113 / 123
ハッピーバースデー
14P
しおりを挟む絶対、いつかやると思ったよ。
わかってる。今のは「わ、わざとじゃねぇんだ!」ね。いいよ。集中して神経をとがらせている柚樹さんに触れた僕が悪いんだ。
だから、髪も顔も服も生クリームまみれになっても怒らないよ。でも、あーあ、本当にもったいないね?
「…………舐める?」
「いただきます」
即答かよ。
冗談のつもりだったのに。柚樹さんは僕の髪を食べた。真っ白な生クリームまみれの、真っ黒な僕の髪を指で掬って口へと運ぶ。
まさかそんなことをするなんて思わなくてポカンとしていたら、口の端に生クリームをつけた彼の顔が迫ってきた。
く、口にはついてないんだけどっ!キスされる!?少しだけ開いた唇から覗く舌が伸ばされ、どんどん近づいてくる。ドッドッドッドッ!初めてじゃないのにやたら心臓が苦しい。
もうダメ!触れる寸前にギュッと目を閉じた。そして唇に触れ中に入ってきた。甘い。
甘すぎない、ドロッとしたものが……って。あれ、違う。想像してたのと感触が違う。と思ったら、鼻がヌルッとした!?
「ひあっ!?な、何?んあ、お、おいひい……」
「あぁ、美味いな。程よい甘さで、俺でも胸焼けせず食える。どうした、物欲しそうな顔をしているぞ?残りは仕上げておくから、洗ってこい。マジでごめんな」
は、鼻を舐められたぁっ!!?そうか、鼻に生クリームがついていたんだ。じゃなくて!
キス、されると思ったのに。触れたのは柚樹さんの指で、僕にも「味見だ」って生クリームをつけた指が口の中に入ってきて僕の舌を撫でていった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる