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ハートビート
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しおりを挟むそんなに怖い顔してたんだ。帰ったらイチカに謝っておかなきゃ。でも全部、あいつのせいなんだから。
アタシの人格が変わっちゃうくらい凶暴になって落ち込んでいるのも、絡まれた男達が可愛そうなことになるのも、イチカ達を怯えさせてしまうのも。ぜーんぶ、あのノルのせいなんだから。
「で、一体何があった?公園のガキんちょと喧嘩でもした?」
シャオリンはアタシが、散歩の時に立ち寄る公園にいる兄弟と遊んでいるのを知っている。アタシがよく兄弟の話をするんだもの。
「あの子達じゃないわ。あの公園で出会っちゃったの、DBのノルウェムに。思い出したんだって、アタシとノルが10年くらい前によく一緒に遊んだ仲だって」
「へぇ、良かったじゃん。10年前ってことは筆頭が10歳の時か。可愛かっただろうなぁ」
あなた本当にアタシのこと好きね。聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい、サラッと言っちゃうんだもの。格好いいわ。
この前セイフォンが勝手にシャオリンのアタシへの想いをぶっちゃけてから、隠さなくて良くなったからシャオリンはより一層冗談とも本気ともとれる愛を囁く。
物理的に距離も近くなったし?心の距離が近くなったのは本当に嬉しいんだけど、隙あらば口説こうとすり寄ってくるのよ。こんな人だったんだって驚きを隠せないわ。
「昔の、明らかに盗撮の写真を見つけたんだって。でもね、肝心のどうしてアタシがあの場所を狙うのかも、昔交わした約束も思い出せないって」
「その答えは僕達にも教えてくれないんでしょ?筆頭しか知らない。ってことはさ、それだけ筆頭が彼を信じてるってことだよね」
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