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寿司パーティーと侵略者
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しおりを挟む皆それぞれ、思い思いの手巻き寿司を作って口に運ぶ。あぁ、1人だけは手巻き寿司じゃないか。
香さんだけは目の前に山盛りの、128個のいなり寿司に目を輝かせて。やっぱり、片手に1個ずつ持ってパクパク食べている。
店が出せるって、お世辞すぎるだろ。と思ったら。隣から手を伸ばした緋桜さんも1つ食べて絶賛。
「とても美味しいッスよ。これは才能です。将来は何を?なら、得意なことを活かせるチャンスッス。この街での企業なら香さんに紹介してもらえば……」
「いやいや、就職については悠一と話をして決めたいんで。あ、マグロにはこのワサビをどうぞ」
用意した具材はマグロとサーモンとイカの切り身、キュウリとカニカマとレタス。それからエビとイクラとツナマヨ。頑張った。
そして、香さんの席の前には大皿の上に積まれた128個のいなり寿司。
食べ始めて5分。もう残り100個をきったいなり寿司。さすが。気に入ってもらえてよかったよかった。
2日に1回は必ず作るようにしているから、料理の腕は前よりも上がっているって実感する。何でも食べてくれる悠一のために作るのは、たまに一緒に作るのは楽しい。
意外だよな?悠一みたいなやつって、野菜とか嫌いなものが多そうなのに。あぁでも、納豆は食べにくいからあんまり食べないって言っていたな。
食べやすいようにチャーハンやオムレツに入れれば「うん、美味い」って食ってくれるんだけどさ。
けど、それはそれ。大学卒業後に料理の道に進むかと聞かれれば首を横に振る。俺は、まだやったことない、知らないことをやってみたい。
だからこれから考える。というか香さんのコネでとか、さすがにそれは遠慮します。俺は俺の力で未来に挑むんだ。
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