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勝利の美酒に酔いしれるは孤独なケモノ
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しおりを挟む「ノル、なんか疲れてないか?大丈夫か?」
スカーレット・ローズの女頭……じゃねぇ、男をたっぷり痛めつけてから1時間後。俺は自室のソファーにぐったりもたれかかっていた。
あの男、リアだっけか?は、完全に意識を失うまで犯してやったからな。何回ヤッたかは覚えてねぇ。今は小部屋に放って部下に見張らせている。
「寝不足なだけだ、問題ねぇ」
「ほう、ノルがそんなに張り切るほどあの子は良かったか?はははっ、そんな睨むなよ。あの場にいた部下の話じゃあ、今まで見たことがないってくらい楽しんでいたように見えたってさ」
「見間違いだ。俺に男とヤるシュミはねぇ。あくまで、あのカマ野郎がこの土地を狙う理由を吐かせるための手段だ」
「かなりの執着だったな。よそ者のようだが、どうしてあそこまでこの土地にこだわるのか……」
「お前にもわからねぇのか?そうか。スカーレット・ローズ、リア。少し探ってみるか」
「さっき様子を見に行っていたけど、相当な傷を負っているようだ。銃創に打撲に、首を絞めた痕もあったな。それから、心にも深い傷を負った」
「しぶとい野郎だ。正気を保つのもやっとのはずなのに、最後まで落ちねぇで俺を睨みつけていた」
炎、というよりは光があった。恐怖に震えながらもなお、あの赤い瞳の奥にはずっと光が存在していた。ルビーではない、あれはスカーレット・ローズの輝き。
あの野郎、カマの癖に男との経験はあれが初めてだったのか。それも含めて相当ショックだろう。
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