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ナツメと安倍晴明
13P
しおりを挟む「ありがとうマクベス。あたしのことを好きでいてくれる、愛してくれているのはとっても嬉しいわ。でもね、あたしはどうしてもマクベスよりも晴明様が好きなの。それでもいいなら…………これからもあたしのパートナーとして、一緒に戦ってくれる?」
場所はマクベスの部屋、彼が寝ているベッドの上。決意したあたしは彼の部屋に直行、合鍵で鍵を開けると寝室に入ってベッドの上の彼に馬乗り。
ちょっと仕返しもあるわ。なんて冗談じゃないけど、口元に笑みを浮かべてそう言ってやったわ。
なんだかドキドキワクワクするの。気持ちが高ぶって、早く彼の返事が聞きたくてウキウキしちゃってる。まるで小さな子供みたいね。
「………………今、何時だと思って……ぐぅ……」
「ちょ、ちょっと、まだ寝ないでよっ」
「うぅー……気持ちは嬉しい、よ。でも今、4時前だ。もうほぼ朝。寝させてよ」
ごめんなさい、全然時間を気にしていなかったわ。彼が指をさした時計を見てビックリ。わかったわ、話は明日にしてあげる。あ、今日ね。
マクベスが出て行ってから、彼のことをずっと考えていたけど。そんなに時間が経っていただなんて。告白しておいて、よくすぐに寝られたわよね。
熟睡中の所をあたしに激しく肩を揺さぶられて、モザイクをかけたくなるような顔になっちゃってるマクベス。
ずっと、あたしが来るのを待ってたんでしょうね。彼はそんな人だから。でもずっと待っても来ないから、睡魔に負けて寝ちゃってた。
でも、いつもの“充電”は忘れていないのね。目を閉じたまま伸ばされた彼の手があたしの腕をつかんで引き寄せる。
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