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肉食と草食と雑食と昼食
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しおりを挟むうわー、レアだレア。メガネ姿よりも超レア。あのお高い高宮社長が悔しそうに、恥ずかしそうに声を荒げるなんてな。
だめだ、にやける。バシンッ!手で顔を隠す間もなく、見つかって思いっきり叩かれた。いってぇ。だが、こういうのを見ちまうと可愛いなって思う。
とても、身近な動物や擬人化種の同胞を喰らうような恐ろしい人物には見えない。今は。
「いててて。高宮、お前まさかその若さでもう老眼か?遠くは緋桜に匹敵するほど見えるくせに、逆に近くは見えないか」
「……そんなわけがないだろう。メガネは知的に見える、お洒落だ。これくらい見える」
とか言いながら、仏頂面でメガネをはずすが。どうやら見えないようだな。眉間にシワが寄るほど目を細めて、スマホを顔に近づけるとか。
老眼、決定。
高宮はまだ23だぞ?緋桜よりも2つ若いのに。緋桜は裸眼でとんでもない遠くも、すぐ近くもくっきりはっきり見えるんだと。
なのに、鷹の擬人化種の高宮が老眼?おかしいな。去年会った時、彼が細かい文字が並ぶ英字の新聞を読んでいたのを見かけたことがある。
なぜ英字なんだ?いや、そんなことはいい。たぶん、外国人をターゲットに着物を売ろうと考えていたんだろう。それよりも、その時はメガネなんかかけていなかった。
まさか、たった1年でパリパリッ一気に老眼になったっていうのか?ゴリッゴリッ、わからない。聞いたところで高宮が素直に教えてくれるわけがないし。パリッコリコリッ。コリッガシュガシュ……
いや待て、何の音っ!?
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