警察の犬は雨天がお好き

那月

文字の大きさ
上 下
77 / 123
元警察の犬の計画は現役の警察にことごとく崩される

13P

しおりを挟む

「僕の誘惑作戦も、柚樹さんは平然としていたし。僕……すごく緊張したんだ。風呂上がりノーパンもすっごく恥ずかしくて頭がクラクラしてたし、エクレアのクリームもわざとらしくないように考えて。今回だって、本当に僕のことを愛してくれるなら手を出してくれるって、信じてたのに。僕じゃあ、だめなんだ……」


 ついにはボロボロと泣き出して、力のない拳で俺の胸を殴る。弱々しいパンチだな。もう、諦めてんのか?


 ミナギは、俺と初めて出会った時に俺に運命を感じたんだと。それが、俺を新しい飼い主にした理由。


 なんだ、俺と同じじゃんか。初めて出会った時になんとなく惹かれて、忘れられなくなって。気付いたら、頭がいっぱいになってさ。それも、同じだったと。


 つまり、ミナギは俺のことが超大好きだってことだ。なのにその想いを封じていた。


 あぁ、きっとそのせいだな。長い間封印していたせいで、いざ想いが通じ合って恋人になったら愛が大爆発?触れたい、触れられたい、もっと。もっと触れて、心も体も1つになりたい。


 ふぅん?そんなの、俺も同じに決まってんだろうが。


「ミナギ。お前本当に、俺がお前で勃たないと思ってんのか?お前が仕掛けてきた色仕掛けで、俺が何ともなかったと?我慢していた、とは思わなかったのか?」


 さらに声のトーンを落として、ミナギの手をつかみ直す。逃げないように力を入れて、そして、体の下へと持って行った。


「えっ?」


 触れたのは、俺の股間。これでもかなり我慢してるんだ、顔を真っ赤にするな。我慢がキツくてこめかみから汗が流れる。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

処理中です...