恋人以上、永遠の主人

那月

文字の大きさ
上 下
11 / 268
永久の鬼追い

6P

しおりを挟む

 一緒に戦ってる時、マクベスが見えない背後に迫る鬼を教えたり。いつもお互いに声をかけ合っていたのに。マクベスは1人で、エクスカリバーを振るって鬼を斬っていた。楽しそうに。


 …………ちょっと、寂しかったわ。ビルに突き刺さったまま眺めているだけなんて。


「ん、どうしたナツメ?覇気が薄くなったが、体調が悪くなったのか?」


「ちょ、ちょっとね。大丈夫よ、気にしないで。あっちはラファルガ君がやってくれてるから一気に終わらせましょ」


「……やっぱり女の体は何かと面倒だね。俺はまだ体験したことがないけど、無理はしちゃだめだよ」


 そりゃあちょっと辛いわよ。一応は人間の女の子の体だもの。今、アレでお腹が痛いの。マクベスも女性に転生すればこの辛さがわかるわ。


 あたし達、必ず人間として転生はするんだけど性別は固定じゃない。マクベスはこの千年以上でまだ女性になったことないんだけど、あたしはほとんど女性よ。


 1番最初、元々の性別があたしが女性、マクベスが男性だからかしら?どれくらい前だったかしら?あたしが男性の体に転生した時、まぁ色々と大パニックだったわ。


 だってその……あるはずのものはないし、ないはずのものがあるんだし。トイレに行くのもすっごく恥ずかしくてずっと我慢しておなかが痛くなって、トイレの前で悶絶。


 そんなあたしを見て大爆笑してたマクベスは、観念してトイレですっきりした後にブン殴ってやったわ。男性って本当に力が強いのねって実感した瞬間だった。


 お風呂の時もなかなか服を脱げなくて、マクベスに同性だからって脱がされて。暴れるあたしを押さえつけて体を洗ってくれたんだっけ。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】Good Friends

朱村びすりん
ファンタジー
※この作品は作者が中学時代に執筆し、『エンターブレインえんため大賞』にて一次選考通過したものを改稿推敲をほぼしないまま転載したものです。 【あらすじ】 ――世界戦争時代。  世はデザイヤ帝国が送り出した“賊”たちに各地を荒らされていた。 賊の滅亡を望み,エルフィン王国を始めとする国々が帝国の打倒を試みる。 しかし,帝国の強さは凄まじかった。 なす術もなく,逆に侵略されることをエルフィン王国は恐れていた……。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

君は妾の子だから、次男がちょうどいい

月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒― 私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。 「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」 その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。 ※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています

断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい

花音月雫
ファンタジー
幼い頃に大聖女に憧れたアイラ。でも大聖女どころか聖女にもなれずその後の人生も全て上手くいかず気がつくと婚約者の王太子と幼馴染に断罪されていた!天使と交渉し時が戻ったアイラは家族と自分が幸せになる為地味に生きていこうと決心するが......。何故か周りがアイラをほっといてくれない⁉︎そして次から次へと事件に巻き込まれて......。地味に目立たなく生きて行きたいのにどんどん遠ざかる⁉︎執着系溺愛ストーリー。

処理中です...