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第20話 ソーマの作戦
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カクミ達が攻撃された時の音は周辺にいる者にも聞こえていた
シンド達は斬撃が木々をなぎ倒す音を聞いてより警戒を強めていた
「今の音近いな……」
「誰かが戦っているのか」
「サードアイの範囲には写っていないが、そう遠くないところで戦っているのは間違いないだろうな」
「今のやつ以外の能力者がいるのか……」
「ターゲットがいるかもかもしれない、いってみるか」
「ねえシンド、俺らの目的はオーラの剣ってのを持ってる人を殺すことでしょ? もし今戦ってるっぽい人達がターゲットを倒してくれたら俺らの目的は達成ってこと?」
「だろうな、俺らが手を下さなくてはならないとは言われてない」
「確かにそうだ、だが、ターゲットと戦っているものの、目的はターゲットを殺すこととは限らないからな、状況は目視しておいた方が確実だろうな」
様々な思いはあるが、5人はカクミ達の方へ進み出した
ソーマは警戒をしていた
相手の攻撃は尋常じゃない……さっきはカクミが何かやって斬撃を消滅させたが、次もうまく行く保証もない
何より相手がどこにいるのかもわからない
右手を開きオーラを集中させた
すると、カクミに飛ばされたナイフがソーマの手に戻ってきた
ソーマのナイフは神宝具で使用者の意志で手元に戻ってくる能力を持っている
ソーマはこのナイフの適性は持っているが他の神宝具の適性はほとんどなく、その事をペディにバカにされることもあるが、本人はこのナイフを気に入っていた
ナイフを握りしめ周囲を見渡す
「カクミ、今の攻撃をしてきた奴は知ってる奴なのか?」
「いや……全然知らない人です」
「そりゃ、そうだよな……相手が何者かわかればまだ対策できるんだけど」
「まあたしかに……」
カクミは斬撃をしてきた者のオーラを探ってみた
まだこちらを狙ってこようとしている
初めて感じる感情のオーラで相手がこちらに殺意があるかどうかは感じ取れなかった
「まだこっちを狙ってきてるみたいです」
ソーマに伝えると、ソーマは驚いた表情をした
「相手のオーラが読めるのか? シーナのサングラスみたいだな……」
シーナ? ああ、ソーマはあの女の人の知り合いだったのか
カクミは少し繋がった気がした
「敵はなんですぐ攻撃してこないんだ?」
カクミならわかるかもしれないと訪ねてみた
「さっきから相手の動きに変わりはないけど……」
「そっか……」
ソーマは考えていた、相手はすごい威力の攻撃をしているが一発放つとその後しばらく、出すことができないんじゃないだろうか
ってことは、次の斬撃をかわすことができれば相手に近づける
「カクミちょっといいか?」
ソーマは小声で話しかけた
………
ソーマはカクミに耳打ちをした
「いいですけど……大丈夫ですか?」
カクミはソーマの話を不安に感じた
「やるだけやってみよう!」
ソーマは妙に自信有り気に言った
ソーマとカクミは攻撃がしばらく来ないことから警戒をやめて次元の切れ目に向かい移動を始めた
「カクミは1人で山登りしに来たの?」
「山登りっていうか…… ある人に気になる事を言われたから……」
「それ、シーナだろ?」
カクミは少し驚いた顔をした
「……知ってるんですか?」
「一緒に行動してるんだ、シーナはカクミの話をしてたぞ、ほんとは誘いたかったって」
「……」
さすがのカクミも面倒だから無視してたとは言えなかった
その時、カクミは気配を感じた
「来ました」
その声に反応してソーマは反対側を向いた
斬撃がこちらに向かって来ている
「見つけた! あそこだ」
斬撃を飛ばした奥にいままで攻撃をして来ていた者の姿を発見した
距離は50メートルあるかないか程度か
「カクミ、頼むぞ」
ソーマは斬撃に向かって走り出した
カクミは困ったような表情をしながら斬撃に手を伸ばす
ソーマと斬撃がぶつかる直前だった
パァン
先程同様にカクミが斬撃を消滅させた
ソーマは消滅させ飛び散ったオーラの粒子に目もくれず、相手に向かい走っていく
相手がソーマに気付き、距離を取ろうと後ずさりを始めた
「逃すか!」
ソーマは相手に向けてナイフを飛ばした
しかし、相手は簡単にナイフを回避した
ソーマは遠くからでも相手がニヤっと笑ったのがわかった
「まだこれからだ!」
ソーマは手にオーラを込めた
「俺のナイフは俺のオーラに反応して戻ってくる、ナイフに刺さったものと一緒にな」
ナイフは相手が切り倒した木に刺さっていた
ソーマのオーラに反応したナイフは切り倒した木とともにソーマの元に戻ってきた
相手が後からの物音に気付いた時、ナイフに刺さった木に巻き込まれ相手もソーマの元へ連れられて来た
「すごい……」
カクミは思わず関心した
ソーマの目の前に相手はひざまづいた状態でいた
相手は20代くらいの男で、キャップを被って表情はよく読めない者だった
二度の大きな音を聞きつけ、シンド達もソーマの場所にたどり着く
「あいつが……攻撃して来た者だ」
「なんだ、捕獲されてるぞ?」
「ね、ねぇちょっと待ってよ、倒れた人の前に立ってる人、ナイフ持ってるよね? あれって……」
アレフの言葉にニールがソーマのナイフを確認した
「ナイフからオーラがでてるのか? まさか……」
「アイツが俺たちのターゲットなのか?」
シンド達は斬撃が木々をなぎ倒す音を聞いてより警戒を強めていた
「今の音近いな……」
「誰かが戦っているのか」
「サードアイの範囲には写っていないが、そう遠くないところで戦っているのは間違いないだろうな」
「今のやつ以外の能力者がいるのか……」
「ターゲットがいるかもかもしれない、いってみるか」
「ねえシンド、俺らの目的はオーラの剣ってのを持ってる人を殺すことでしょ? もし今戦ってるっぽい人達がターゲットを倒してくれたら俺らの目的は達成ってこと?」
「だろうな、俺らが手を下さなくてはならないとは言われてない」
「確かにそうだ、だが、ターゲットと戦っているものの、目的はターゲットを殺すこととは限らないからな、状況は目視しておいた方が確実だろうな」
様々な思いはあるが、5人はカクミ達の方へ進み出した
ソーマは警戒をしていた
相手の攻撃は尋常じゃない……さっきはカクミが何かやって斬撃を消滅させたが、次もうまく行く保証もない
何より相手がどこにいるのかもわからない
右手を開きオーラを集中させた
すると、カクミに飛ばされたナイフがソーマの手に戻ってきた
ソーマのナイフは神宝具で使用者の意志で手元に戻ってくる能力を持っている
ソーマはこのナイフの適性は持っているが他の神宝具の適性はほとんどなく、その事をペディにバカにされることもあるが、本人はこのナイフを気に入っていた
ナイフを握りしめ周囲を見渡す
「カクミ、今の攻撃をしてきた奴は知ってる奴なのか?」
「いや……全然知らない人です」
「そりゃ、そうだよな……相手が何者かわかればまだ対策できるんだけど」
「まあたしかに……」
カクミは斬撃をしてきた者のオーラを探ってみた
まだこちらを狙ってこようとしている
初めて感じる感情のオーラで相手がこちらに殺意があるかどうかは感じ取れなかった
「まだこっちを狙ってきてるみたいです」
ソーマに伝えると、ソーマは驚いた表情をした
「相手のオーラが読めるのか? シーナのサングラスみたいだな……」
シーナ? ああ、ソーマはあの女の人の知り合いだったのか
カクミは少し繋がった気がした
「敵はなんですぐ攻撃してこないんだ?」
カクミならわかるかもしれないと訪ねてみた
「さっきから相手の動きに変わりはないけど……」
「そっか……」
ソーマは考えていた、相手はすごい威力の攻撃をしているが一発放つとその後しばらく、出すことができないんじゃないだろうか
ってことは、次の斬撃をかわすことができれば相手に近づける
「カクミちょっといいか?」
ソーマは小声で話しかけた
………
ソーマはカクミに耳打ちをした
「いいですけど……大丈夫ですか?」
カクミはソーマの話を不安に感じた
「やるだけやってみよう!」
ソーマは妙に自信有り気に言った
ソーマとカクミは攻撃がしばらく来ないことから警戒をやめて次元の切れ目に向かい移動を始めた
「カクミは1人で山登りしに来たの?」
「山登りっていうか…… ある人に気になる事を言われたから……」
「それ、シーナだろ?」
カクミは少し驚いた顔をした
「……知ってるんですか?」
「一緒に行動してるんだ、シーナはカクミの話をしてたぞ、ほんとは誘いたかったって」
「……」
さすがのカクミも面倒だから無視してたとは言えなかった
その時、カクミは気配を感じた
「来ました」
その声に反応してソーマは反対側を向いた
斬撃がこちらに向かって来ている
「見つけた! あそこだ」
斬撃を飛ばした奥にいままで攻撃をして来ていた者の姿を発見した
距離は50メートルあるかないか程度か
「カクミ、頼むぞ」
ソーマは斬撃に向かって走り出した
カクミは困ったような表情をしながら斬撃に手を伸ばす
ソーマと斬撃がぶつかる直前だった
パァン
先程同様にカクミが斬撃を消滅させた
ソーマは消滅させ飛び散ったオーラの粒子に目もくれず、相手に向かい走っていく
相手がソーマに気付き、距離を取ろうと後ずさりを始めた
「逃すか!」
ソーマは相手に向けてナイフを飛ばした
しかし、相手は簡単にナイフを回避した
ソーマは遠くからでも相手がニヤっと笑ったのがわかった
「まだこれからだ!」
ソーマは手にオーラを込めた
「俺のナイフは俺のオーラに反応して戻ってくる、ナイフに刺さったものと一緒にな」
ナイフは相手が切り倒した木に刺さっていた
ソーマのオーラに反応したナイフは切り倒した木とともにソーマの元に戻ってきた
相手が後からの物音に気付いた時、ナイフに刺さった木に巻き込まれ相手もソーマの元へ連れられて来た
「すごい……」
カクミは思わず関心した
ソーマの目の前に相手はひざまづいた状態でいた
相手は20代くらいの男で、キャップを被って表情はよく読めない者だった
二度の大きな音を聞きつけ、シンド達もソーマの場所にたどり着く
「あいつが……攻撃して来た者だ」
「なんだ、捕獲されてるぞ?」
「ね、ねぇちょっと待ってよ、倒れた人の前に立ってる人、ナイフ持ってるよね? あれって……」
アレフの言葉にニールがソーマのナイフを確認した
「ナイフからオーラがでてるのか? まさか……」
「アイツが俺たちのターゲットなのか?」
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