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第11章
⑤
しおりを挟む「ハルトさんに聞いたけど。ハスキーさん、私が本当はハルトの女装だと思ってたんですって?でも残念。飲み屋でもよく似てるって言われるけど、赤の他人なの」
ここで蛍さんが、ハスキーさんが1番気になっていることに終止符を打った。
グイッと俺の腕を引いて。顔を寄せる。ハスキーさんの眉根にググッと力が入り「似てる、よなぁ」とうめく。でも、納得してるしてる。
これでいいんだ。俺の計画通りにことが進んで、このまま2人で蛍様をオモテナシしてさ。
俺が本当は酒だけじゃなく、食べ物もほぼ底なしだっていう隠れ話を蛍様が暴露したり。そのため、俺は自分で料理するのが得意なんだったり。
蛍様も実はかなり酒を飲める人で、ザルだってことを俺が暴露したり。そのため、蛍様の仕事で飲み会の時はかなり我慢しているんだとか。
他愛ない話をして蛍様とハスキーさんの緊張がいい感じにほぐれてきた頃。
何か変だなって思ったら、蛍様はご指名のハスキーさんを見つめたりたまに周りに目を向けて。優雅に飲食を楽しんで。彼に触れることがない。たまーに、会話に合わせて手に触れるくらい。
ハスキーさんも、本命の俺を気にしてか蛍さんをチラチラ見るだけで目を合わせないようにしているし。ホストの仕事なのに触れることも甘い雰囲気もほとんどない。
というか蛍様よ。ほとんどハスキーさんと話をしているからか、俺にはほぼ背中を向けてないか?ま、いいか。そんな人だし。
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