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真っ赤なバラと真っ赤な痛み
15P
しおりを挟む「おいおい、さっきまでの威勢はどうした?気を飛ばすなよ?テメェへの拷問はまだ始まったばかりだ、これからじっくり、たっぷり時間をかけて痛めつけてやるよ」
意識を飛ばそうとした瞬間に殴りつけ、覚醒させる。髪を引っ張って上を向かせ、そのまま腰を振るから開いた口から嫌でも声が漏れるのよ。
何の抵抗もできない。体は彼から与えられる痛みと快楽に反応し痙攣するだけ。言葉を発することもできない。喉から発せられるのは彼を喜ばせるための悲鳴と嬌声。
彼の腰の前後運動が滑らかに、早くなった。乱暴に、何度も奥を打ち付ける。血が滑りをよくしちゃってるんだわ、最悪。
全てはこの土地のためだった。この土地を手に入れるためには何だってする、そう決意していたはずなのに。
甘かった。アタシはDBの総長、ノルウェムという男を甘く見ていたの。だからこんなことになってしまった。
もうどうでもいいと思いたい。負けを認め、全てを諦めてこの男のモノに成り下がってもいい。でも、それでも諦めたくないって強い思いが心の奥底にある。
昔の、彼と交わした約束のために。諦められない。
闘志が再び芽生える。腹に力を入れて歯を食いしばったその瞬間、彼がブルッと震えた。腹の奥で熱い熱い熱を感じた。
思考停止。
聞こえるのは、男達の歓喜に沸く声とノルウェムの笑い声。それと、ガチガチ鳴るアタシの歯の音。
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