【官能小説】ボールペンを1万円で売る方法

悪魔ベリアル

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ボールペンを一万円で売る方法

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今日は朝からいい天気だ、実に気分が良い。
何故なら、私が初めて面接官として、面接試験を仕切る日。
人事部に勤めている、私のデビュー戦と言える。

事前準備に始まり、
書類選考。
筆記試験。
そして、ついに最終面接の開催まで到達した。
人事部として、わが社に新しい血を入れる…。
これほど、人事部冥利に尽きる事があるだろうか…?
今まさに、面接会場として設えた会議室で、最終面接を行っている。

灰色のフロアマットが敷き詰められた床。
白い壁とビル街を見渡せる大きな窓。
チリ一つなく、オフィス独特な雰囲気と香り。
そして、試験独特の緊張感が、この会議室には立ち込めている。

いつもならば、囲う様に配置しているテーブルを全て隅へ移動して、
余計な椅子もまとめ、私と4人の席だけを会議室の中央へ配置している。
机は私が履歴書や資料を拡げる為のひとつだけ、
それを挟んで、少し離れた位置に横一列で応募者達がパイプ椅子に座り、私を凝視している。

しかも、今回は部長に無理を言って、私の独断で選考を進め、
さらには、同僚たちの協力も辞退して、私独りでこの最終面接まで開催させた。
今までにない人選をして、違った角度から見た選考を実施しなくては、
正に革命的な選考を実施して、人事部に"この私あり"と声高く宣言するのだ。
その為には、採用対象に画一的な人間は必要ない

数多くの応募者から、面接まで到達したのは、4名だった。
その4名は、会議室の中央で一列に座って居る。
面接も問題なく進み、終盤へと差し掛かっていた。

これまでの質疑応答で、私は採用予定者4名について、おおよその人物感を掴んでいた。

「では、アナタ方は当社に就職して、どんな貢献が自分に出来るとお考えですか…?」

私は凛とした佇まいと声で4人へ質問を問いかける。

「私は常に勉強し、新しい知識を取り入れることを好みます。」
「業務においても最新の情報を活かし、効率的かつ的確な業務遂行ができると思います。」

最初に回答したこの男性。
彼は、黒縁眼鏡の中央をクイッと、指で持ち上げて直す。
その奥に見える眼差しは、墨で一筆書きした様な細目で、
髪型は七三にピッチリに分け、以下にも神経質そうな細面の顔。
そんな彼は、私の問いに対して、満足がいく回答をしたという自負に溢れていた。

彼の名前は"志賀 修"(しが おさむ)。
見た通り、真面目一辺倒で堅物な男だ、
感情より理論と秩序を重んじ、リーダーとしての適性が高そうに見える。
だが、逆に予定に無いトラブルや緊急時には、弱さを露呈するタイプと見た。

普通ならば、彼が"一番人気"となる人物だと思う。
だが、私が採用試験で選出したい人物像は、そんな"普通な人物"は必要ない。
私が人事部で手柄をあげるには、より一歩進んだ人材が必要だ。
そう考えると、志賀君は"普通過ぎる"し、インパクトがない。
だが、採用の"安全パイ"として、内々定を出しても良いとは思ってはいる。

「なるほど、わかりました。」
「では、次に山口さんは、どうお考えですか…?」

志賀君の隣に座って居る男へ、私は視線を向ける。
不遜に脚を組んでいた男は、質問を振られ、慌てて脚を組み直した。
金髪で、短髪なワイルドアップバングの髪型。
顔はハンサムとは言えず、獅子鼻と頬骨が目立つゴツゴツとした印象の顔立ち
濃い眼差しと太い眉、そんな顔立ちから受ける印象は、ガサツな気質と推測する。
肌は日焼けした小麦色。
その肌色に似合う白いスーツが眩しい。
耳には、複数のピアスをギラギラさせている。
明らかに、会社の面接に不釣り合いなチャラいスタイルの男。

「え~…、興味ない事に手を出すのはチョットぉ…。」
「あ。でも自分のやりたいことには本気で取り組むスッ。」
「…てっ、言うかぁ…」
「ここで何が出来るか、入ってみないとわかんないショ…!?」

彼はダチョウの様に頭を軽く振りつつ、視線を室内に泳がせながら応えた。
"山口 陽翔"(やまぐちはると)は、
今までの私ならば、もう履歴書の証明写真が目に入っただけで落とす。
だが、普通ならば、採用業界的に見向きもされない、
こんな男に可能性があるのかもしれない…。

しかし、何だ"陽翔"って…?

この漢字をどう読むと"はると"になるんだ?
キラキラネームか?

…いや、いかんっ。

私が会社に認められるには、まったく新しい可能性を見出す必要がある。
彼は、そんな"ダイヤの原石"かもしれん…。

しかし、ぶっちゃけると…。

今のふざけた回答への返答として、
彼の顔面へ履歴書を叩きつけたい気分になった。
そんな腹黒い感情を押し殺し、私は笑顔で応える。

「は、はぁ、そうですか…。」
「では、隣の下御領さんは、いかがお考えですか…?」

無礼で礼儀知らずな焦げ茶色のチャラ男…。
いや、山口陽翔を隣で訝し気に睨みつけていた女性は、
私に声をかけられて、姿勢を正した。

「ワタクシの才能を見込んで頂ければ…。」
「組織全体の力になる事、間違いありませんわ♪」
「私の優秀さで、会社の人々も必ず感銘を受ける事でしょう。」

自信たっぷりに応えたこの女性。
薄茶色の長髪にクルリッとした、ロールのパーマがかかっている。
一見して、仕立てからして違いが判るブランド品のスーツを身にまとい。
隣に座るチャラ男の山口が、崩れたイカの様なだらしない座り方なのもあり、
彼女のシャンと背筋を伸ばして座っているその姿は、高貴で神々しさすら感じる。
スッと鼻筋が通った顔、クリンッと大きな瞳。
愛らしく端正で美人な顔をしていて、一見してハーフだとわかる。
もう匂い立つ程、コスプレかとツッコミたくなる程に"お嬢様"の造形をしていた。

彼女の名前は、"下御領 柚葉"(しもごりょう ゆずは)。
関東で手広く不動産開発を行っている大手企業"下御領開発"のご令嬢だ。
我が社とはまったく違う業界なのに、わが社の採用試験に応募したその理由。
それは、家業を継ぐための"修業"なのだそうだ。
一般的な会社に一般社員として就職し、普通の社会を知る事。

それが志望動機らしい。

まあ、私は彼女自身にはあまり期待はしていない。
絵に描いた様な"世間知らずなお嬢様"。
だいたい、執事同伴で面接試験に来るなんて、前代未聞だ。
その執事は、彼女の斜め後ろで、ジッと面接試験を見守っている。
まあ、採用した後、我が社の男性社員と結婚でもしてくれれば、
我が社的には、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性もある。

「…まあ、働くなんて…、」
「ワタクシ、バイトすらした事ありませんけど…♪」
「こう見えましても学校では成績優秀でしたし、」
「リーダーとして、他の生徒達の上に立っておりましたの…。」
「ワタクシの信念とリーダシップを持って、どんな困難でも克服してみせますわ…っ!!」

「あ。はい、有難うございます」
「では、小沢さんのご意見は…?」

ちょっと前にも不用意に下御領サンへ話を振ったら、延々と10分間も演説された。
そんな危機を回避する為、彼女の発言を制して、次の人物へ声をかける。
話足りず不服そうな表情のご令嬢から、私は視線を最後の一人へと移した。
最後の一人は、黒髪の長髪でタイトスカートのリクルートスーツ。
まったく下御領と対局な装いの彼女は、恐縮しつつ口を開いた。

「は、はい…。」
「私は片親家庭で、二人の弟と一人の妹の面倒は私が見ていました。」
「そうした経験を活かして、地道に仕事に取り組み、会社に貢献したいです…。」
「周囲と協力しながら、誠実に仕事に取り組む姿勢をお見せできればと思います。」

前髪で隠され、更に俯いて発言している彼女。
だが、下御領 柚葉と違い、その隠された顔は、純日本的で、凛とした強さと美しさが見て取れる。
シャープな鼻筋とスウッと切れ長の目。
白い肌は陶磁器の様で、唇は艶やかで妖艶さが混じった雰囲気を持っている。
装いは地味だが、白木の鞘に収まった日本刀の様な、
そんな、不思議な雰囲気を彼女はまとっていた。

実は、履歴書で初めて彼女を見た時、ビビッとした衝撃が私の身体を走った。
これが"一目惚れ"なのか、
採用担当者としての勘なのか。
他の3人には感じない"何か"、
それの正体を確かめたくて、私は彼女を最終面接まで残した。

いゃ…。

一目見て、好意を持ったとか、
こうして、面接試験中も気になってドキドキしたりとか、
彼女の声を聞き、その仕草を観る度に愛おしさが募っているとか、
そんな邪な気持ちだけで、採用の合否を決める気はない。

だが…。
もし…。
もしも、彼女を不採用にしたなら…。

その時は、個人的に連絡するとしよう。
これは、公私の区別で、
決して、職権濫用とか公私混同ではない。

…たぶん。
…おそらく。
…。
…違う、よな…?

意識を堂々巡りさせていた私は、ふと手にしていたボールペンが目に留まった。
クルリッと手の上でそれを一回転させ、何気なく質問を呟いた。

「ここに、ボールペンがありますが…。」
「これを一万円で売るとしたら、どうしますか…?」

よく聞く面接の質問だ、面接指南書にも書かれている様な陳腐な質問。
だが、この4人なら、斜め上な回答をしてくれるかも知れない。
4人はジッと私が手にしたボールペンを見詰めた。
そして、それぞれが考え込み、会議室はシンッとした静寂が支配する。

「はい。」

真面目が特徴の志賀修が小さく手を挙げた。
私は目配せで、彼の発言を許可する。

「何か"付加価値"をつけるのは、どうでしょう?」
「あとは、ボールペン自体を限定品として、特別な外装やデザインに変更するとか…?」

…浅い。
…浅すぎる。
彼の回答は模範的だが、意外性が皆無で面白みが欠けている。
正に面接指南書そのままの回答だ、
私が求める人材に、そんな普通は必要無いのだ。

「おぃおい~っ、」
「そんなんじゃぁ、駄目だろがぁーっ♪」

志賀の隣で聞いていた山口は、身体を動かして軽く志賀へとタックルをかます。
そして、更に彼の肩を軽く自分の肘で小突いた。

「もっと、しっかり考えなきゃダメだろぉ~っ??」
「それにぃ、1万円って決めるより」
「儲けられるだけ、儲けた方が良くないスッか…?」

いやいやいや。
何、お前が仕切ってるんだ…!?

…いや。
…これ…。
これが、新しい…のか…?

普通と違う面接、
もっと、具体的なアイディアを求める事があっても良い気がする。
形に嵌まっていたら、優秀な素質を見逃す可能性もあるって事か…??

「いいですねっ…!!」
「ぜひ、そうしましょう。」
「このボールペンを一番高く売ってください…っ!!」

私は山口の提案に乗っかった。
認められた山口は、得意げに脚を組む。
そして、更に椅子の背もたれへ大きく体を預けた。

「俺ならぁ~、もっと具体的なテクで売りますよぉ~♪」

白いスーツの内ポケットに手を入れ、何かのチケット券らしき物を取り出す。

「これぇ、ダチの店で配ってるパー券なんスッけどっ♪」
「ボールペン買ってくれたら、コレ…、付けるっスッ♪」

にやけた表情の山口は、これ見よがしにヒラヒラとチケットを振った。
そして、山口は顎を突き出し、勝ち誇った煽り顔で志賀を見る。

「女の子も来るスッよ…♪」
「…く…っ!!」

私は勝ち誇るチャラ男山口と、何故かそれにツラれて落ち込む志賀を静観していた。

いや…、イヤイヤ、いやぁ…。
山口ぃ…。
お前の知り合いの店に興味も無いし、
知らないパーティに呼ばれても、気まずいだけだ…っ。

私の心の内も知らず、山口と志賀の間には、勝負がついた雰囲気が滲んでいる。
その均衡を崩すように、高いヒール音が会議室に響いた。
椅子から、下御領のご令嬢が立ち上がる。
そして、後ろに控えている執事から、差し出されたスマホを受け取った。

「それなら、ワタクシは…、」
「お好きな芸能人と会えるように、セッティングいたしますわっ!!」
「ワタクシ…、家柄的に交友関係も広いですし、様々な催しにも出席しますから…。」
「交友関係が広いですの…♪」

志賀と山口は、驚愕した表情で彼女を見た。

「ええっ!?ちょっと待てよ…っ!!」

よろりっとチャラ男山口は立ち上がり、すがりつく勢いで下御領柚葉の方へと近づく。

「じゃぁ…、浜部美浪ちゃんも…会えたりする…?」

彼女はスマホをイジり、アドレスを確認する。

「ええ♪お知り合いですわ♪」
「ほ、ホントかっ!?」
「いっ、幾らだっ!?」
「幾ら出せば、会わせて貰えんだ…っ!?」
「…そうですわねぇ…。」

彼女は後ろに控えた執事へ視線を向ける。
執事は、彼女の後ろから、値段を耳打ちした。

「この特典をつけて…。」
「10万でいかがでしょう…?」
「じゅ…10万円っ!?」
「ボッタくりじゃねぇか…っ!!」

希望に眼を輝かせていた山口は、膝から会議室の床へ崩れ落ちた。

うーん…。

これは会社の採用試験なのか…?
採用試験というより、デスゲームの様相を呈してないか?
それに、言い出しっぺの山口が、一番に撃沈しそうじゃないかっ…。


「も、もう少し…」
「…マケられねぇか…?」

「何を仰いますの…??」
「まあ、ワタクシが立ち会いますけど、」
「大好きな芸能人と個人的に出会えるチャンスですわよ♪」
「さあ、お二方はどうします…?」
「お買いになります?」

下御領のご令嬢は、まったく空気を読まず。
まるでクッキーでも薦める様に、志賀修と小沢凪の二人に声をかけた。

「じゃ、じゃあ、中嶋健斗さ、ん…?」

自分の頭の中を探る様な雰囲気で、視線を宙に泳がせて記憶を引き出すと、
凪は好きな男性芸能人の名前を呟いた。

なるほど…、
彼女は、ああゆうハンサム系が好みなのか…。

確かに彼女の様な、か弱く日陰に咲く花の様な風情は、
アイドルの彼を後ろから支える姿が美しい。
"女性は男より三歩下がって歩くべし"を体現する恋人になるに違いない。

いやいや、何考えてるんだ、私は…っ!!

「じゃあ、買われますか?」
下御領の言葉に、私の思考と凪の申し出が遮られた。

「…え?」
「10万円ですよ、小沢さん」
「…支払います?」

「…い、いゃ…ぁ、む、無理ですょぉ…」
「アタシに10万円…。」
「そんな大金…。」

柚葉の問いかけに、我に返った凪は、両手と頭を振って全力で否定した。
モジモジしつつ、引き上がるタイトスカートの裾を恥ずかし気に掴んで引き戻す。
必死で拒否する彼女の姿は、美しさが薄まり、
その代わりに可愛らしさと愛らしさが香り立つ様に感じる。
そんな彼女を愛でていると、下御領柚葉は私の方を向いた。

「面接官はいかがですか?」
「お買いになります…?」

矛先が私に向けられ、私は椅子に座ったままで軽く両手をあげ、申し出を拒否した。
会議室に彼女の提案を買い取る人物はいない事になる。
それは、自動的に彼女の提案に意味が無く、無効な提案となった事を表す。

「まあ、何て事かしら…。」
「せっかく、お好きな芸能人とお近づきになれるのに…。」
「いや、こんなの無駄ですよ…っ!!」

志賀は立ち上がり、乱れたスーツの上着を両手で着直す。
そして、私に一礼すると会議室の出口へと歩を進めた。

「こんな面接、やってられないですよ…っ!」
「もう、不合格で良いですっ!!」
「失礼します…っ!!」

そう早口でまくし立てると、志賀修は会議室のドアを激しく閉めて退室した。

「…へっ!」
「根性無しが…っ!!」

何とか気力を持ち直した山口陽翔が、退室した志賀に向けて悪態を吐いた。

「競争相手が一人減ったぜ…っ♪」

いや…。
志賀の対応は、まともな反応だ。
普通なら、お前が変な事言い出した時点で帰ってる。

山口は立ち上がり、肩を怒らせつつ下御領にメンチを切る。
どうして、ヤンキー系の威嚇行動は、肩をいからせ揺すりつつ歩くのか…?
正に絵に描いた様な動きをしつつ、威嚇する山口は彼女へ近づいた。
だが、山口の精一杯な虚勢も、下々の世俗に疎い彼女には、
奇妙な歩き方をしている程度にしか、認識出来ない様子で不思議そうな表情で山口を眺めている。

「アンタの提案は、買い手が付かないから、無効だぜ…♪」
「あんな高額をふっかけて、勝負を焦ったな…♪」
「ワタクシ…、アナタみたいな庶民の金銭感覚がわかりませんもの…」
「まさか、10万ぽっちが大金扱いなんてぇ…。」
「驚きましたわぁ♪」

山口のメンチに臆さず、下御領の令嬢は真正面から睨み合う。
睨み合うふたりとは別に、小沢凪がおずおずと手をあげた。

「あ…、あのぉ…。」
「私から提案…、いいですか…?」

彼女の存在を忘れていた山口と下御領は、不意に発言した彼女を見る。
私も彼女の提案を手で促した。

「すっごい、恥ずかしいんですけど…。」
「私の画像を付録につけます…っ。」
「私の…、」
「…ちょっと恥ずかしい画像ですけど…。」
「買いましょう…っ!!」

喰い気味に私は彼女の提案を受け入れた。

勘違いしないで欲しい。

これはやましい気持ちからではなく、この茶番を終わらせたいだけだ。
"恥ずかしい画像"と聞いて、邪な感情で提案に応じたのでは無い事を信じて欲しい。

「じゃ、じゃあ…、スマホに送ります…ね♪」

彼女はそう言うと、自分のスマホを取り出し、私のスマホへと向けた。

「ちょっ…ちょっと待ちなさい…っ!!」
「何、考えているのっ!!」

甲高い声をあげつつ、凪のスマホを下御領柚葉は取り押さえた。

「そんなはしたない事しちゃ、ダメじゃないっ!!」
「で、でも…、アタシ…。」
「皆さんみたいに提案できるアイテムが無いですし…。」
「自分の身体ぐらいしかないかなぁ…って…。」

しょんぼりとした表情で俯き、凪は柚葉に応えた。

「それに、大丈夫ですよアタシ。」
「本当の父親は死んじゃいましたけど、パパは二人居ますし。」
「…え?…パパ?」
「はいっ♪」
「パパ2人とお付き合いして、生活援助して貰ってるんで…♪」

悪びれも無く小沢凪は、屈託のない笑顔を浮かべた。
それとは対照的に下御領柚葉は、凪の言葉を理解出来ず、放心した表情で凪を観た。

「あ。後、実は彼氏も二人います。」
「本命と、デートすると奢ってくれるキープ君。」
「…何を言っているの、アナタ…?」

どうやら、下御領の令嬢には彼女の言葉は異次元過ぎて付いて行けないようだ。
援助交際しているパパが二人に、本命とキープの彼氏が二人。
4人の男を手玉にとっているとカミングアウトする凪。
それを聞かされた、チャラ男山口と下御領の令嬢は、素でドン引きしている。

当然、小沢凪に想いを寄せていた私も、
この衝撃を隠して平静を装うので一杯イッパイだ。

凍り付いた会議室の中、再び動きを見せたのは、以外にも山口だった。
スマホを取り出し、素早く操作すると何処かへ通話をし始める。

「あー、もしもしぃ?」
「うん、オレオレ♪」
「あ?今ヒマじゃねぇよ…っ!!」
「何ぃ?遊びに行こうっ?ばぁかっ♪」
「それよりも、助けてくれよぉーっ。」
「うん…。うん。今よぉボールペンを売りたくてぇ…。」
「何か高く売る方法ない…?」
「あっ!?だから、遊びにはいけないって…っ!!」

どうやら、山口は外に助けを求めることにしたようだ。
確かに自分独りで困難を解決するより、複数人で知恵を出し合った方が良い事もある。
だが、山口はうまく電話先の相手へ現状を説明出来ない様子だ。
面接をそっちのけにして、スマホで会話を続ける山口に、業を煮やした柚葉がスマホを取り上げた。

「あっ!?何すんだっテメェ…っ!?」
「アナタの方が何をしているの…っ!?」
「今は面接試験中なのよ、なのにスマホで通話するなんて、非常識でなくってっ?」
「それに、面接の課題を他人に教えを乞うのも、NG行為じゃなくって?」
「試験以前にマナー違反ですわよっ!!」
「うっ…!?ぐうぅ…っ」

確かに今が仕事の打ち合わせならば、
スマホで助けを呼んだり、
問題解決の為に協力を乞うのは、間違いではない。
だが、今は面接試験であり、試験の答えを外に聞くのは違反といえる。
しかも、面接試験の最中にスマホを使うなんて、完全なマナー違反だ。
さすがにチャラ男山口も、そんな良識は持ち合わせていたようで、
顔を真っ赤にしながら、俯いたままで柚葉の叱責を聞いている。

「ちぃ…っ、うるせぇなぁ…っ!!」
そう告げると、山口は彼女から背を向ける。
「何ですか?うるさいとは…っ!?」
背を向けた彼を、再び引き留めようと柚葉は手を伸ばす。
その手を弾き飛ばしながら、山口は再びスマホを耳に当てた。

「おぅ★ オレオレぇ♪」
「やっぱ、今から遊ばねぇ…?」
「んー…?」
「もう、用事は済んだからさぁ♪」

一瞬だけ、山口はこちらに視線を送り、一直線に出口へと進んで行く。
その一瞥で、私は山口の意図を理解した。
彼はドアを勢いよく大きな音を立てながら閉め、自ら試験を辞退する。
会議室に残された我々三人は、呆然と山口が出て行く姿を見送っていた。
いや、柚葉の後ろに控えている執事を含めれば、全員で4人か…。

「…お、」
「おーほっほほほっ♪」
「これで、残りは貴女お一人になってよっ!!」

山口の怒りを買ったことに戸惑いながらも、
柚葉は勝利が目前なのを確信した。
高らかに笑いながら、取り出した扇子を拡げ、軽く自分の顔を仰ぐ。

うーん…。
何か思っていた面接試験とは違う気がする…。

元々は何気ない質問のひとつだったのが、ボールペンを売り切れば、即・採用みたいになっている。
だが、確かに優れた人材ならば、こうした困難にも打ち勝つ機転と行動力がないと駄目だろう。
私は自分にそう言い聞かせ、無言で面接を続行させた。

柚葉はピシャリッと扇子を閉じると、私と凪を見詰めた。
「アタクシの自社株を付録につけるのは、いかがでしょう…?」
「大盤振る舞いで、100株おつけしますわ♪」

ぬぅ…、原価数十円のボールペンに、一流企業の株券とは…。
これは、魅力的な申し出ではないのか…。
それに対して、凪は腕を組み、目を伏せて長考していた。

「うふふ…♪」
「いかがです?悪くない提案でしょう…?」
「…ぃゃ…、誰が買うんです…?」

はたと思いついた表情を浮かべ、凪は呟いた。

「面接官は…、要りますか?株券…?」

凪は私の方を見て、問いかける。
少し考える素振りを私はしたが、株券100株貰っても、嬉しくないし、
正直、必要性が感じられない…。
ボールペン1本の付録とはいえ、有難みは非常に薄い。

…それに…。
凪の恥ずかしい画像vs一流会社の株券
どちらか一方を貰えるとしたら…。

すまん…、私も男の子なんだ…。
やはり、気になる女の子の恥ずかしい画像の方が欲しい。

「…いや、確かに欲しいとは思わないかなぁ~…。」

「な、な、何ですって…っ!?」
「じゃあ…、じゃあ、凪さんっ!!」
「貴女はどんな提案が出来ると言いますの…っ!?」

ナチュラルに私と凪に提案を拒否され、慌てた柚葉は凪に食ってかかった。
凪は、うーん…と、指を頬に当てながら、天井を見詰めて提案を考える。

「じゃあ、こんなのは…?」
そう告げると、凪は私の方へ近づき、ボールペンを手に取る。
それを机の上に突き立てると、グッと身を乗り出して私に近づいた。
そして、自分の上着をはだけさせ、わざとタイトスカートを大きく捲ってみせてくる。

「このボールペンを買ってくれたら…。」
「私の下着姿を…、」
「お見せするのは、どうですか…?」

凪が私に、ギリギリまで近づいたせいなのか、
息が吹きかかる程の距離で、囁かれたせいなのか、
周囲温度が、10度くらい急上昇した気がした。

彼女の紅い唇が私の耳たぶギリギリにあって、触れそうで触れなさそうな空気感が、ピリピリと私の精神と身を震わせた。
凪は、私の変化を見逃さず、リクルートスーツの上着を乱して両肩を出し、
机の上に片足をかけて、スカートの奥が見えそうなギリギリなポーズを取った。

「どうします…?」
「私が自ら脱ぎます?」
「それとも、面接官が脱がしてくれます…?」

最初に感じた、彼女の内気で地味な印象は霧散して、
妖艶で魅力的な女の雰囲気が、お堅いリクルートスーツの乱れから溢れ出る。
そんな二人の間に高まる圧力に押され、私は恐る恐る彼女の肩へ手を伸ばした。

「だめだめーっ!!!」
「そんなの…、認めませんわーっ!!」

二人だけの領域に、金切り声をあげて柚葉が割り込む。
私が凪の肩に触れるより早く、彼女は机から凪を引きずり下ろした。
転びそうになりながらも、寸でのところで凪は踏みとどまり、邪魔をした柚葉へ向き直る。
じわじわと滲みるように、牡としての性欲が高まっていた私は
下に俯いて、股間に湧き上がる本能を抑え込む。
柚葉の割り込みによって、私は理性を取り戻せた。

危ないところだった…。

香水の様な、化粧品の様な女性独特の香りが私の脳を狂わせ、
男を手玉にとる仕草やアクションは、さすがパパ2人と恋人2人を持っているだけはある…。
だが、女の武器で男を迷わせる…。
そんな、色仕掛けは…。
男を性欲で迷わせるやり方は、商売ではご法度だ…。

しかし…。

さすが、一流企業である下御領の令嬢。
そうした、仕事の流儀はよくご存じだ…。
これは、彼女に1本取られたと、私は感心し、同時に感嘆した。
私は股間に血流が集中するのを、なんとか理性で抑え込み。
必死で冷静を装いつつ、顔をあげた。

「そんな…、」
「彼女みたいな、一般女性の下着より」
「ワタクシの下着姿の方が、価値がありますわ…っ!!」
「こうなったら、身体で勝負ですわ…っ!!」

彼女はフリルで飾られたブラウスを大胆に脱ぎ、
ブラウスの前を開き、ピンクのブラジャーを露出させた。
パステルカラーの軽いピンク色のブラで、金糸の刺繍で咲き誇る花が散りばめられている。
更に自らタイトスカートの裾に両手をかけた。
一瞬、我に返ったのか、躊躇したのか、ピタリッと動作を停止する。
だが、彼女は、ままよとばかりにタイトスカートを自ら捲り上げた。
ブラジャーと合わせたピンクを基調とし、
白の挿し色と金の刺繍が施されたショーツが、私の視界に飛び込んで来た。

「どうかしら…っ!!」
「下着もブランド物ですし、ワタクシの身体だって」
「ジムで鍛えていますし、ワタクシ自身だって高級品ですわっ!!」

勝ち誇る様に声を張り上げ、自慢げに彼女はドヤ顔を見せる
その顔は火が噴き出しそうな位に真っ赤になっていた

どうして…、
どうしてこうなった…!?

いや…確かに、
柚葉は美人であるし、スタイルもスラリッと洗練されている。
男の私には、眼福ではあるし、これが芸能界のオーディションならば、
不思議は無い…かも??
しかし、ごく普通の就職面接で見せる姿ではない。

それを彼女へ告げるようと、声を出す寸前、
私と柚葉の間に凪が割り込む。
彼女は、柚葉に先を越され事に慌てた様子で、
両手で自らシャツを強引に剥き、淡いグリーンと黄色の入り混じった花柄のブラを見せつける。

「私だって…っ!!」
「パパや彼氏からは、エロい体つきだって褒められてますよ…っ!!」

凪はそう言いながら、片脚を机に乗せ、その奥に隠していたショーツを私に見せつけた。
更に剥き出しのブラジャーを見せつける様に、胸を張ってポーズをとる。

二人の女性がビジネススーツを脱ぎ、半裸になって下着を私にみせつけている。
とても、一般企業の就職試験の光景ではない。
机の上に半身を乗せ、セクシーポーズをとる凪の後ろから、ぐいっと柚葉が身を割り込ませてきた。
スラリッとメリハリのついた肢体をしている柚葉。
下着姿でも高貴さが滲み出ており、モデルの様な、ギリシャ彫刻の様な清廉した印象を受ける。
対して、凪は自称した通り、リクルートスーツの下に隠していた体は、
ゆったりとした曲線を描き、一目で観て、スリムでありながら肉感的で、抱き心地が良さそうな印象があった。

「…世間知らずのお嬢様かと思っていましたけど…」
「アタシについて来るなんて、根性がありますね…っ!!」

ジッと柚葉をにらみつつ、フッと凪は微笑んだ

「…そちらこそ…。」
「身体を使ってまで、勝負を仕掛けるナンて…。」
「ナイスガッツですわ…っ!!」

いや…。

普通の面接試験に下着審査なんてありません。
芸能オーディションだって、突然にこんな事しません。
呆れている私を無視して、凪と柚葉は二人で勝手に盛り上がっている。

もう、二人とも「ボールペンを売る」事すら忘れていないか…?

私は二人の暴走を注意したかったが、その前にすっと身を引く様に凪は机から離れた。
そして、露わで乱れたスーツ姿の彼女は、机を回り込んで私の横へと移動する。

「このままじゃ、決着がつきませんネ…。」
「それじゃ、ボールペンを買っていただければ…。」
凪は妖しく微笑むと、ぺろりっと舌なめずりをして見せる。

彼女は両手で私の身体へ、胸から下腹部へと辿る様に触れた。
そのまま、触れる手の動きに自分の肢体を合わせて、椅子に座って居る私の前に跪いた。
そして、下腹部から私の股間へと絡ませる様に手を這わせ、
白く細い指がクモの様に蠢き、ズボンの上から、私の股間にある肉棒を探る様に触れた。

「アタシがお口でスッキリにしてあげます♪」
「うふふ★」

そう言うが早いか、彼女は慣れた手つきでズボンのチャックを開き、
その奥にしまっていた私の男性性器を引きずり出した。
彼女達の下着姿に興奮していた私の肉棒は、もう怒張しており、
ズボンの奥底から解放されると、彼女の目の前にぶるんっと、勢いよく反り返った。

「きゃっ!!」
「凄ぃ…面接官サン」
「もうガチガチになってる…」
「全部、アタシの口に出しちゃって良いですからね♪」

怒張した長さを確かめる様に、凪の白く細い指が私の男性性器を撫で、
凪のローズピンクの唇は、ちゅっと亀頭の先端にキスをする。
その硬さや太さを調べる様に掴むと、彼女の指がゆるゆると肉棒をシゴく、
その動ぎは、ぞろぞろとした感覚となって私の背筋を這い回った。

「はぁ…、こんなに勃起しちゃってぇ…。」
「いやらしぃ…っ♪」

ぬるんっ、と彼女は躊躇せずに亀頭を吸い込み、私の勃起した肉棒は根元まで丸飲みにされた。
温かくぬるりっとした感触が、私の股間から快楽となって脳天へと突き抜ける。
手で細かく幹をシゴきつつ、舌先で亀頭を丹念に転がし、丁寧に舐め回す。
彼女のフェラチオは、私の理性と感覚をジリジリと焦がす様に苛む。

「うふっ♪アタシのフェラ上手でしょぅ…?」
「パパ達と彼氏達にしっかりと仕込まれたから、フェラ得意なんです…♪」

べろりっ、と卑猥な光景を見せつける様に舌で裏筋を舐め上げる。
私の性欲は、彼女に責められている股間からメラメラと私の脳髄を炙る。

「だから…、すぐに射精させたり、じっくり楽しませたり…、」

張り出したカリへ舌先を走らせ、先端の割れ目に舌先を捩じり込む。
その淫猥なテクに生み出される快感に、私の腰は何度もぴくんっと弾けた。

「男の人が楽しめるフェラが出来る様に…、」
「しっかり、練習させられたんですよぉ…♪」

私が快感に身悶えして耐えている姿を眺めながら、
凪は意地悪な笑顔を向け、もう爆発しそうな男性性器を口でシゴいた。
ぎっちりと根元まで呑み込み、舌で亀頭をこね、その間も太く脈打つ男根を指でシゴく。

面接試験をしている筈なのに、
会議室には、凪の火照った吐息と私の快楽に悶える吐息、
そして、ぬちゃぬちゃと湿った音が響く。
もう、私は限界ギリギリで射精寸前に達していた。
その私の姿と表情を凪は、艶っぽく妖しい眼差しで、観賞して楽しんでいる。

「はぁ…、ぁあ~…、」
「出しちゃってぇ…、出してっ♪出してっ♪」
「アタシのお口に全部、射精して良いですよ…っ♪」

そのセリフを合図にして、私の腰に奥から熱い塊がグンッと膨れ上がり、
その熱い塊は、どぶりっ、と肉棒から彼女の口内へと吐き出された。

「んっ!」
「んんぅぅ…、ぐぅ…ぁぁ」
「沢山出たぁ…、あ。あぁ…ん…♪」

どっくどっく、と熱い精液を彼女の口へと吐き出し、
それを彼女は嬉しそうな表情で呑み、吸い上げてくれた。
彼女は指で私の男性性器を絞る様にシゴき、精液を一滴残さずに味わい尽くす。
全て射精した後、彼女は更に綺麗に舌と口で私の男性性器を舐め回した。

「うふふ…♪」
「お掃除フェラまでしちゃいました…っ♪」

そう告げると、口元から白く垂れた精液を舌と指で舐め取り、
萎えた肉棒を手で弄びながら、口を開けて溜まった精液を私に見せた。
そして、そのまま一気に飲み干し、愛おしさが溢れたかの様に亀頭へキスをした。

「…はぁ…、…どうです?アタシのフェラ…」
「気持ち良かったですかぁ?」
「お金持ちのご令嬢には、出来ない芸当でしょ…?」

先程まで充満していた妖艶さは鳴りを潜め、凪は可愛らしい笑顔で一部始終を観ていた柚葉へ問いかける。
問われた柚葉は、耳から湯気が噴き出すのでは、と思う位に顔を紅潮させていた。
本来なら、愛し合う男女が行う性行為。
それをこの場で、深窓の令嬢である柚葉に出来るとは思えない。

「…そ、そんな…。」
「そんな事…っ!」

逡巡して動けずにいる柚葉は、令嬢らしからぬ仁王立ちで私と凪と対峙していた。
勝ち誇る様に凪が、そんな柚葉へ告げる。

「まぁ、育ちの良いご令嬢には無理でしょうけど…♪」
「お帰りになるなら、出口はアッチですよぉ…」

すでに勝利を確信し、凪は顎を上げて会議室の出口を指した。
怒りなのか、緊張なのか、対応に困惑している柚葉は身を震わせ。
その表情も怒りなのか、戸惑いなのか、様々な感情と迷いが入り混じった表情をしている。
だが、キッと意を決した顔で私と凪を見詰めた。

「やりますぅ…、」
「やりますわ…っ!」
「…やってやりますわぁ…っ!!」

自らを鼓舞する様にガッツポーズをとり、
柚葉は、ズカズカと私と凪の方へと歩み寄って来た。
どうやら、ここでリタイヤするのは、令嬢の心情としては許せない事らしい。
更に、この空間の異常さに柚葉も当てられ、
引っ込みがつかないプライドが暴走列車の様に彼女を突き動かす。

そして、私の前に半ベソで柚葉は立ち。
そのまま、跪こうとした彼女を執事が制止した。

「…お待ちください…お嬢様っ」

執事…。
アンタ…まだ居たんだ…。
て、言うか…、喋れたのか…!?

「…ここまででございます、柚葉お嬢様…っ!!」

その声を聴いた柚葉は、スイッチがOFFになった様に動きが止まり、
面接の合格を諦めた表情が浮かび、それはすぐに安堵の表情に変わった。

「…ふぅ…。」
「今回の所は…、」
「ワタクシの負けを認めてあげるわ…っ」

すぅっと瞼を閉じ、気持ちを入れ替えた柚葉は、元のハキハキとした雰囲気を取り戻した。
そして、スッキリと思いを振り切った笑顔を浮かべる。

「ここまで会社に身を捧げられるなんて、アタクシ感嘆いたしましたわ…っ!!」

晴れ晴れとした表情で、柚葉は片手を凪へと差し出す。
凪も差し出された手を握る、二人はがっちりと握手を交わした。
そして、そのまま立ち上がる凪を柚葉は、握った手で引いて支えてあげる。

「ぜひ、アタクシの分もこの会社で頑張ってくださいましっ!!」
「…はいっ!!」
「次は負けませんわよっ!!」

二人は、互いに勝負を終えた感たっぷりな雰囲気に浸っている。
だが、これは普通の就職面接であって、スポーツや競技の試合ではない。
がっちりと、互いに握手を交わす半裸の女性が二人。
そして、その傍でズボンからチンコだけを露出している私。
更には、半裸の令嬢の背後に、自らの流した涙をハンカチで拭う執事。

いや、"成長しましたな、お嬢様"という雰囲気じゃないよ。

だが…、大手企業である下御領開発、その令嬢がライバルと認めた人物。
小沢凪。
彼女こそが、ウチの会社に新しい潮流を生み出すのでは…?
そうだ、そうに違いない。
きっと、そうだっ。

柚葉と凪は固い握手を交わし、熱い戦いを繰り広げた女の友情を深めている。
その間に柚葉の着ている服装は、執事によって整えられ、
最初の時と変わらない、キッチリと清楚で清潔に着直された。

キチンと直立し、柚葉は私に向かって深々と一礼する。

「本日は貴重なお時間をいただきまして、誠に有難うございました。」
「これで失礼させていただきますわ。」

清々しい顔で彼女は私に微笑むと、くるりっと向きを変え、会議室から退出した。
その後を影のごとく執事が付き従い、
退室して、最後にドアを閉める寸前、執事はこちらへ向くと、一礼してドアを閉めた。

シンッとした静寂が会議室を支配する。
嵐の様な面接試験が終了した。
この過酷な面接試験に残ったのは、小沢凪であった。

彼女は、私の方へ向き直ると、ニッコリと可愛らしい笑みを浮かべた。

「どうやら、アタシで採用決定ですよね…?」

その表情は、先程とのギャップを感じ、さっきの痴態を思い起こさせる。
発情して、必死に男性性器を喰らっていた牝の姿。
男を悦ばせる為に、フェラで奉仕する淫猥な女。
そんな艶やかで、熱っぽい色気が滲んでいる。
更に乱れたヘアスタイルと遅れ毛が、私の劣情を誘う。

白いワイシャツの前は大きくはだけて、白く肉感的な胸の谷間が垣間見え、
乱れて捲れたタイトスカートから見える、薄茶色のストッキングに包まれた脚。
その太ももからふくらはぎのフォルムは、無駄のない滑らかなフォルムをしている。
リクルートスーツ越しにも判る、柔らかく抱き込ごちの良さそうな肢体。
二人のパパと二人の彼氏と付き合っているだけの事はある。
男の性欲を刺激する事に才能があり、更に凪はそんな容姿と仕草をしていた。

そんな事を悶々と妄想していたら、私の股間へ再び欲望が集中して行く。
ギリギリと弓を引き搾る様に、私の性欲が肉棒をいきり立たせて怒張させた。

これは…。
さすがに駄目だろう…っ!!

先刻のは、戸惑っている間にフェラされたし、不可抗力…っ!!
だが、ダメだと思うと、頭の中にドロドロした欲望が湧き上がる。
脳裏に、彼女とセックスしている姿を妄想してしまう。

白く波打つ彼女の肢体が、私の肉棒で貫かれ、
大きく悶えて色っぽい喘ぎを上げている痴態。
そんな考えが頭の中いっぱいに溢れだす。
私の中で膨れ上がる性欲、それに対抗する理性、
採用を条件に要求すれば…、確実に彼女とセックス出来る。
だが、この試験の監督である私には許されない行為だっ。

「…どうかしました…?」

私の異変に気付いたのか、凪は私の顔を覗き込む。
ハッとした私は、慌てて下半身を両手で隠した。

「い、いぃゃっ!!」
「ぅぅ…何でも無い。…よっ!!」
「ホント…、ですか…?」
「見えてますよぉ、オチンポまた勃起してますネ♪」

意地悪そうに彼女は微笑むと、耳元で囁いた。
彼女の囁く声は、ぞろりっと私の耳へ流し込まれ、より一層に私の性欲を震わせた。

「いやらしぃ…♪」
「採用試験中にぃ…、Hな妄想しちゃったんですかぁ…♪」

ふうっと彼女の吐息が耳をくすぐり、彼女は私の戸惑う姿を愉しんでいる様だ、
彼女は黒ひげ危機一発で遊ぶ様に、私の性欲が爆発するかイジって遊んでいる。
キスできる程に顔を近づけ、更に彼女の手は私の股間へ伸びると、
私が必死に隠している手をこじ開け、掬う様に勃起した肉棒へ絡みつく。

「はぁん…、もぅギンギンに、オチンポ勃起してるぅ♪」
「うふふ…、実はアタシもさっきのフェラしてたら…。」
「発情しちゃってぇ…。」

そう告げると、べろりっと彼女は私の唇を下品に舐め、下唇を軽く咬んだ。
握った彼女の手はギュと私の勃起した肉棒を搾る。
それがトリガーとなって、私の性欲はドッと理性を決壊させた。

「…んっ!?」
「はぁん…っ、あっ。ぁっ。うぅんー…っ」

ギュと私は全身で彼女を抱き締めて拘束すると、唇を重ねて深く舌を絡ませた。
とめどなく溢れだす欲望のまま、ぬらぬらと舌を絡ませ合い。
私はだらしなく怒張した股間をゴシゴシと彼女の肢体へと擦り付けた。

「あ。あぁん…、凄ぃいぃっ…」
「あ。あ。ひぁ…、思いっきりセックスしてぇ…♪」

彼女は私にしがみ付く、私は腰を圧し当てつつ、彼女の首筋から胸元へ舌を這わせた。
舌でぬらぬらとナメクジが這う様に、彼女の白く艶やかな肌を舐め、
もっちりとして柔らかい胸を搾る様に握り、
その感触を堪能しつつ、舌で豊満な乳房の膨らみをなぞる。

「あぁんんぅー…、はぁぁ…」
「気持ちぃ…、おっぱい気持ちぃぃですぅ…」
「あ、乳首、乳首ぃ…、吸って、吸ってぇ…はぁん…」

言われるままに舌で乳首を絡めとり、ぎゅぎゅと唇で噛み潰す。
凪の肢体はびくんっと反り返り、甘くいやらしい喘ぎ声をあげた。

「あ。あ。いぃ…ひっ、ひぅう~…乳首きもちぃっ!!」
「両方イジってっ!お願ぃ…あぁぁああっ」

舌で右の乳首を転がし、甘噛みしつつ、
左乳首を指で摘まみ、軽く引っ張ってやる。
すると、楽器の様に凪は淫らに喘ぎ、うねる様に身をくねらせた。

「あ。あ。くるっ、イクッ ひぅぅ…っ」
「いゃぁぁぁ…きちゃぅ…あぁんぅ…っ」

狂おしそうに彼女はそう告げると、乳首を吸い上げる俺を引き離す。
そして私の身体にすがりつき、ずるりっとその上に肢体を這わせ、再び私の勃起した肉棒へと吸い付いた。
舌で亀頭を転がし、湧き上がる性欲のままに激しく手でシゴき出す。
その猛攻に耐えつつ、私は彼女の肉壺へと指を這わせた。
肉ヒダを捲り、クリトリスを指でお潰してやる。

「あーっ!?あひっ!?」
「んっ。んんーっ、オマンコほじってぇ…っ。」
「アタシのマンコぉ、もっとぉ、いじってくださぃいーっ。」

パンチングボールを弾く様に彼女は、私の男性性器を舌で嫐る。
舌で肉棒を弾き飛ばされる度、鋭い快感が私の身体と心に走り抜けた。
私は仕返しする様に彼女の女性性器をガムシャラにイジメ抜く。

「だめっ、だめだめっ!いくぅ…、いっちゃうっ!!」
「クリぃ、ぐりぐりしないでぇ…っ」

彼女は亀頭に食らいつき、ずるるっと下品な音を立てて吸い、
お返しに私は、クリトリスを指で潰し、アソコの奥へ舌を突き挿す。

「ぅぁぁ…、ひぅぅ、ひ。ひっ。いくいくいく…っ」

襲い来る快楽に耐えつつ彼女は、肉棒を根元から亀頭の先まで舌で舐め上げ、
私はフェラチオにビクビクと腰を震わせつつ、
彼女の肉ヒダを甘噛みして、ぐちゅぐちゅアソコを指でほじくり返す。

「あーっあー…っ、もう駄目…っ」
「我慢出来ないですぅ…、お、おチンポぉ」
「オチンポくださぁぃ…。」
「お、オマンコにチンポぉ…、入れて…っ!!」

もう絶え間ない快感に耐え切れず、彼女は肉棒から口を離して懇願する。
必死に体勢を立て直し、私から自分の肢体を離す。
そして、椅子の上に片足を乗せ、自ら私に尻を向け、
大きく脚を開き、自ら尻肉を拡げる。
そして、ぬらぬらと愛液に濡れた肉ヒダを拡げて見せる。

「はぁ、はぁぁ…っ、欲しいですぅ…」
「セックスしたいですぅ…、ピル飲んでるから、中出しOKですよぉ…♪」
「オチンポ欲しいですぅ…、アタシのオマンコに、いっぱい精子出してぇ」

快楽で脳漿が沸騰し、呆けた表情の彼女は私をうっとりと見つめた。
そして、更に自ら自分の肛門を人差し指でほじって見せる。

「お尻ぃ…、お尻に挿れても良いですよぉ…。」
「パパに、アナルもミッチリと仕込まれてるからぁ…。」
「好きな方におチンポ入れてくださいぃーっ、早くぅ~っ!!」

互いに情欲の熱にうなされ、私は凪の尻を掴み、
彼女自身が肉ヒダを拡げたその奥へ肉棒を突き挿した。

「あ。あ。あぁーっいいっ!!」
「そこぉぉ、そこイイのぉーっ!!」
「あ。あ。太…っ太ぃぃ…これぇ、好き好きっ♪」

片足を椅子へ上げ、犬の様な体勢の凪の肉体を私は刺し貫いた。
容赦なく、溢れる欲望のままに激しく彼女の肢体を滅多挿しにしてやる。
快楽の波に弾むように凪の肢体はうねり、悲鳴に似た喘ぎを漏らして悶え狂った。

「凄っすごぃぃっ、溶けちゃう…っ!!」
「とけちゃうっ!!あ。あぅぅっ!!おチンポ気持ちぃっ!!」
「いくっ。いくっ。いっちゃう…っ!!」

彼女の肉体と精神は、何度も絶頂に達して反り返る。
それでも私は構わずに、勃起した肉棒を先端から根元まで突き、
ぐりりっと彼女の肉体の奥で肉棒をねじった。

「あーっ、ああっ、いっぐっ、いってるっ!ぃ、いってるからぁー…っ!!」
「これ好きぃ…、溶けちゃうぅっ!!」

私も彼女も狂った様に互いの身を絡ませ、性欲と快感に身を委ねる。
ぐぐっと私の中で熱いマグマが湧き上がり、ラストスパートを仕掛けた。

「ひぁっ!?中でぇ~あぁ。おチンポ膨らんでる…っ!!」
「イッてっ、出してぇ、精液いっぱい出して…っ!!」
「な。な。な、凪のオマンコにぃ、せ、精子いっぱい出してくださいぃっ」

私の肉棒が射精寸前なのをその身で感じた凪は、腰をクネクネと淫らに蠢かし、
より強く射精を促す、絶え間ない快楽に意識が朦朧になった私は、本能だけで腰を叩き込んだ。

「あう。あ。・ひぁぁっ!いくっいくっ、いっちゃうぅっ」
「アタシもぉ、いく…っ。いっちゃいますぅ…っ!!」
「ザーメン出してっ出してっ!凪のマンコに精子出して…っ!!」

大きく波打つように私と凪は身体を動かし、体内に膨れ上がった絶頂を破裂させた。
どっと熱く大きいうねりとなって、精液が男性性器から凪の子宮へと吐き出される。

「あーっ!あーっ!!いぃーっ!!いくぅ…」

ぐねぐねと凪の白い肢体は淫らに悶え、私の肉棒から精液を吸い上げる。
精子と共に、さっきまで会議室に充満していた狂気や性欲が彼女の肉体へと溶けてゆく。
全てを吐き出した私は、何とか凪の身体から離れる。
萎えた肉棒が抜けると、堰を切った様に白い精液がどぶり、っと凪のアソコから溢れ出す。
完全に疲れ切った私と凪は、しばらく快楽の余韻に耽溺しつつ、放心して会議室で寝そべっていた。

―次の日―

私はついに採用試験をやりきり、小沢凪という貴重な人材を採用するに至った。
入社した彼女は、後に数多くの利益を会社にもたらし、彼女を見出した私の評価も爆上がりになるに違いない。
そう意気揚々と、出社した私は自分の席へとつくと、PCの電源をONにした。
きっと、人事部部長からもお褒めの言葉をいただけるに違いない
早ければ、私と彼女の二人で、来年には社長賞にノミネートされるかも知れん。
そんな未来予想図に思いを馳せていると、凪からメールが届いている事に気がついた。

…何だろう?
あれか、出社前に必要な提出書類の確認か…?
私は、Eメールを開封した。

 この度は内定のお知らせを賜り、誠にありがとうございました。
 大変ありがたく思いながらも、慎重に検討した結果、内定を辞退させていただく決断をいたしました。
 この旨をご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

 選考過程で多大なるご配慮をいただきましたこと、深く感謝しております。
 直接お会いしてお詫び申し上げるべきところ、書面にて失礼いたしますことをお許しください。

 皆様のご健闘と貴社の一層のご発展を心より願っております。

 ―敬具―

え…。
何だ…、これは?
メールを読み終えた私は、その内容が頭に入って来なかった。
え?
これって、辞退…?
内定辞退って…、ことっ!?
さらにメールには、続きがあった。

 あなたによる性的暴行の被害を受けました。
 この行為に対し、私は法的手段に訴えることを決定しました。

 責任追及の為、弁護士を貴社へ派遣いたします。
 正義の実現と再発防止のため、適切な対応を期待します。

はい…?
…何を書いているんだ…?
法的手段…?
弁護士派遣…?
書かれている文章を理解するより早く、
私の元に人事部長から、大至急で会議室へ来るように連絡が届いた。

■■■終■■■
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