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第1章
②
しおりを挟む「違う待ってハルト!もー、あっちや、3番テーブルやて。頼むから店内で迷子になるの早う治してくれぇ」
うわっ、ごめんなさい。これ俺の特技、どこでも迷子が発動。先輩のフレブルさんがすれ違いざまに腕を引いてテーブル近くまで引っ張ってくれた。
「ハルト君、相変わらずね。1発で目的地に行けたことないんじゃない?トイレとか大丈夫なの?」
「お待たせしました、美咲お姉様。いえ、さすがにトイレは1人でちゃんと行けますよ。家なら」
苦笑い、というかひきつり笑いのお姉様こと美咲さん。どこかのキャリアウーマンらしくお高い感じで、仕事終わりによく来てくれる俺のお客様。
「心配すぎる。今年の誕生日プレゼント、GPSにするわ。じゃあとりあえずいつもの入れて」
「いつもありがとうございます。お気持ちは嬉しいのですが、GPSならもう持ってます。雇ってもらった翌日にオーナーからいただきました」
額に手を当てて溜め息を吐くお姉様。あれ、何か変なこと言ったかな?注文してすぐ運ばれてきたグラスとボトルとフルーツ。慣れた手つきで俺はボトルを、お姉様はグラスを手に持つ。
「美咲さんの誕生日、プレゼント何にしようか悩んでいるのですが」
「丸1日、あたしとデート。なんて、できないのはわかってるわ。そうね、この店全体で祝ってちょうだい」
柔らかい笑顔で見つめる美咲さんのグラスに、ボトルを傾けてワインを注ぐ。そして自分のグラスにも注いで、乾杯。イチゴをつまんで、はいあーん。嬉しそうに顔を寄せてきて食べるお姉様、の奥に彼がいる。
「ねぇねぇハスキーってぇ、毎日筋トレしてるんでしょ?手っ取り早く痩せるストレッチとかないの?」
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