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永久の鬼追い
11P
しおりを挟むブーブーっとポケットでケータイのバイブが鳴ってる。慌てて彼が電話に出ると、どうやら別の場所に鬼が現れたって報告と応援要請みたい。
マクベスは「わかった、すぐに行く」って通話を切ると、ずっとつないだままのあたしの手にギュッと力を込めた。
「大型なのね。遠いの?」
「隣、神無ノ国との国境付近でアキラさんとリリアムちゃんが戦闘に入ったって。敵は鎧鬼が1体」
「鎧鬼ですって?アキラさんはともかく、リリちゃんとあたし達は戦いにくい相手ね。でもなんで神無ノ国との国境なんて場所に……」
「考えるのはあと。大型だし有力な情報が手に入るかもしれない、サクッと倒して調べよう」
そう言うや否や、彼はあたしの手を引っ張って駆け出した。速い速いっ!速すぎてあたしの足がついて行かないから、鬼斬り丸に変身しちゃった。
マクベスは重たいヒト1人を引っ張らなくていいし身軽になって、あたしも走らなくていいから一石二鳥でしょ?って、あたしは重くないわよ!
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