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第26話 意外
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アドミニストレーター?
この子は何かを管理しているのか?
「君みたいな人がこんなところにいるなんてね」
アドミニストレーターと名乗った子がカクミを観察しだした
「この次元にいるのは予想外だったよ……」
カクミの鼻先まで顔を近づけてきた
「せっかくだから、僕と一緒にこないかい?」
この子供は色々と知っているようだ
しかし、カクミは興味がなかったようだ
「いいです…… 行きたくないです」
子供は意外そうな顔をした
「自分に興味がないのかい?」
「あなたには…… あなたのオーラにはあまり良いもの感じません……」
子供は少し間をおいてから笑い出した
笑いながら高く空に浮かびだした
「そうか、僕の事を恐れてるんだね」
ゆらゆらと揺れて嬉しそうだ
木のてっぺん程度まで浮かび上がった子供をカクミは見上げた
「今荒れている2人はあなたが何かやったんですか?」
ペディとマニィのことだった
あの2人はオーラが明らかに普通じゃない、暴走してるか、させられてる
直接見ては無いが異常事態であることを感じていた
「2人? 神宝具を爪に塗ってた女の人のことかな?」
この子供が何かやった……カクミは確信した
子供はテニスボール程度のオーラの塊を2つ作って自分の周りを回転させだした
「たいした適性も無いのに使うから能力に飲み込まれてしまうんだよ」
子供の周りを高速でオーラの塊が回転している
「僕は心のままに神宝具を使うように進めてあげただけだよ」
「……さっきから俺にやってるように悪いオーラを膨らませようとしたんですね」
子供の周りを動いていたオーラが止まった
ゆらゆら揺れるのも辞め地面に降りてきた
「なんだ……気づいてたのか」
声のトーンが少し低く子供じみた空気もなくなった
カクミが感じ取るのを得意とするようにオーラと精神状態はリンクしている
この子供は相手のオーラを操作し、相手の感情をコントロールできる能力を持っているようだ
「あなたはあの2人が暴走して、シーナが悲しんでる事を楽しんでる…… 」
「人の気持ちがぶつかり合う姿って観てて楽しいと思わないのかな? 多少手助けはしたけど、シーナって娘への2人の感情は嘘じゃないよ」
子供はまた嬉しそうに笑い出した
ザワッ
森全体が息を飲むかのように静かになった
カクミの空気が変わった
子供もそれに気付いていた
意外だな彼も腹が立ったりするのか、しかも見ず知らずの他人のことで
カクミへの興味は尽きないようで、分析をしているようだ
「あなたはここにいたら行けない人だ」
子供は先程まで回転させていたオーラの塊を2つとも槍の様な形に尖らせカクミに刃を向けた
「面白いよ、この次元ではこういう成長をするんだね」
この子供の言っていることは相変わらずよくわからない……カクミは聞く耳を持たなくなっていた
「別に君自体は僕と争う気は無さそうだけどせっかくだからためさ……」
ドッ
子供が吹き飛んだ
合わせて、子供が作り出した槍のオーラも消滅した
子供は数メートル飛ばされたがすぐ体制を立て直した
カクミが衝撃波を飛ばしていた
子供は少し驚いているようだ
まさか、いきなり攻撃してくるのか……
その気ならこっちも遊んでやる
宙に浮き、高い位置から無数の針のようなオーラをだした
それを一気にカクミに向けて放った
こんなもので、やられるようならそれまでのやつだったと思おう、ただ少しは痛い目を見せてやる
子供は少し本気になっていた
無数の針がカクミに向かってきているが、カクミは何も気にしていない様子で針を眺めた
ドドドドドドドドッ
全ての針がカクミに当たった
「あっ死んじゃったかな」
子供が嬉しそうにカクミを確認した
「あっ」
針はカクミに触れる直前で全て停止し、カクミは傷ひとつついてないようだ
カクミは針をそのまま子供に向けて放った
「こんなもので!」
子供は自分の前に分厚いオーラの壁を作った
針は壁にあたっりドスドスと音を立てて突き刺さっていった
ボゴォォォン
針が数発当たったところで壁が貫通し壊れた
子供の笑顔がなくなった
子供は全身からオーラを放ち光だした
眩しい光とともに針はすべて消え去った
ドッ
針が消えたところでカクミは子供に衝撃波を当て吹き飛ばした
なんだ、こいつこんなに容赦のないやつなのか……
針を消滅させたことでかなりのオーラをつかい子供は衝撃波をまともなくらってしまった
数10メートル飛ばされようやく姿勢を立て直した
勝てない……強すぎる……
子供は感じていた
「この体では君に勝てそうにない、ここは一度避難させてもらうよ」
子供はカクミから離れ移動しようとした
しかし、カクミは子供を目の前に引き寄せた
子供はカクミに気付き目を丸くし驚いていた
「逃がさない……」
カクミの言葉が子供にはすごく残酷に響いた
子供は必死の表情になった
「こんなところで終わる訳にいかないんだ!」
そういうと黒いオーラに包まれた
黒いオーラは伸縮をはじめ徐々に収縮していった
子供はそのまま姿を消した
「消えた……」
カクミにもオーラを感じられなくなった
この子は何かを管理しているのか?
「君みたいな人がこんなところにいるなんてね」
アドミニストレーターと名乗った子がカクミを観察しだした
「この次元にいるのは予想外だったよ……」
カクミの鼻先まで顔を近づけてきた
「せっかくだから、僕と一緒にこないかい?」
この子供は色々と知っているようだ
しかし、カクミは興味がなかったようだ
「いいです…… 行きたくないです」
子供は意外そうな顔をした
「自分に興味がないのかい?」
「あなたには…… あなたのオーラにはあまり良いもの感じません……」
子供は少し間をおいてから笑い出した
笑いながら高く空に浮かびだした
「そうか、僕の事を恐れてるんだね」
ゆらゆらと揺れて嬉しそうだ
木のてっぺん程度まで浮かび上がった子供をカクミは見上げた
「今荒れている2人はあなたが何かやったんですか?」
ペディとマニィのことだった
あの2人はオーラが明らかに普通じゃない、暴走してるか、させられてる
直接見ては無いが異常事態であることを感じていた
「2人? 神宝具を爪に塗ってた女の人のことかな?」
この子供が何かやった……カクミは確信した
子供はテニスボール程度のオーラの塊を2つ作って自分の周りを回転させだした
「たいした適性も無いのに使うから能力に飲み込まれてしまうんだよ」
子供の周りを高速でオーラの塊が回転している
「僕は心のままに神宝具を使うように進めてあげただけだよ」
「……さっきから俺にやってるように悪いオーラを膨らませようとしたんですね」
子供の周りを動いていたオーラが止まった
ゆらゆら揺れるのも辞め地面に降りてきた
「なんだ……気づいてたのか」
声のトーンが少し低く子供じみた空気もなくなった
カクミが感じ取るのを得意とするようにオーラと精神状態はリンクしている
この子供は相手のオーラを操作し、相手の感情をコントロールできる能力を持っているようだ
「あなたはあの2人が暴走して、シーナが悲しんでる事を楽しんでる…… 」
「人の気持ちがぶつかり合う姿って観てて楽しいと思わないのかな? 多少手助けはしたけど、シーナって娘への2人の感情は嘘じゃないよ」
子供はまた嬉しそうに笑い出した
ザワッ
森全体が息を飲むかのように静かになった
カクミの空気が変わった
子供もそれに気付いていた
意外だな彼も腹が立ったりするのか、しかも見ず知らずの他人のことで
カクミへの興味は尽きないようで、分析をしているようだ
「あなたはここにいたら行けない人だ」
子供は先程まで回転させていたオーラの塊を2つとも槍の様な形に尖らせカクミに刃を向けた
「面白いよ、この次元ではこういう成長をするんだね」
この子供の言っていることは相変わらずよくわからない……カクミは聞く耳を持たなくなっていた
「別に君自体は僕と争う気は無さそうだけどせっかくだからためさ……」
ドッ
子供が吹き飛んだ
合わせて、子供が作り出した槍のオーラも消滅した
子供は数メートル飛ばされたがすぐ体制を立て直した
カクミが衝撃波を飛ばしていた
子供は少し驚いているようだ
まさか、いきなり攻撃してくるのか……
その気ならこっちも遊んでやる
宙に浮き、高い位置から無数の針のようなオーラをだした
それを一気にカクミに向けて放った
こんなもので、やられるようならそれまでのやつだったと思おう、ただ少しは痛い目を見せてやる
子供は少し本気になっていた
無数の針がカクミに向かってきているが、カクミは何も気にしていない様子で針を眺めた
ドドドドドドドドッ
全ての針がカクミに当たった
「あっ死んじゃったかな」
子供が嬉しそうにカクミを確認した
「あっ」
針はカクミに触れる直前で全て停止し、カクミは傷ひとつついてないようだ
カクミは針をそのまま子供に向けて放った
「こんなもので!」
子供は自分の前に分厚いオーラの壁を作った
針は壁にあたっりドスドスと音を立てて突き刺さっていった
ボゴォォォン
針が数発当たったところで壁が貫通し壊れた
子供の笑顔がなくなった
子供は全身からオーラを放ち光だした
眩しい光とともに針はすべて消え去った
ドッ
針が消えたところでカクミは子供に衝撃波を当て吹き飛ばした
なんだ、こいつこんなに容赦のないやつなのか……
針を消滅させたことでかなりのオーラをつかい子供は衝撃波をまともなくらってしまった
数10メートル飛ばされようやく姿勢を立て直した
勝てない……強すぎる……
子供は感じていた
「この体では君に勝てそうにない、ここは一度避難させてもらうよ」
子供はカクミから離れ移動しようとした
しかし、カクミは子供を目の前に引き寄せた
子供はカクミに気付き目を丸くし驚いていた
「逃がさない……」
カクミの言葉が子供にはすごく残酷に響いた
子供は必死の表情になった
「こんなところで終わる訳にいかないんだ!」
そういうと黒いオーラに包まれた
黒いオーラは伸縮をはじめ徐々に収縮していった
子供はそのまま姿を消した
「消えた……」
カクミにもオーラを感じられなくなった
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