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きょうだい
3P
しおりを挟む「そういえばハルも、時々夜眠れない時があった。昼間起きている時に急に倒れて眠ることもあったし、それも欠陥ってことだったのかよ」
「神楽さんは最初の月子使うて人工の月子を造り出すから、対抗策としてわいらをできるだけ急いで造ったんやけど、もう疲れたみたいやな」
「神様、疲れるのね。私達を造った神様って、どんな方なのかしら。会って――ハクト、大丈夫?」
「ちょっと、気持ち悪い。ずっと血を出しっぱなしだから、鉄分が酸化しかけてる……」
「そらあかん。敵さんはまだまだ多いんやけど、だいぶ減ってきた方や。ハクトとルカは一旦離れて休憩しぃ。少ししたらレナとヒロキと交代や。んで、そのあとはシャノンとユラや」
「わかった。って、レンマは休憩しないの?」
「わいはまっだまだいけるでぇ!大きな雷さん、ぎょうさん落としたるわっ」
「力が有り余っているのはいいんですが、調子に乗りすぎて僕達を巻き込まないでくださいよ?ただでさえあなたの攻撃は読めないんですから」
「攻撃の時に、いちいち子供みたいに大声ではしゃがないで。気分が高揚しているのはわかるけど……正直、うるさい」
「わっ、わ、わかったわ……なんか、すまん……」
「それにしてもこの白いの、見やすいけどなかなか厄介だな。白ハウンドは前足を振り下ろしただけで地面が陥没するし、爪は直接触れなくても勢いでザックリ抉られる」
「白いリンクスにいたっては僕でさえ、速すぎて目でとらえることができません」
「黒い方がザコに見えてくるくらいよねぇ。シャノン、結構撃ってるけど弾は大丈夫なのぉお?」
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