのが僕の夢だし」
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