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そうだ、お鍋にしよう!
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しおりを挟むこんなにもチョコを味わうのが怖いなんて。でもよかったわ。あたしのはハズレ。濃厚な抹茶が入ってて、美味しいわ。
疲れたあとの甘いものって、また格別に美味しい。フフッ。あ、じゃあ誰が大当たり?
「おいらの、アーモンドが入ってます。カリカリ、香ばしくて美味しいです」
「あたしのは甘いミルクチョコね。んー、ミルク感が強くて美味しい!癒しだわ」
ラファルガ君とティンさんもハズレ。残ったのはカレスと、持ってきたユエさん。さぁどっち?「あっ」と、カレスの声が上がった。
「すごい、甘酸っぱいです!これは……イチゴジャムだ。甘さ控えめで、外側のチョコと混ざるとイチゴチョコになって絶妙な甘さが美味しい。買いたい。絶対に買う。どこで売ってるんですか?」
カレスが!?って思ったけど、ハズレ。あまりの美味しさにびっくりしただけかぁ。ま、紛らわしいわね。興奮気味に店を教えてもらおうと振り返ったカレスが、また「あっ」と声を上げた。
「っ……ん、うぅっ……」
大当たりは、ユエさん。まさか持ってきた本人が引き当てるなんて。両手で口を押さえて、顔も耳まで真っ赤だし涙がボロボロ。
今にも吐きそうだけど、ものすっごい我慢してる。何が入ってたのかしら?唐辛子?ワサビ?
「んんんっゴックン。っ、はぁ、はぁ、はぁ……はぁぁぁぁ………………帰る」
あ、頑張って飲み込んだ。お茶を一気に飲み干して、一瞬ビクッて肩が跳ねたけど。この世の終わりを見たような顔で呟いたユエさん。
「帰っちゃダメですよ、ユエさん。自業自得です。せっかく団長が皆に声をかけて召集して、珍しく幹部全員がそろったのに。ユエさんがいなくなったら団長が悲しむわ」
フラフラと帰ろうとしたユエさんの腕をつかんで引き止めたのはティンさん。さすが、って言いたいところだけど。
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