恋人以上、永遠の主人

那月

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 果てのない探求心ってことかしら。長い時を生きるのも、まだ知らないことを知りたいから。


 世界中を旅して色々なことを知っていくうちに、この国を中心に世界に危機が迫っていることを知った。だからあたし達の所まではるばるやってきた。


 そしてマクベスは彼の性格をよく知っているから、自分が彼に質問をすると名乗り出た。


「何から話そうかのう?1番大事な部分を先に話してしまっては面白みに欠けるしのう。じゃが、タラタラ説明していては飽きてしまうかもしれぬ。わしが。どうするかのう」


 頬に手を当ててウキウキ、体を揺らしながらブツブツ言っているミケさん。彼は得た知識を、まだ知らない人に教えるのが大好きなの。


 ドラマやアニメなんかで最終回の最後を先に言っちゃうタイプ。というか、見せびらかしちゃう人。


 自分が他の人より先を行っている、優れているのが大好きなナルシスト。優越感大好き。だからものすっごく嫌われる。あたしも嫌いなタイプよ。


 彼が言った通り何か1つだけ質問すれば、確かに彼はその答えを教えてくれるでしょうね。変に頑固そうだから、聞かなかったことは絶対にしゃべらないと思う。


 でも、彼が何も知らないあたし達に教えたいことを好きに教える。こうなると話がガラッと変わる。


 彼は大好きな“上”の立場になる、鼻高々で得意げになって、調子に乗ってしばかれる。残念な人よ。


「ミケさん、今は一刻を争う時では?戯れはそこまでにして話を進めてくれませんか?俺達は鬼どもを討つ身。この方達のためにも早々に終わらせたいんですよ。それとも、そこまで慌てなくても勝てるのですか?」



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