54 / 231
巣屈にて
10P
しおりを挟む「総長が抱くのは女ばっかなのに、カマが珍しくて興味が湧いたんだろうねぇ。ま、飽きられるまでは性欲処理として生かされるんじゃない?」
「気持ち悪いこと言わないでよ。好きでもない男にそう何度も掘られてやるようなアタシじゃないんだから。それにノルはそこまで下卑た男じゃないわ」
「とか言って、本当は無理矢理されるのが好きそうだぜ?へぇ、総長のこと、知ったような口をきくんだなぁ」
「違うわよっ!なんなのあんたさっきから、ずぅーっと黙ってたくせに急におしゃべりになっちゃって」
この男、なんだか気味が悪い。見張りをサボって寝ていると見せかけて実は警戒していたし、組頭であるノルをさげすむような言い方。
ムカムカする。気分が悪くなって、起き上がったアタシは枕を男に投げつけた。
「おっと。枕投げでもする?僕は今機嫌がいいんだ。ずぅーっと探していた人を見つけたからね。ほらっ!あ、そうそう、DBはホモが多いって知ってた?」
「あんたの機嫌なんて……はぁ、ホモが多い?男ばっかりだからってこと?うりゃっ!いっ……」
枕を上手くキャッチした男はとっても上機嫌。顔の周りに華やかな花が見えるくらいよ。恋人でも見つけたのかしら?
やる気はなかったけど、投げ返してきたから腹いせにまた強く投げつけた。忘れてたわよ、大怪我してるの。おかげで激痛が走ったわ。
「そうそう。隙ありっ!そこにいた2人もね、実は恋人同士なんだ。今頃トイレで…………あぁ、もしかしたら総長も周りにホモが多いせいであんたに手を出したのかも。なんてね」
「ぎゃっ!いててて……いきなり剛速球、しかも顔を狙うなんてサイア、ク――」
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説


寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開





禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる