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女暴君襲来
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しおりを挟むいきなり、暴力団が現れた。
世間一般的にいう休日の朝5時過ぎか。夜が終わって朝を迎えるころだぞ、もう少し待てねぇのか。
「んん……なぁに?またシマ荒らし?ものすごい音がしてる、怖いわぁ」
俺の部下と派手にドンパチやっているらしい。野郎どもの怒号が飛び交い、爆音が響いている。何だ?やけに地面が揺れるな。
俺の腕の中にいる女が目を覚まし、眠気眼を向けてくる。昨晩は相手をしてやったがこの女、やたらとまとわりついてきて飽きた。
か弱い女アピールとかウゼェんだよ。一応は俺の部下だが、この世界に身を置くなら自分の身くらい自分で守れて当然だぜ。
「はぁ。お前、荷物まとめて失せろ。30分後に首をもらいに行く」
「え、な、な、何で、どうして急にっ!?お金は十分稼いでるし、諜報だって他の子達より――」
「今すぐ失せろ。そんでテメェの飼い主に伝えろ。明日、テメェのシマをもらいに行ってやるから首を洗って待ってろってな」
瞬間、女の表情が変わった。ハッと息をのみ、鋭い目つきで俺を睨むと、どこに隠し持っていたのか手の平に収まるくらい小さい銃を向ける。
バンッ!
女は逃げた。白い裸体にシーツをまとい、肩から汚い血を流して。
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