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繋げる想い
9P
しおりを挟む平静を保とうとしているけどノル、すでに息が荒い。顔にかかる息が熱くて、オレの手をつかんでいる手が熱くて汗ばんでいるの。
「正直、風呂上がりのお前に欲情した。すっげぇエロくて、あそこで無理矢理したくなるのを我慢したんだ」
「そ、それは光栄ね。でも……オレ、経験も知識もほとんどないから、上手くノルの期待に応えられないと思うから。だから……」
「お前は何もしなくていい。とりあえず、痛かったり嫌だったら言え。あとは俺に任せろ」
オレの心臓が胸で暴れ回っている。爆発しちゃうんじゃないかってくらい、痛い。だけどノルが今もずっと我慢しているのが伝わってくるから。
理性を保って優しくしてくれているのが、彼のグレーの瞳を見ればわかるから。オレは、体の力を抜いた。
深呼吸をして、ふと彼が身に纏っているバスローブに目を向けたら。隙間から何か見えた。なんか、ビクンビクンしてるヤバいものが見えたの。
わかったわ。経験豊富なノルに任せてオレは素直に頑張る。でも、さすがにそれからのスタートは怖すぎるんですけど。
オレの視線に気づいたノルが、舌打ちをして起き上がった。あれ、しないの?
「やっぱりだめだ、1度抜いてくる。お前と早く繋がりたくて、風呂も早々に出ちまって起ったままだったんだ。悪い、少し待っててくれ」
ベッドの下のバスローブを拾ってオレにかけ、ベッドから降りようとする。顔が真っ赤だわ。
オレの手が、ノルの手をつかんだ。無意識よ。起き上がって、つかんだノルの手にチュッとキスをしたオレに拍手。って、何してんのよオレ!?
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