恋人以上、永遠の主人

那月

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「さて。ではわしは連絡を待つ間、少し休ませてもらうとするかのう。長旅で疲れたのじゃ」


 あたし達を見ながらニヤニヤ笑いを浮かべるミケさんは立ち上がり、伸びをした。見えているおへそ回りがエロいわ。


 あたし達も立ち上がって、仮眠できる部屋へ案内をしようとアキラさんが先頭に部屋を出ようとする。


 ドアノブに手をかけようとした瞬間、アキラさんの表情がハッと急変してミケさんを庇うように跳び下がった。


 次の瞬間、外側から「バァァァンッ!!」と勢いよくドアが開け放たれた。あまりの勢いに起こった風が机に放置された本を「バサササッ」っていじめていったわよ。


 すごい勢いだったのに壁に打ち付けられたドアが壊れなかったのはミケさんが、魔法で壁かドアを一瞬だけ柔らかいものに変えたからでしょうね。


 乱暴に開け放った人物が廊下から飛び出してきた瞬間、ミケさんが風の魔法でドアを閉めて「おやおや」とニヤニヤ笑い。


「ここで会ったが百年目………………金返せぇッ!!そんでもってぇ、純粋だったあの頃の僕の心を返せ、この…………変態オカマ詐欺師がッ!!」


 飛び出してきた人物は叫びながら、ニヤついているミケさんに殴りがかった!?



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