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第十二話 うわさ話と出張
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「聞いた?美緒先輩、彼氏出来たらしいって」
同期の西野と自販機の前の休憩スペースで顔を合わせたときに言われて、ちょっと動揺した。まだ付き合っていることは誰にも言っていない。そのことについて美緒さんと特別話し合ったわけではないけれど、あの人はあまり自分からそういうことを言うタイプではないだろうから。
誰かにどこかで見られていたのか?と思いながら、とりあえず「へぇ」とか「はあ」とか、適当に相槌を打つ。
すると西野は顔を近付けて、声を潜めて言った。
「しかもその彼氏がすげーハイスペックイケメンらしいんだよ。海外支社から異動してきたとかいう…」
「え?」
思わぬ追加情報に間抜けな声を上げてしまう。それはどう考えても俺ではない。
「今週から本社勤務になったらしいんだけど、美緒先輩とめちゃくちゃ親しげにしてるみたいで、こりゃもう付き合ってんだろって…」
「え、実在すんの…?」
「は?」
「いや…まあいいや。こっちの話」
また突拍子もない話だなとは思うものの、火のないところに煙は立たぬと言うから、何かあるのだろう。しかし、これまでと違うところは、既に俺と美緒さんは恋人同士ということだ。
俺は飲んでいた珈琲の紙コップを潰して、立ち上がる。
多少動揺したことは否定しないが、きっと大丈夫。想いが通じ合ってからというもの、週の半分くらいは俺のマンションで一緒に過ごしているし、泊まってから次の日に直接会社に出勤出来るように、うちに着替えも何着か置くようになった。彼女の持ち物がだいぶ増えて、所謂、半同棲状態。ちょっとやそっとのことでは揺るがないのだ。
「ていうか、結局 この間結婚するらしいって言ってたのもガセだったし、西野の情報、いまいち頼りになんないんだよな」
「あっ、言ったなー?結構いろいろあるんだぞー?」
「はいはい」
今日、美緒さんがうちに泊まりに来たときに聞いてみたらいいだろう。メッセージを送って聞いてみてもいいけど、文字や文章に残ると後で見たときにちょっと恥ずかしいし、急に電話するのもなんだか束縛男っぽくて嫌だし。第一、まだ勤務時間内だ。
愛する人と穏やかな時間を重ねる中で、正直俺は安心しきっていた。
しかしその後に部長に呼び出され、「ごめん!明日から出張に行ってくれない!?」と頭を下げられたことで、話は変わってくるのだった。
* * *
「えっ、出張?」
資料室に用があって席を立ったときに、外回りから帰って来て過去の資料を当たっていた美緒さんにたまたま出くわした。
美緒先輩と俺は、部署は同じだが今は課が違うし、フロアは同じだがデスクも離れているから、指導係を外れてからは普段そんなに関わり合うことがない。そんな中、幸運にも大好きな人に会えた喜びと、明日以降の逢瀬の予定が吹き飛んだ悲しみが混ざり合う。
タイミング的にあまり深く話し込むことはできないけれど、とりあえず予定変更のことを、資料室の棚の間で立ったまま伝える。
「いつから?」
「明日から3日間です」
「えっ!そんな急な話なの?」
「先方の強い希望で断りきれなかったって、部長が。一応土曜日には帰って来られるらしいけど」
「そっか…」
美緒さんはややしょんぼりしたように俯いてから、それを振り切るようにぱっと顔を上げ、努めて明るく言った。
「でも、それだけ矢野くんが信頼されてるってことだからね」
立派なことだよと柔らかく微笑む顔が、家で一緒にまったりしているときのそれと同じで、仕事中にも関わらずぐっときてしまう。
資料室に用があるやつなんかほとんどいないから、周りに人気はない。頭を撫でて抱き締めたくなるけれど、流石にそんなことをしたら仕事に戻れないから、止めておいた。「準備とか、何か手伝えることがあったら言ってね」と言う美緒さんにお礼を言いながら資料室を出て歩き出す。
…と、その時だった。
「美緒ちゃーん!」
その声に振り向くと、見覚えのないイケメンがこちらに向かってくる。ネイビーのストライプスーツに赤いネクタイが、ちょっと派手だけどよく似合っていた。
そんな人が美緒さんに爽やかに微笑みかけながら、書類の入ったクリアファイルを差し出す。
「お使いに来たよ。これ今朝言ってたやつ。さっき出来上がったからそっちの部署に」
「ああ、お疲れ様です。夏目さん」
夏目さん、と呼ばれたその人は、「まだどこに何があるか慣れないけど、美緒ちゃんがいるところは覚えたよ」と自信満々に言う。その様子を横目で見て、女性社員2人がきゃあきゃあ言いながら通り過ぎて行った。
中途採用の社員さんなのかななんて考えてから、さっき西野に聞いた話をふと思い出す。
『しかもその彼氏がすげーハイスペックイケメンらしいんだよ。なんか海外支社から帰ってきたとかいう…』
――もしかして…
俺からの視線を感じたのか‘夏目さん’は美緒さんに紹介してほしそうな視線を送っている。それに気付いた美緒さんが、ああ、と口を開く。
「えっと、こちら、海外事業部の夏目慎吾さん」
「夏目です。よろしくね。君は…」
「…矢野です。美緒先輩と同じ部署の」
「ああ!君が矢野くんか!美緒ちゃんから聞いてるよ。よろしくね」
合点がいったように夏目さんはキラキラと笑った。ぱっちりした瞳に通った鼻筋…男の俺から見ても‘イケメン’という感想しか出てこないような存在感のある見た目。
ただ、海外のセレブ俳優みたいな雰囲気を漂わせつつも気さくなその笑顔に、‘いい人そうだな’という印象をもつ。
「美緒ちゃんとは彼女のお兄さんを通じて昔からの知り合いでね。今回本社に異動になって、慣れないことばかりだったから、いろいろ聞いてるんだ」
夏目さんは「困ったときに質問しやすい人がいるとありがたいよね」と笑うから、確かに…と思って頷いたが、美緒さんは「自分の部署の方に聞いてくださいよ」と冷たくあしらっている。
「聞いてるよ?でもほら、社食のメニューで何が美味しいかとか、この近くにある美味い店とかそういうことは聞けないじゃん」
「そういうことこそ、同じ部署の方に聞いて、一緒に行ってみたらいいじゃないですか。みなさんきっと優しく教えてくださいますよ」
「俺は久しぶりに会った美緒ちゃんに聞きたいの」
確かに、西野が言っていたように、めちゃくちゃ親しげではある。しかし、昔からの知り合いなら仕方ないような気もする。…そんな風に呑気に考えていた俺は、その考えをすぐに改めることになる。なぜなら。
「昔は懐いてくれてたのになあ」
と、不服そうに口を尖らせた夏目さんが、美緒さんの頭に当たり前のように手を伸ばしてきたからだ。兄妹のような間柄なのかもしれないが…。
――それはダメだろ。
かっと頭に血が上りそうになる。仕事上、異性と関わることはもちろんある。そんなことまで制限したらやばいやつだ。
でも、それ、さっき彼氏の俺が我慢したやつだぞと。
咄嗟に阻止しようと体が動いたところで、美緒さんが夏目さんの手をぱしっと振り払った。
「ちょっと、そういうのやめてください。いくら昔からの知り合いだって、会社でそのテンションで来られるのは本気で迷惑です。何度も言ってるじゃないですか」
「えー、今回、翔かけるにも美緒ちゃんの様子見てくるって言っちゃってるんだけど」
「それとこれとは別です。もう十分様子見たじゃないですか。私は元気だったって兄によくよく伝えてください」
「えー、冷たいなー」
「あと、呼び方。‘~ちゃん’って、不適切です。ハラスメント相談窓口に申し出ますよ」
普段誰に対しても穏やかで、どちらかと言うとほんわかしている美緒さんがこんな言い方をする姿を見たことがなくて、ちょっと驚く。
「これ、こっちで責任もって処理しておきますから。夏目さんももうご自分の部署に戻ってください」
ぴしゃりと言って「行こう、矢野くん」と踵を返した美緒さんの後ろ姿を、ぽかんと眺めてしまう。しかし、夏目さんは「ああいうところ、昔から変わらないなあ」と目元を緩め、俺のことを肘でつついてから言った。
「矢野くんの指導係、美緒ちゃんだったんでしょ?厳しかったんじゃない?」
「えっ?あーいや、まあ……でも、めちゃくちゃ勉強になってました」
「今、付き合ってる人とかいるのかな?」
脈絡のない、しかし今の俺にとっては最も緊張してしまう発言に、内心めちゃくちゃ焦りながら、どうにか平常心で返す。
「…ど、うですかね…?素敵な人だからいそうですけど…」
「だよねー。略奪はしたくないからなあ。ま、これも含めて翔に報告かなあ」
夏目さんは、ちょっと考え込むような仕草を見せてから、俺に向かって「今度飯でも行こうよ」とにっこりと微笑んだ。
同期の西野と自販機の前の休憩スペースで顔を合わせたときに言われて、ちょっと動揺した。まだ付き合っていることは誰にも言っていない。そのことについて美緒さんと特別話し合ったわけではないけれど、あの人はあまり自分からそういうことを言うタイプではないだろうから。
誰かにどこかで見られていたのか?と思いながら、とりあえず「へぇ」とか「はあ」とか、適当に相槌を打つ。
すると西野は顔を近付けて、声を潜めて言った。
「しかもその彼氏がすげーハイスペックイケメンらしいんだよ。海外支社から異動してきたとかいう…」
「え?」
思わぬ追加情報に間抜けな声を上げてしまう。それはどう考えても俺ではない。
「今週から本社勤務になったらしいんだけど、美緒先輩とめちゃくちゃ親しげにしてるみたいで、こりゃもう付き合ってんだろって…」
「え、実在すんの…?」
「は?」
「いや…まあいいや。こっちの話」
また突拍子もない話だなとは思うものの、火のないところに煙は立たぬと言うから、何かあるのだろう。しかし、これまでと違うところは、既に俺と美緒さんは恋人同士ということだ。
俺は飲んでいた珈琲の紙コップを潰して、立ち上がる。
多少動揺したことは否定しないが、きっと大丈夫。想いが通じ合ってからというもの、週の半分くらいは俺のマンションで一緒に過ごしているし、泊まってから次の日に直接会社に出勤出来るように、うちに着替えも何着か置くようになった。彼女の持ち物がだいぶ増えて、所謂、半同棲状態。ちょっとやそっとのことでは揺るがないのだ。
「ていうか、結局 この間結婚するらしいって言ってたのもガセだったし、西野の情報、いまいち頼りになんないんだよな」
「あっ、言ったなー?結構いろいろあるんだぞー?」
「はいはい」
今日、美緒さんがうちに泊まりに来たときに聞いてみたらいいだろう。メッセージを送って聞いてみてもいいけど、文字や文章に残ると後で見たときにちょっと恥ずかしいし、急に電話するのもなんだか束縛男っぽくて嫌だし。第一、まだ勤務時間内だ。
愛する人と穏やかな時間を重ねる中で、正直俺は安心しきっていた。
しかしその後に部長に呼び出され、「ごめん!明日から出張に行ってくれない!?」と頭を下げられたことで、話は変わってくるのだった。
* * *
「えっ、出張?」
資料室に用があって席を立ったときに、外回りから帰って来て過去の資料を当たっていた美緒さんにたまたま出くわした。
美緒先輩と俺は、部署は同じだが今は課が違うし、フロアは同じだがデスクも離れているから、指導係を外れてからは普段そんなに関わり合うことがない。そんな中、幸運にも大好きな人に会えた喜びと、明日以降の逢瀬の予定が吹き飛んだ悲しみが混ざり合う。
タイミング的にあまり深く話し込むことはできないけれど、とりあえず予定変更のことを、資料室の棚の間で立ったまま伝える。
「いつから?」
「明日から3日間です」
「えっ!そんな急な話なの?」
「先方の強い希望で断りきれなかったって、部長が。一応土曜日には帰って来られるらしいけど」
「そっか…」
美緒さんはややしょんぼりしたように俯いてから、それを振り切るようにぱっと顔を上げ、努めて明るく言った。
「でも、それだけ矢野くんが信頼されてるってことだからね」
立派なことだよと柔らかく微笑む顔が、家で一緒にまったりしているときのそれと同じで、仕事中にも関わらずぐっときてしまう。
資料室に用があるやつなんかほとんどいないから、周りに人気はない。頭を撫でて抱き締めたくなるけれど、流石にそんなことをしたら仕事に戻れないから、止めておいた。「準備とか、何か手伝えることがあったら言ってね」と言う美緒さんにお礼を言いながら資料室を出て歩き出す。
…と、その時だった。
「美緒ちゃーん!」
その声に振り向くと、見覚えのないイケメンがこちらに向かってくる。ネイビーのストライプスーツに赤いネクタイが、ちょっと派手だけどよく似合っていた。
そんな人が美緒さんに爽やかに微笑みかけながら、書類の入ったクリアファイルを差し出す。
「お使いに来たよ。これ今朝言ってたやつ。さっき出来上がったからそっちの部署に」
「ああ、お疲れ様です。夏目さん」
夏目さん、と呼ばれたその人は、「まだどこに何があるか慣れないけど、美緒ちゃんがいるところは覚えたよ」と自信満々に言う。その様子を横目で見て、女性社員2人がきゃあきゃあ言いながら通り過ぎて行った。
中途採用の社員さんなのかななんて考えてから、さっき西野に聞いた話をふと思い出す。
『しかもその彼氏がすげーハイスペックイケメンらしいんだよ。なんか海外支社から帰ってきたとかいう…』
――もしかして…
俺からの視線を感じたのか‘夏目さん’は美緒さんに紹介してほしそうな視線を送っている。それに気付いた美緒さんが、ああ、と口を開く。
「えっと、こちら、海外事業部の夏目慎吾さん」
「夏目です。よろしくね。君は…」
「…矢野です。美緒先輩と同じ部署の」
「ああ!君が矢野くんか!美緒ちゃんから聞いてるよ。よろしくね」
合点がいったように夏目さんはキラキラと笑った。ぱっちりした瞳に通った鼻筋…男の俺から見ても‘イケメン’という感想しか出てこないような存在感のある見た目。
ただ、海外のセレブ俳優みたいな雰囲気を漂わせつつも気さくなその笑顔に、‘いい人そうだな’という印象をもつ。
「美緒ちゃんとは彼女のお兄さんを通じて昔からの知り合いでね。今回本社に異動になって、慣れないことばかりだったから、いろいろ聞いてるんだ」
夏目さんは「困ったときに質問しやすい人がいるとありがたいよね」と笑うから、確かに…と思って頷いたが、美緒さんは「自分の部署の方に聞いてくださいよ」と冷たくあしらっている。
「聞いてるよ?でもほら、社食のメニューで何が美味しいかとか、この近くにある美味い店とかそういうことは聞けないじゃん」
「そういうことこそ、同じ部署の方に聞いて、一緒に行ってみたらいいじゃないですか。みなさんきっと優しく教えてくださいますよ」
「俺は久しぶりに会った美緒ちゃんに聞きたいの」
確かに、西野が言っていたように、めちゃくちゃ親しげではある。しかし、昔からの知り合いなら仕方ないような気もする。…そんな風に呑気に考えていた俺は、その考えをすぐに改めることになる。なぜなら。
「昔は懐いてくれてたのになあ」
と、不服そうに口を尖らせた夏目さんが、美緒さんの頭に当たり前のように手を伸ばしてきたからだ。兄妹のような間柄なのかもしれないが…。
――それはダメだろ。
かっと頭に血が上りそうになる。仕事上、異性と関わることはもちろんある。そんなことまで制限したらやばいやつだ。
でも、それ、さっき彼氏の俺が我慢したやつだぞと。
咄嗟に阻止しようと体が動いたところで、美緒さんが夏目さんの手をぱしっと振り払った。
「ちょっと、そういうのやめてください。いくら昔からの知り合いだって、会社でそのテンションで来られるのは本気で迷惑です。何度も言ってるじゃないですか」
「えー、今回、翔かけるにも美緒ちゃんの様子見てくるって言っちゃってるんだけど」
「それとこれとは別です。もう十分様子見たじゃないですか。私は元気だったって兄によくよく伝えてください」
「えー、冷たいなー」
「あと、呼び方。‘~ちゃん’って、不適切です。ハラスメント相談窓口に申し出ますよ」
普段誰に対しても穏やかで、どちらかと言うとほんわかしている美緒さんがこんな言い方をする姿を見たことがなくて、ちょっと驚く。
「これ、こっちで責任もって処理しておきますから。夏目さんももうご自分の部署に戻ってください」
ぴしゃりと言って「行こう、矢野くん」と踵を返した美緒さんの後ろ姿を、ぽかんと眺めてしまう。しかし、夏目さんは「ああいうところ、昔から変わらないなあ」と目元を緩め、俺のことを肘でつついてから言った。
「矢野くんの指導係、美緒ちゃんだったんでしょ?厳しかったんじゃない?」
「えっ?あーいや、まあ……でも、めちゃくちゃ勉強になってました」
「今、付き合ってる人とかいるのかな?」
脈絡のない、しかし今の俺にとっては最も緊張してしまう発言に、内心めちゃくちゃ焦りながら、どうにか平常心で返す。
「…ど、うですかね…?素敵な人だからいそうですけど…」
「だよねー。略奪はしたくないからなあ。ま、これも含めて翔に報告かなあ」
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