ユキ・シオン

那月

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檻の中から見える景色

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 冷たい床が気持ちいいようで、両手を床につけた前傾姿勢。シュルリとほどかれたネクタイで隠されていた首元は、汗が流れている。


 しかも、上のボタンも外してしまって胸が見える。ピンクに色づいた薄い胸板と、その奥にある可愛らしい赤く熟れた突起。


 あー、シオンの次にこれはヤバい。股間がムズムズしてきた。


 香さんの体からメスの匂いがする。完全に発情していますよ、緋桜を呼んでください。あと5分もしないうちに、今度はよだれを垂らしそうなんで、香さんが。


 眉根を寄せて叱りながら、でもやっぱり赤い顔で、何もしていないのに小さく喘いでいる香さん。色気が半端ない。


 力を抑える努力って言われてもなぁ。もうモザイク1歩手前の香さんから目を反らし、自分自身に意識を集中させてみる。


 今までずっと、魅了の力を使わないで留められていた。それを、自分で開放して爆発させた。自分の意思でやった。


 なら、封じ込めるのだって自分でできるはずだ。なにせこの体は俺の体、魅了の力だって俺の力なんだ。


 目を閉じて息を吸いこむ。シオンを失って、何もかもを諦めてしまったからできないだけだ。シオンのことは…………今は、考えたくない。


 今はとにかく、ライガーのままだと周りに迷惑をかけるから猫屋敷悠一の姿に戻る。戻って、そして、この研究所で暮らす。


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