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白からの黒からの赤
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しおりを挟むその首輪をつけていると香さんが、ソランさんのありとあらゆる状態を把握することができるらしい。しゃべっている内容も、感情も。
ソランさんは香さんに悟られないようにする薬を開発していたから、香さんもそれをクリアできるような仕組みを発明。
今は、ドクトルからの精神ケアを受けながら真面目に仕事に取り組んでいるらしい。なお、ドクトルの相手は、さすがに禁じられているんだってさ。
って、俺が聞きたそうにしていたらしいから悠一が先に教えてくれた。改めて、「ありがとう」と言葉を紡ぐ。
「お前がこんなことになるなんて。自覚はないんだろう?こんな、シオンの色違いな。うぅぅ……」
「おいおい、泣くなよオッサン。俺にだってわかんねぇよ。悠一を助けたい、力が欲しいって願ったらこうなってたんだ。あの時はここから熱い力の塊がマグマみたいに湧き出てさ、何でもできるって思った。でも力に呑まれるって感じはなくて、殺意もなかった。ただ、怒ってはいた」
ソランさんに感じていたのは怒りと悲しみと哀れみ。反抗意欲をなくさせるために攻撃はしたけどさ、殺してやろうとまでは思わなかった。
俺は胸に手を当てる。あの時はただ、湧き上がってくる力を使って事を終息へと導こうとした。そう、力の使い方がわかっていたんだ。
悠一みたいに戦い慣れてなんかいない、ただのイエネコなのに。殴り方や蹴り方、言葉の使い方も。まるで、悟りを開いたみたいに頭の中がスッキリしていたんだ。
「たぶん、俺1人だったらこうはならなかった。笑也が俺達のためにソランさんに立ち向かってくれたから、一緒にいてくれたから俺は冷静でいられた」
「高台寺笑也、だっけか?あいつ、人間の子供だろう?事のいきさつは聞いたけどさ、なんか、俺も友達になったぞ」
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