25 / 38
第23話 オーラが乱れてる
しおりを挟む
イチロはもう起き上がることはなさそうだ
シンド達がイチロのことを確認していた
カクミもイチロのことが気になっていた
見たことのない感情のオーラだった……
最後まで殺意とか敵意は感じられなかった
恐らく、イチロにあったのは世の中や周りへの不満だ
自分だけ取り残されているような気持ちが嫉妬のような形になり、それを相手にぶつけてたのだろう
相手を傷つけることや、ましてや殺すことが目的じゃないからオーラにそれが出なかった
こういう人もいるのか……
とカクミは結論付けていた
シンド達がイチロの確認を終え立ち上がった
ソーマは横であぐらをかき、持ってた傷薬を腹のキズに塗っていた
「さて、こいつどうする?」
ニールがソーマを首で示した
ソーマも話に耳を傾けていた
理由はわからないが、自分は狙われている
どうするべきか……
「なぁ こいつ本当にターゲットなのか?」
ライアは疑問を感じているようだ
「確かにな、今までの博士の指示には理解できないものも多かったが、こいつはそれにしてもターゲットとして狙う理由がわからなすぎる……」
「なんか、バカっぽいしね、博士の狙う人には見えないよね」
ソーマはコケていた……
「お前名前は?」
ライアが腰を下ろし、ソーマに話しかけた
「ソーマだ」
「ここに何をしに来た?」
「仲間と一瞬に次元の切れ目を確認するためだよ」
次元の切れ目?
シンド達はそれを知らなかった
シンドがソーマに近づく
「その次元の切れ目って言うのはなんなんだ?」
「オーラの塊だ、それが裂けると能力を使える奴ができるらしいけど、俺も詳しくは知らない」
ソーマはナイフを見せた
「俺はこれしか使えないしな」
シンドは黙って考え込んだ
「あっ シーナ」
シーナが猛スピードでソーマの元にやってきた
「ソーマ!ちょっと!何やってるの!?」
シーナは怒っていた
「えっ いきなり変なやつらに襲われて戦ってたんだけど……」
「知ってるよ! しかも怪我までして…」
ソーマの傷口を確認した
「こんな薬で治るわけないでしょ」
シーナは持っていた、腰に付けていたポーチを探し出した
そこから小瓶を1つ取り出しソーマに手渡した
「悲鳴あげたくなるくらいしみるけど我慢しなさいよ、これも神宝具なんだから、使いすぎないでね」
「悪りぃ……ありがとう」
突然高速で現れたシーナにシンド達は構えていた
「ねえ、今のスピードアサヒ並みに早くなかった?」
「いきなりだったからな、判断つかないが、相当な速度だった」
「あのナイフの仲間か……」
「いってぇぇぇぇぇぇぇ~~~っ!!」
シチマン山中に響くほどの声だった……
ソーマは痛みで暴れまわっている
「それだけ、元気なら大丈夫そうね」
「そうそう神宝具と言えば……」
シーナはシンド達を見た
さっきまでの戦いでは使ってなかったみたいね、隠してるのかな
5人を見てもパッと見で神宝具を持ってるようには見えなかった
「なんだあの女俺らのこと観察してるぞ」
「もしかして、俺らに気があったりして」
「……それならこっちからお断りだな、見た目は悪くないが、じゃじゃ馬は好みじゃない」
「それよりシンド、どうするんだ」
「…………そうだな、さきほどの戦いで消耗している、あの女に交戦の意思がないようならこの場を離れるぞ」
オーラを見てもシーナに戦う意思はなさそうだった
5人はこの場を離れようとしていた
「待て!俺は標的じゃないのか?」
ソーマが場を離れようとするシンド達に話しかけた
「…… 今は見逃してやるよ、ここには他にも色々狙うべき怪しい奴がいそうだしな」
ライアがソーマな振り向いた
ソーマの発言にシーナは呆れていた
「なんで、わざわざそんなこと言うのよ……」
「あいつらはそんなに悪い奴じゃない……気がする……」
ソーマが少し自信なさげだった
あっそういえば
シーナはカクミを見た
カクミ君来てたんだった、これだけ戦ってたのに全く関わらずか……
そしてこの存在感のなさ……
少しカクミのことを哀れに思っているようだ…
カクミは自分へのジメッとした視線に嫌な汗をかいていた
神宝具は誰が持っていたのかよくわからなかったけど、ソーマがこんな状態じゃしかたない、また次のチャンスを待とう
シーナはソーマの経過を待つことにした
「カクミ君はこれからどうするの?」
突然話しかけられてカクミはすこしびっくりしていた
「えっと…… 俺は次元の切れ目に行くんだけど」
「じゃあ一緒に行こうよ!」
「私の仲間も次元の切れ目の近くにいるから」
そういえば戦いを見ていたせいで次元の切れ目を見るのを忘れてた……
カクミは次元の切れ目の状態を確認した
ん?
おかしい……
次元の切れ目が無くなっている?
移動したのか?
「えっなにこれ?」
シーナもサングラスごしにオーラを確認しているが、異変に感づいたようだ
「なんだ、なんだ?」
ソーマには何がなんだかわからなかった
次元の切れ目のあった場所に人のオーラが3つある
カクミはそのうちの2つに妙な違和感を感じた
「オーラが乱れてる……」
シーナは妙な胸騒ぎがした
「急いで次元の切れ目に戻らなきゃ」
シンド達がイチロのことを確認していた
カクミもイチロのことが気になっていた
見たことのない感情のオーラだった……
最後まで殺意とか敵意は感じられなかった
恐らく、イチロにあったのは世の中や周りへの不満だ
自分だけ取り残されているような気持ちが嫉妬のような形になり、それを相手にぶつけてたのだろう
相手を傷つけることや、ましてや殺すことが目的じゃないからオーラにそれが出なかった
こういう人もいるのか……
とカクミは結論付けていた
シンド達がイチロの確認を終え立ち上がった
ソーマは横であぐらをかき、持ってた傷薬を腹のキズに塗っていた
「さて、こいつどうする?」
ニールがソーマを首で示した
ソーマも話に耳を傾けていた
理由はわからないが、自分は狙われている
どうするべきか……
「なぁ こいつ本当にターゲットなのか?」
ライアは疑問を感じているようだ
「確かにな、今までの博士の指示には理解できないものも多かったが、こいつはそれにしてもターゲットとして狙う理由がわからなすぎる……」
「なんか、バカっぽいしね、博士の狙う人には見えないよね」
ソーマはコケていた……
「お前名前は?」
ライアが腰を下ろし、ソーマに話しかけた
「ソーマだ」
「ここに何をしに来た?」
「仲間と一瞬に次元の切れ目を確認するためだよ」
次元の切れ目?
シンド達はそれを知らなかった
シンドがソーマに近づく
「その次元の切れ目って言うのはなんなんだ?」
「オーラの塊だ、それが裂けると能力を使える奴ができるらしいけど、俺も詳しくは知らない」
ソーマはナイフを見せた
「俺はこれしか使えないしな」
シンドは黙って考え込んだ
「あっ シーナ」
シーナが猛スピードでソーマの元にやってきた
「ソーマ!ちょっと!何やってるの!?」
シーナは怒っていた
「えっ いきなり変なやつらに襲われて戦ってたんだけど……」
「知ってるよ! しかも怪我までして…」
ソーマの傷口を確認した
「こんな薬で治るわけないでしょ」
シーナは持っていた、腰に付けていたポーチを探し出した
そこから小瓶を1つ取り出しソーマに手渡した
「悲鳴あげたくなるくらいしみるけど我慢しなさいよ、これも神宝具なんだから、使いすぎないでね」
「悪りぃ……ありがとう」
突然高速で現れたシーナにシンド達は構えていた
「ねえ、今のスピードアサヒ並みに早くなかった?」
「いきなりだったからな、判断つかないが、相当な速度だった」
「あのナイフの仲間か……」
「いってぇぇぇぇぇぇぇ~~~っ!!」
シチマン山中に響くほどの声だった……
ソーマは痛みで暴れまわっている
「それだけ、元気なら大丈夫そうね」
「そうそう神宝具と言えば……」
シーナはシンド達を見た
さっきまでの戦いでは使ってなかったみたいね、隠してるのかな
5人を見てもパッと見で神宝具を持ってるようには見えなかった
「なんだあの女俺らのこと観察してるぞ」
「もしかして、俺らに気があったりして」
「……それならこっちからお断りだな、見た目は悪くないが、じゃじゃ馬は好みじゃない」
「それよりシンド、どうするんだ」
「…………そうだな、さきほどの戦いで消耗している、あの女に交戦の意思がないようならこの場を離れるぞ」
オーラを見てもシーナに戦う意思はなさそうだった
5人はこの場を離れようとしていた
「待て!俺は標的じゃないのか?」
ソーマが場を離れようとするシンド達に話しかけた
「…… 今は見逃してやるよ、ここには他にも色々狙うべき怪しい奴がいそうだしな」
ライアがソーマな振り向いた
ソーマの発言にシーナは呆れていた
「なんで、わざわざそんなこと言うのよ……」
「あいつらはそんなに悪い奴じゃない……気がする……」
ソーマが少し自信なさげだった
あっそういえば
シーナはカクミを見た
カクミ君来てたんだった、これだけ戦ってたのに全く関わらずか……
そしてこの存在感のなさ……
少しカクミのことを哀れに思っているようだ…
カクミは自分へのジメッとした視線に嫌な汗をかいていた
神宝具は誰が持っていたのかよくわからなかったけど、ソーマがこんな状態じゃしかたない、また次のチャンスを待とう
シーナはソーマの経過を待つことにした
「カクミ君はこれからどうするの?」
突然話しかけられてカクミはすこしびっくりしていた
「えっと…… 俺は次元の切れ目に行くんだけど」
「じゃあ一緒に行こうよ!」
「私の仲間も次元の切れ目の近くにいるから」
そういえば戦いを見ていたせいで次元の切れ目を見るのを忘れてた……
カクミは次元の切れ目の状態を確認した
ん?
おかしい……
次元の切れ目が無くなっている?
移動したのか?
「えっなにこれ?」
シーナもサングラスごしにオーラを確認しているが、異変に感づいたようだ
「なんだ、なんだ?」
ソーマには何がなんだかわからなかった
次元の切れ目のあった場所に人のオーラが3つある
カクミはそのうちの2つに妙な違和感を感じた
「オーラが乱れてる……」
シーナは妙な胸騒ぎがした
「急いで次元の切れ目に戻らなきゃ」
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる