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鬼死団
6P
しおりを挟む「アキラさんの方は俺達が行くから、リリアムちゃんはザコを見張ってて。また現れるかもしれないから」
「は、はいっ!お、お気をつけてっ」
再びマクベスが地を蹴る。突進してくる鎧鬼を前に腰を低く金砕棒を構え、集中し見切ろうとしているアキラさんに――頭から突っ込んだ!?
「ぐはっ!!?」
「わ、ごめん!跳び過ぎたっ」
戦闘に集中していてあたし達の接近に全く気付かなかった彼は突然の横からのタックルに吹っ飛び、勢いよく地面を転がっていった。
かなり小さく見えるほど遠くまで転がって、転がりながらも金砕棒を地面に突き立てて急ブレーキ。立ち上がって、ヨタヨタしながらも歩いてくる。酔っ払いみたい。相当目が回ってるわね。
って、何よ「跳び過ぎた」って!!勢い余ってにもほどがあるわ。それにマクベス、目の前に鎧鬼が迫ってるんだけどっ!!?
「ま、マクベ――」
「――ここ」
ほぼ悲鳴のあたしの声が彼の耳をブン殴ろうとしたその瞬間、ザシュンッ!目にも止まらぬ速さで鬼斬り丸とエクスカリバーが突き出された。
どんな腕力してるのよ。アキラさんもビックリだわ。目の前で、マクベスの体を穴だらけにしようとした鎧鬼が空中停止している。
突き出ている長い針が腕に突き刺さるのも気にせず、マクベスは正確に鎧の継ぎ目の隙間に2本共を滑りこませ深々と突き刺してみせたの。
上手くバランスを保っていても、一瞬しかもたないわ。やだ、折れちゃう。体がミシミシいってる。お、重いぃぃぃ……っ!
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