2 / 6
【第3週】
しおりを挟む
●10月10日
10日午前。
神奈川県相模原市の交差点で、信号待ちの車に逆走した車が衝突する事故がありました。
逆走した車を運転していた立花晃さん(85)
衝突された車を運転していた物部タニヤさん(25)
両名は搬送先の病院で死亡が確認されました。
同乗者の杉本リンカさん(22)は、意識不明の重体です。
署によると、現場は2車線の広い交差点。
立花さんが逆走して、反対車線先頭に居た物部さんの車にぶつかったと見られています。
8 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:32 ID:fNjiSWtq0
俺、事故現場見てたんだけど、逆走してきた車が急に加速して突っ込んだんだ。
あの瞬間、めちゃくちゃ怖かった…。
9 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:33 ID:mLe.hKEL0
免許持ってないけど、車の事故ってやっぱり怖いな。
特に年配の人が運転してるのは危険な感じがする。
10 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:33 ID:Xw6ouP920
また高齢者の運転か…。
年齢が上がると認知機能が落ちてくるのに、なんでまだ車運転させるんだ?
本当に怖い世の中だな。
11 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:33 ID:KWIFFa.b0
85歳で運転とか無理あるだろ。
どうせこの国は老人優遇だから、男だろうが女だろうが若者より守られてるんだよ。
12 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:34 ID:cCZda0jr0
事故見たけど、すぐに警察と救急車が来てた。
大きな事故だったから、現場は混乱してたし、何が起きたのか一瞬で分からなかった。
●10月10日
10日午後、千葉県市原市の路上で木村正和さん(32)の遺体が発見されました。
事件は5日午後11時、市原市の電柱に吊るされていた木村さんを通行人が発見した。
県警によると、遺体は損傷がひどく、暴行された後で殺害された可能性もあるとの事
木村さんは、過去に不同意性交罪で逮捕され、不起訴で釈放されており
怨恨によって殺害された可能性も視野に捜査中です。
321 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:15 ID:aYqkvUpn0
不同意性交罪で何度も逮捕されてるとか最低すぎる。
木村が殺されたのは当然の報いだと思う。
こんな人間が許されるわけない。
322 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:15 ID:mUVd.sJx0
木村みたいな男が世間から排除されるって、結局男を守る仕組みが崩壊してる証拠だよな。
どんどん男が弱くなっていく。
323 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:15 ID:ebuN3XtK0
木村が罰を受けたのは間違いないけど、殺すまで行くのはやりすぎだろ。
どんな理由があっても、やっぱり暴力はよくない。
324 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:16 ID:aMAterAsu00
木村の死は、今までの悪行による当然の報いです。
全ての人は、女性という存在を尊敬し敬うべき。
いずれ、全ての男性に天罰が下ります。
325 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:16 ID:cCZda0jr0
これ、女性を守るための闇の組織とか関わってんじゃないか?
最近、こういう事件が続いてるのが不気味すぎる…。
326 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:17 ID:mUVd.sJx0
>>322
は?古臭い男尊女卑思想、今の時代通用しないから。
こんなこと言ってるやつこそ危険だわ。
反省しろ。
●
スッキリとした会議室。
競技場のトラックの様に配置された白いテーブル。
大きな窓からは、東京湾が一望できる。
清潔で生活感の無い空間。
その中心となる席、いわゆる"上座"にひとりの男が座っている。
ビジネススーツに身を包み、明らかに会社上司然とした中年男性。
そんな彼はテーブルに両肘を付き、物思いに耽る様にそこへ頭を乗せて、テーブルへ視線を落としていた。
そのすぐ隣に立っている男は、誰か別の人と電話で会話をしている。
「えー…、そぅっ、そうかあ…はいっ。ハイッ。」
その男は、上座に座る上司と違い、上着は着ていない白いワイシャツ姿。
スマホ片手に、その向こうにいるであろう相手に頭をペコペコと下げていた。
その彼の対面には、もう一人の男が苦虫を潰した様な顔で、腕を組んで座って居る。
この場所は、お台場にあるTV局の会議室。
上座に座る上司は、報道番組制作の長である報道室長。
スマホで通話している男は、番組プロデューサー。
腕組して座る男は、室長の次に偉い次長。
「ええ、はいっ。」
「わっかりましたあ、失礼しますぅ」
「はいっ、はいぃっ。」
大仰に頭を下げ、スマホの通話を終えたプロデューサーは、二人へと向き直った。
彼は、そのまま滑り込む様に会議室の椅子へと座る。
「TBSの知り合いに聞いてみました。」
「やはり、同じものが郵送されてる様子です…。」
「今の電話から聞いた感じだと…」
「同じ内容の動画ファイルみたいです…。」
プロデューサーは、それだけ言うと室長と次長へ頭を下げた。
「これで、民放全部に郵送されている事がわかりましたな…。」
「うーん…、そうかぁ…っ。」
次長は自分の局以外にも届いている事を再確認し、それを聞いた室長は扱いに困って唸った。
大きく椅子の背もたれに身を任せ、室長は天を仰ぐ。
「その動画…。」
「悪戯…、という可能性は…?」
思いついたように身を戻し、室長はプロデューサーに確認する。
「それも確かにありますが…。」
「キー局全てに送りますかねぇ…?」
「小包みの消印は…っ?」
「何処から発送されているのかね…?」
次長は机を軽く叩きつつ、プロデューサーへ詰め寄った。
「ウチに来たヤツは、消印が沖縄でした。」
「TBSは、中国からのエアメールです。」
「こんな広範囲からの投函…」
「悪戯でやる事ですかね…?」
「う~ん…っ」
次長は諦めた様子で、室長と同じ体勢で天を見上げる。
「…どうしたモンかなぁ~っ」
「他よりも先に報道したい…」
ポツリと室長は誰に言い聞かせるでなく呟く。
「でも、ガセだったら大変な事になりますよぉ~」
身を乗り出して次長は室長に問いかけた。
「誤報なんて事になったら、クビですよっ室長…っ!!」
「それに…青鞜党と何らかの繋がりがあったりとか…?」
室長はチラリッと次長を見る。
「今のところ…、関連は見られないし…」
「政党を敵に回すのは、良い事とは思えんねぇ…」
ゆっくりと室長は、視線はそのままに身体を次長へと向けた。
「確かに、青鞜党と求める理念は通ずる所はあるが、」
「最近のこうした運動は、従来よりも活発になっているからねぇ~」
「青鞜党のやり方では、納得出来ない別団体の可能性もある。」
「…とは言え…」
大きく息を吐き、室長は再び天井を見上げる。
「他のキー局に出し抜かれたら、どうする…っ!!」
「速報…いや…っ」
「夕方のニュースに差し込めるか…??」
室長は軽く拳でテーブルを叩いた。
「はい、スタッフにはすでに編集作業に出しています。」
不意に話を振られたプロデューサーは慌てて応えた。
「警察…」
「警察は…?」
「何と言っているっ???」
室長の言葉を制する様に次長が問いかける。
「へあっ!?」
「は、はいっ、警視庁に詰めている記者に確認しましたけど…」
プロデューサーは、バサバサとテーブルに置いていた資料を漁る。
「"特に何も無い"との事でした…っ!!」
「マスコミにしかコレは届いてないのか…?」
「それとも、警察は知らんふりをしているだけか…?」
次長は眉を顰め、思い悩む素振りを見せた。
室長も彼の仕草を真似る様に、腕を組み、ギュッと眼を瞑って思案に暮れている。
「でもぉ…」
プロデューサーが恐る恐る声を上げた。
「このまま放置して、何か大事件でも起こったら…」
「マスメディア全体の責任問題になりません…?」
三人はそれ以降、椅子に座って頭を抱え込んだ。
お通夜の様に、静かに静まり返った会議室。
不意にドアが開くと、スーツ姿の老年男性が入室してきた。
彼が会議室に入った事に気が付いた三人は、慌てて起立してピシッと身を引き締める。
「これは社長…っ!!」
「ご足労いただき有難うございます…っ!!」
老齢の男性に三人は深々と一礼した。
それを睥睨しつつ、社長は会議室の上座へと移動する。
慌てて室長は上座を避け、社長へ椅子を薦めた。
促されるままに社長は椅子に座り、片手でテーブルをコンコンッと小突く。
「…話は聞いているよ。」
「はいっ! 大変申し訳ありませんっ!!」
「我々が判断するには、荷が重く…っ」
室長は大きな声をあげ、今にも床に土下座する勢いで応える。
社長は、片手を軽くあげて室長の勢いを制した。
「私の所に警察から電話が来たよ。」
「警視庁も事を把握している様子だった。」
「具体的な情報は教えてくれなかったがね…。」
「あと、ご丁寧に共同通信社からも連絡があったよ。」
「…本当ですか…???」
淡々と報告する社長の言葉に、室長は息を呑みつつ答えた。
「ああ、事は重大だ…。」
「直接、キー局の重役同士で話をつけたよ」
「フライングはなし。」
「マスコミは連携して、この件を同時刻で報道する事にする。」
毅然とした態度で社長はそう告げた。
これは業務命令であり、その場に居た三人は平伏した気持ちで受け止める。
「さて、では…」
「その動画を見せてくれたまえ。」
社長は椅子に座り直し、室長へ指示を出した。
室長はプロデューサーに無言で目配せする。
プロデューサーは、慌ててノートPCから、その動画を呼び出し
会議室のプロジェクターに問題となった動画の再生を開始した。
10日午前。
神奈川県相模原市の交差点で、信号待ちの車に逆走した車が衝突する事故がありました。
逆走した車を運転していた立花晃さん(85)
衝突された車を運転していた物部タニヤさん(25)
両名は搬送先の病院で死亡が確認されました。
同乗者の杉本リンカさん(22)は、意識不明の重体です。
署によると、現場は2車線の広い交差点。
立花さんが逆走して、反対車線先頭に居た物部さんの車にぶつかったと見られています。
8 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:32 ID:fNjiSWtq0
俺、事故現場見てたんだけど、逆走してきた車が急に加速して突っ込んだんだ。
あの瞬間、めちゃくちゃ怖かった…。
9 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:33 ID:mLe.hKEL0
免許持ってないけど、車の事故ってやっぱり怖いな。
特に年配の人が運転してるのは危険な感じがする。
10 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:33 ID:Xw6ouP920
また高齢者の運転か…。
年齢が上がると認知機能が落ちてくるのに、なんでまだ車運転させるんだ?
本当に怖い世の中だな。
11 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:33 ID:KWIFFa.b0
85歳で運転とか無理あるだろ。
どうせこの国は老人優遇だから、男だろうが女だろうが若者より守られてるんだよ。
12 名前:名無しさん 20XX/10/10 19:34 ID:cCZda0jr0
事故見たけど、すぐに警察と救急車が来てた。
大きな事故だったから、現場は混乱してたし、何が起きたのか一瞬で分からなかった。
●10月10日
10日午後、千葉県市原市の路上で木村正和さん(32)の遺体が発見されました。
事件は5日午後11時、市原市の電柱に吊るされていた木村さんを通行人が発見した。
県警によると、遺体は損傷がひどく、暴行された後で殺害された可能性もあるとの事
木村さんは、過去に不同意性交罪で逮捕され、不起訴で釈放されており
怨恨によって殺害された可能性も視野に捜査中です。
321 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:15 ID:aYqkvUpn0
不同意性交罪で何度も逮捕されてるとか最低すぎる。
木村が殺されたのは当然の報いだと思う。
こんな人間が許されるわけない。
322 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:15 ID:mUVd.sJx0
木村みたいな男が世間から排除されるって、結局男を守る仕組みが崩壊してる証拠だよな。
どんどん男が弱くなっていく。
323 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:15 ID:ebuN3XtK0
木村が罰を受けたのは間違いないけど、殺すまで行くのはやりすぎだろ。
どんな理由があっても、やっぱり暴力はよくない。
324 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:16 ID:aMAterAsu00
木村の死は、今までの悪行による当然の報いです。
全ての人は、女性という存在を尊敬し敬うべき。
いずれ、全ての男性に天罰が下ります。
325 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:16 ID:cCZda0jr0
これ、女性を守るための闇の組織とか関わってんじゃないか?
最近、こういう事件が続いてるのが不気味すぎる…。
326 名前:名無しさん 20XX/10/11 00:17 ID:mUVd.sJx0
>>322
は?古臭い男尊女卑思想、今の時代通用しないから。
こんなこと言ってるやつこそ危険だわ。
反省しろ。
●
スッキリとした会議室。
競技場のトラックの様に配置された白いテーブル。
大きな窓からは、東京湾が一望できる。
清潔で生活感の無い空間。
その中心となる席、いわゆる"上座"にひとりの男が座っている。
ビジネススーツに身を包み、明らかに会社上司然とした中年男性。
そんな彼はテーブルに両肘を付き、物思いに耽る様にそこへ頭を乗せて、テーブルへ視線を落としていた。
そのすぐ隣に立っている男は、誰か別の人と電話で会話をしている。
「えー…、そぅっ、そうかあ…はいっ。ハイッ。」
その男は、上座に座る上司と違い、上着は着ていない白いワイシャツ姿。
スマホ片手に、その向こうにいるであろう相手に頭をペコペコと下げていた。
その彼の対面には、もう一人の男が苦虫を潰した様な顔で、腕を組んで座って居る。
この場所は、お台場にあるTV局の会議室。
上座に座る上司は、報道番組制作の長である報道室長。
スマホで通話している男は、番組プロデューサー。
腕組して座る男は、室長の次に偉い次長。
「ええ、はいっ。」
「わっかりましたあ、失礼しますぅ」
「はいっ、はいぃっ。」
大仰に頭を下げ、スマホの通話を終えたプロデューサーは、二人へと向き直った。
彼は、そのまま滑り込む様に会議室の椅子へと座る。
「TBSの知り合いに聞いてみました。」
「やはり、同じものが郵送されてる様子です…。」
「今の電話から聞いた感じだと…」
「同じ内容の動画ファイルみたいです…。」
プロデューサーは、それだけ言うと室長と次長へ頭を下げた。
「これで、民放全部に郵送されている事がわかりましたな…。」
「うーん…、そうかぁ…っ。」
次長は自分の局以外にも届いている事を再確認し、それを聞いた室長は扱いに困って唸った。
大きく椅子の背もたれに身を任せ、室長は天を仰ぐ。
「その動画…。」
「悪戯…、という可能性は…?」
思いついたように身を戻し、室長はプロデューサーに確認する。
「それも確かにありますが…。」
「キー局全てに送りますかねぇ…?」
「小包みの消印は…っ?」
「何処から発送されているのかね…?」
次長は机を軽く叩きつつ、プロデューサーへ詰め寄った。
「ウチに来たヤツは、消印が沖縄でした。」
「TBSは、中国からのエアメールです。」
「こんな広範囲からの投函…」
「悪戯でやる事ですかね…?」
「う~ん…っ」
次長は諦めた様子で、室長と同じ体勢で天を見上げる。
「…どうしたモンかなぁ~っ」
「他よりも先に報道したい…」
ポツリと室長は誰に言い聞かせるでなく呟く。
「でも、ガセだったら大変な事になりますよぉ~」
身を乗り出して次長は室長に問いかけた。
「誤報なんて事になったら、クビですよっ室長…っ!!」
「それに…青鞜党と何らかの繋がりがあったりとか…?」
室長はチラリッと次長を見る。
「今のところ…、関連は見られないし…」
「政党を敵に回すのは、良い事とは思えんねぇ…」
ゆっくりと室長は、視線はそのままに身体を次長へと向けた。
「確かに、青鞜党と求める理念は通ずる所はあるが、」
「最近のこうした運動は、従来よりも活発になっているからねぇ~」
「青鞜党のやり方では、納得出来ない別団体の可能性もある。」
「…とは言え…」
大きく息を吐き、室長は再び天井を見上げる。
「他のキー局に出し抜かれたら、どうする…っ!!」
「速報…いや…っ」
「夕方のニュースに差し込めるか…??」
室長は軽く拳でテーブルを叩いた。
「はい、スタッフにはすでに編集作業に出しています。」
不意に話を振られたプロデューサーは慌てて応えた。
「警察…」
「警察は…?」
「何と言っているっ???」
室長の言葉を制する様に次長が問いかける。
「へあっ!?」
「は、はいっ、警視庁に詰めている記者に確認しましたけど…」
プロデューサーは、バサバサとテーブルに置いていた資料を漁る。
「"特に何も無い"との事でした…っ!!」
「マスコミにしかコレは届いてないのか…?」
「それとも、警察は知らんふりをしているだけか…?」
次長は眉を顰め、思い悩む素振りを見せた。
室長も彼の仕草を真似る様に、腕を組み、ギュッと眼を瞑って思案に暮れている。
「でもぉ…」
プロデューサーが恐る恐る声を上げた。
「このまま放置して、何か大事件でも起こったら…」
「マスメディア全体の責任問題になりません…?」
三人はそれ以降、椅子に座って頭を抱え込んだ。
お通夜の様に、静かに静まり返った会議室。
不意にドアが開くと、スーツ姿の老年男性が入室してきた。
彼が会議室に入った事に気が付いた三人は、慌てて起立してピシッと身を引き締める。
「これは社長…っ!!」
「ご足労いただき有難うございます…っ!!」
老齢の男性に三人は深々と一礼した。
それを睥睨しつつ、社長は会議室の上座へと移動する。
慌てて室長は上座を避け、社長へ椅子を薦めた。
促されるままに社長は椅子に座り、片手でテーブルをコンコンッと小突く。
「…話は聞いているよ。」
「はいっ! 大変申し訳ありませんっ!!」
「我々が判断するには、荷が重く…っ」
室長は大きな声をあげ、今にも床に土下座する勢いで応える。
社長は、片手を軽くあげて室長の勢いを制した。
「私の所に警察から電話が来たよ。」
「警視庁も事を把握している様子だった。」
「具体的な情報は教えてくれなかったがね…。」
「あと、ご丁寧に共同通信社からも連絡があったよ。」
「…本当ですか…???」
淡々と報告する社長の言葉に、室長は息を呑みつつ答えた。
「ああ、事は重大だ…。」
「直接、キー局の重役同士で話をつけたよ」
「フライングはなし。」
「マスコミは連携して、この件を同時刻で報道する事にする。」
毅然とした態度で社長はそう告げた。
これは業務命令であり、その場に居た三人は平伏した気持ちで受け止める。
「さて、では…」
「その動画を見せてくれたまえ。」
社長は椅子に座り直し、室長へ指示を出した。
室長はプロデューサーに無言で目配せする。
プロデューサーは、慌ててノートPCから、その動画を呼び出し
会議室のプロジェクターに問題となった動画の再生を開始した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる