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After Story
一人寝の夜に……
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「え、いいよ行ってきて。年に一回の歓迎会でしょ? 僕の風邪もすっかり治ったんだし、部屋でおとなしくしてるから大丈夫だって」
「だが……」
「もう、せっかくの歓迎会なのに隊長がいないってなったら新入隊員さんが歓迎されてないのかって思っちゃうでしょ?」
「……わかった、なるべく早く帰ってくる」
「ん、行ってらっしゃい」
この会話のきっかけはダグが新入隊員の歓迎会に参加してもいいかすごく申し訳なさそうに聞いてきたからだった。どうやら僕が風邪ひいたことでダグを側から離すのはって事で先延ばしになってしまっていたらしくて、僕の風邪が治った事で漸く今夜お城のホールの1つを借りて開くことになったらしい。
ただでさえ僕のせいで先延ばしにしてしまっていたのに、ダグの参加は無しってなったら流石にブーイングがすごいと思う。ダグの評判を落としたくないし、ここはしっかりと送り出さなくては!
というわけで夕方、用意は済ませたもののまだ若干渋っているダグの背中をグイグイと押して……おし、て……っ!
「なんでこんなに力入れてるの! 時間に遅れるってば!!」
ビクともしない!! いつもなら僕が押したらそれに合わせて動いてくれるのに、今日は頑なです!! でもそこまで踏ん張ってる様子もないから元々の力の差が歴然としてるね!! 悔しい!!
「だが……」
「もう元気だってば! ダグがいないからって動き回ったりしないから、ね? 何かあったらリディアかヴォイド爺とか呼ぶし大丈夫だよ。だから楽しんできて? きっとみんなダグのこと待ってるよ」
「……なるべく早く帰ってくる。ちゃんと早めに寝ておくんだぞ? もし寝れなくてもベッドの中で目を閉じておくだけでも身体は休まるからな。寝れないからと起きて本を読んだりするなよ。帰ってきて暖炉の前でなんて眠っていたら……」
「わかったわかったわかった! 大丈夫だからほらもういってらっしゃい!」
もうもうもう、ダグったら心配性すぎるよ! そんなに心配しなくてももう大丈夫なのに。まぁたしかに今回の風邪は初日のこともあって心配になっちゃう気持ちもわかるけど、すっかり治って咳も何もなくなったんだよ? 疲れるようなこともしてないしそうそう体調崩したりしないよ。
「……行ってくる」
「いってらっしゃい! 楽しんできてね」
「ああ。ゆっくりしててくれ」
「はーい」
渋りながらもなんとか出て行ったダグにホッとひと安心してカウチにダイブした瞬間、護衛騎士さん達が慌てて近寄ってきた。
「具合がよろしくありませんか?? ダグラスさんを呼び戻しましょうか??」
「ち、違う違う違う!! 無事ダグを送り出せてホッとしただけです! 呼び戻さないでください!!」
しんどくてカウチに倒れ込んだと思われたの……!? 流石にそんなそうそういきなり倒れ込むほど体調悪くなったりしないと思います……! 多分今倒れ込むほどだったなら部屋を出る前のダグに察知されて治癒師さんよばれてたと思います。そしてダグは僕から離れようとしなかったと思うな……
「そうですか……安心しました。何かあればすぐにおっしゃってくださいね」
「は、はーい……」
なんか騎士さん達もすっごく過保護じゃない……? 僕そんなに弱くな……待てよ、こっちに来てから僕の周りの人が体調崩してたことってもしかして、ない……? いやリディアの色気満載の気だるげなあれは置いておいて、風邪ひいたりとか熱出したりしてる人って見たことない気が……え、こっちの人ってもしかして風邪とか滅多に引かないくらいに身体頑丈、とか……? それならたしかに毎年必ず冬には風邪をひいて、年中いつでも熱を出したりする僕はめちゃくちゃ弱いってことになる、かも?
日本じゃそこまで病弱って訳じゃないと思うんだけど、この世界だとものすごい病弱って認識されてもおかしくない気がしてきたなぁ。そうしたら周りが過保護なのも納得です。見た目もこの世界の人に比べると弱々しく見えるだろうしね。これからは心配してくれることに対して過保護すぎ! って一方的に否定するんじゃなくて、ある程度は受け入れるようにしよう。
……明らかに元気な時でも出歩いちゃダメ、とかトイレに行くだけとかのちょっとした移動でもダグ達に抱えられないとダメ、みたいになったら流石に物申しますけども!!
ダグもラギアスもいないからかいつもの倍以上の騎士さん達に警護されつつのんびりと過ごし、夜ご飯も食べてお風呂に入ればあとは寝るだけ。騎士さん達もゾロゾロと部屋の外へ出て行って夜間警護に移ったから久々に部屋に完全に1人きりになりました。かと言ってはしゃがないけども! あとが怖いからね!!
ちなみにルリは相変わらずどこかへ遊びに行ってはなかなか帰ってこないこともしばしば。神様曰く自由にさせて世界を見させた方が良いらしいし、神獣相手にそうそう危険なことは起こらないらしいからルリの好きなようにさせてます。……寂しくなんかないもん!
それにしても、いつもダグといたからすっかり忘れちゃってたみたいだけど1人ってこんなに静かだったんだね。ダグと何も話さずにのんびり本を読んだりしててもダグがページをめくる音とか、ダグの呼吸音とかが聞こえるもんねぇ。なんだか静かすぎて何したらいいのかわかんなくなってきちゃった。
……いつもよりかなり早いけど、もう寝ちゃおうかな。
そう思ったのに、いざベッドに入ってみると1人のベッドは広すぎてなんだか寂しい。取り敢えず目を瞑ってみるけれどいつもより早いし寂しいしで眠気はやって来なかった。
「うー……」
こういう時はダグの香りがするものを……と思い、一度起き上がってキョロリと見渡してみると目に入ったのはダグの枕だった。ダグが帰ってくるまで借りちゃってもいい、よね……? そっと手に取りギュッと抱きしめて顔を埋めると、ダグの香りが胸いっぱいに広がってすごく安心しました。
これなら寝れそうだとそのまま変態臭くふすふすと嗅ぎながら目を閉じると、ダグのいい香りに混じって……これは、ダグの汗の匂い……? 爽やかな香りの中に臭くはないけれど、ちょっと男らしい匂いが……
ダグが汗かくのってあんまりないよねぇ。訓練の時はもちろんだけど、僕の前だと……
「っえ、うそ、やだやだ、どうしよう……!」
どどどどうしよう……! な、なんで僕ダグの匂いだけで反応して……! 風邪引いてからえっちしてなかったから、とかだと信じたい……! ダグの匂いを嗅いでこうなっちゃうなんて本当に変態みたいだもん……!
ちらりと布団をめくって覗いてみるとそこにはやっぱり反応したものが……うぅううう、僕、元は淡白な方だったはずなのに……! 日本でも自分ですることなんて本当に滅多になかったのに……絶対ダグにやらしい身体にされちゃったんだぁ……
放っておけばおさまるはず、と思ってそのまま寝ようとしたけれど、目を閉じればえっちの時のダグが次々と思い出されて……
「うぅううう……ま、まだダグ帰ってこない、よね……?」
ドキドキしながら、そろりとズボンの中に手を滑り込ませてまずは下着の上から……思い出すのはもちろんダグ。ダグはどんなふうに僕に触るか思い出すとすぐに濡れたような感触が。そのまま下着の中へ手を潜り込ませるとクチ、と音がした気がして一気に顔が熱くなった。
そのまま握ってダグの手を思い出しながらゆっくりと動かすと気持ち良さに混じって少しの切なさが後ろに……
「っあ、やだぁ……」
切なさから目をそらしてそのまま手を動かし続けるものの、たしかに気持ちいいはずなのに、何かが物足りなうような感じがして、切なさは増していくばかりだった。
まさか僕、後ろもしないといけなく……? それともダグじゃないとダメ……?
とはいえ、既に刺激を与えてしまった僕のそこはこのままおさまってくれそうにもなくて……そろりとサイドテーブルに視線をやった僕は、はっと気づけば引き出しからいつもの香油を取り出していた。
「う……ま、まだ帰ってこない、はず……うん、まだ、だよね……」
まだ9時半だし帰ってくるまでには間があるとは思いつつ躊躇してしまう。でもそうこうしているうちにも気持ちよさを覚えてしまっている後ろは段々と疼きを増していって────
掛け布団を避けてそっと下着ごとズボンを下ろした僕は、震える手で香油の瓶の蓋を開いた。
「だが……」
「もう、せっかくの歓迎会なのに隊長がいないってなったら新入隊員さんが歓迎されてないのかって思っちゃうでしょ?」
「……わかった、なるべく早く帰ってくる」
「ん、行ってらっしゃい」
この会話のきっかけはダグが新入隊員の歓迎会に参加してもいいかすごく申し訳なさそうに聞いてきたからだった。どうやら僕が風邪ひいたことでダグを側から離すのはって事で先延ばしになってしまっていたらしくて、僕の風邪が治った事で漸く今夜お城のホールの1つを借りて開くことになったらしい。
ただでさえ僕のせいで先延ばしにしてしまっていたのに、ダグの参加は無しってなったら流石にブーイングがすごいと思う。ダグの評判を落としたくないし、ここはしっかりと送り出さなくては!
というわけで夕方、用意は済ませたもののまだ若干渋っているダグの背中をグイグイと押して……おし、て……っ!
「なんでこんなに力入れてるの! 時間に遅れるってば!!」
ビクともしない!! いつもなら僕が押したらそれに合わせて動いてくれるのに、今日は頑なです!! でもそこまで踏ん張ってる様子もないから元々の力の差が歴然としてるね!! 悔しい!!
「だが……」
「もう元気だってば! ダグがいないからって動き回ったりしないから、ね? 何かあったらリディアかヴォイド爺とか呼ぶし大丈夫だよ。だから楽しんできて? きっとみんなダグのこと待ってるよ」
「……なるべく早く帰ってくる。ちゃんと早めに寝ておくんだぞ? もし寝れなくてもベッドの中で目を閉じておくだけでも身体は休まるからな。寝れないからと起きて本を読んだりするなよ。帰ってきて暖炉の前でなんて眠っていたら……」
「わかったわかったわかった! 大丈夫だからほらもういってらっしゃい!」
もうもうもう、ダグったら心配性すぎるよ! そんなに心配しなくてももう大丈夫なのに。まぁたしかに今回の風邪は初日のこともあって心配になっちゃう気持ちもわかるけど、すっかり治って咳も何もなくなったんだよ? 疲れるようなこともしてないしそうそう体調崩したりしないよ。
「……行ってくる」
「いってらっしゃい! 楽しんできてね」
「ああ。ゆっくりしててくれ」
「はーい」
渋りながらもなんとか出て行ったダグにホッとひと安心してカウチにダイブした瞬間、護衛騎士さん達が慌てて近寄ってきた。
「具合がよろしくありませんか?? ダグラスさんを呼び戻しましょうか??」
「ち、違う違う違う!! 無事ダグを送り出せてホッとしただけです! 呼び戻さないでください!!」
しんどくてカウチに倒れ込んだと思われたの……!? 流石にそんなそうそういきなり倒れ込むほど体調悪くなったりしないと思います……! 多分今倒れ込むほどだったなら部屋を出る前のダグに察知されて治癒師さんよばれてたと思います。そしてダグは僕から離れようとしなかったと思うな……
「そうですか……安心しました。何かあればすぐにおっしゃってくださいね」
「は、はーい……」
なんか騎士さん達もすっごく過保護じゃない……? 僕そんなに弱くな……待てよ、こっちに来てから僕の周りの人が体調崩してたことってもしかして、ない……? いやリディアの色気満載の気だるげなあれは置いておいて、風邪ひいたりとか熱出したりしてる人って見たことない気が……え、こっちの人ってもしかして風邪とか滅多に引かないくらいに身体頑丈、とか……? それならたしかに毎年必ず冬には風邪をひいて、年中いつでも熱を出したりする僕はめちゃくちゃ弱いってことになる、かも?
日本じゃそこまで病弱って訳じゃないと思うんだけど、この世界だとものすごい病弱って認識されてもおかしくない気がしてきたなぁ。そうしたら周りが過保護なのも納得です。見た目もこの世界の人に比べると弱々しく見えるだろうしね。これからは心配してくれることに対して過保護すぎ! って一方的に否定するんじゃなくて、ある程度は受け入れるようにしよう。
……明らかに元気な時でも出歩いちゃダメ、とかトイレに行くだけとかのちょっとした移動でもダグ達に抱えられないとダメ、みたいになったら流石に物申しますけども!!
ダグもラギアスもいないからかいつもの倍以上の騎士さん達に警護されつつのんびりと過ごし、夜ご飯も食べてお風呂に入ればあとは寝るだけ。騎士さん達もゾロゾロと部屋の外へ出て行って夜間警護に移ったから久々に部屋に完全に1人きりになりました。かと言ってはしゃがないけども! あとが怖いからね!!
ちなみにルリは相変わらずどこかへ遊びに行ってはなかなか帰ってこないこともしばしば。神様曰く自由にさせて世界を見させた方が良いらしいし、神獣相手にそうそう危険なことは起こらないらしいからルリの好きなようにさせてます。……寂しくなんかないもん!
それにしても、いつもダグといたからすっかり忘れちゃってたみたいだけど1人ってこんなに静かだったんだね。ダグと何も話さずにのんびり本を読んだりしててもダグがページをめくる音とか、ダグの呼吸音とかが聞こえるもんねぇ。なんだか静かすぎて何したらいいのかわかんなくなってきちゃった。
……いつもよりかなり早いけど、もう寝ちゃおうかな。
そう思ったのに、いざベッドに入ってみると1人のベッドは広すぎてなんだか寂しい。取り敢えず目を瞑ってみるけれどいつもより早いし寂しいしで眠気はやって来なかった。
「うー……」
こういう時はダグの香りがするものを……と思い、一度起き上がってキョロリと見渡してみると目に入ったのはダグの枕だった。ダグが帰ってくるまで借りちゃってもいい、よね……? そっと手に取りギュッと抱きしめて顔を埋めると、ダグの香りが胸いっぱいに広がってすごく安心しました。
これなら寝れそうだとそのまま変態臭くふすふすと嗅ぎながら目を閉じると、ダグのいい香りに混じって……これは、ダグの汗の匂い……? 爽やかな香りの中に臭くはないけれど、ちょっと男らしい匂いが……
ダグが汗かくのってあんまりないよねぇ。訓練の時はもちろんだけど、僕の前だと……
「っえ、うそ、やだやだ、どうしよう……!」
どどどどうしよう……! な、なんで僕ダグの匂いだけで反応して……! 風邪引いてからえっちしてなかったから、とかだと信じたい……! ダグの匂いを嗅いでこうなっちゃうなんて本当に変態みたいだもん……!
ちらりと布団をめくって覗いてみるとそこにはやっぱり反応したものが……うぅううう、僕、元は淡白な方だったはずなのに……! 日本でも自分ですることなんて本当に滅多になかったのに……絶対ダグにやらしい身体にされちゃったんだぁ……
放っておけばおさまるはず、と思ってそのまま寝ようとしたけれど、目を閉じればえっちの時のダグが次々と思い出されて……
「うぅううう……ま、まだダグ帰ってこない、よね……?」
ドキドキしながら、そろりとズボンの中に手を滑り込ませてまずは下着の上から……思い出すのはもちろんダグ。ダグはどんなふうに僕に触るか思い出すとすぐに濡れたような感触が。そのまま下着の中へ手を潜り込ませるとクチ、と音がした気がして一気に顔が熱くなった。
そのまま握ってダグの手を思い出しながらゆっくりと動かすと気持ち良さに混じって少しの切なさが後ろに……
「っあ、やだぁ……」
切なさから目をそらしてそのまま手を動かし続けるものの、たしかに気持ちいいはずなのに、何かが物足りなうような感じがして、切なさは増していくばかりだった。
まさか僕、後ろもしないといけなく……? それともダグじゃないとダメ……?
とはいえ、既に刺激を与えてしまった僕のそこはこのままおさまってくれそうにもなくて……そろりとサイドテーブルに視線をやった僕は、はっと気づけば引き出しからいつもの香油を取り出していた。
「う……ま、まだ帰ってこない、はず……うん、まだ、だよね……」
まだ9時半だし帰ってくるまでには間があるとは思いつつ躊躇してしまう。でもそうこうしているうちにも気持ちよさを覚えてしまっている後ろは段々と疼きを増していって────
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