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After Story
一家団欒
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ただ今リゼンブル家のお庭に来ています。ダグの言っていた通りここのお庭もすっごく綺麗です! 綺麗に手入れされている植物が生き生きとしてて、しかもバランスよく植物が配置されてるからすっごく居心地がいいのです。
僕を抱えたダグはゆっくりと回ってあれこれと植物について教えてくれます。お城では見たことないものもあってすっごく楽しいです。
「好きな花があれば部屋へ飾るか?」
「ううん、手折っちゃうのもったいないからいらないよ。また見にきたらいいもん」
「そうか? ならまた来るか」
「うん!」
えへへ、またデートをする約束ができました。ダグとのデートは内容がどんなものでも嬉しいし楽しいし幸せだからいくらでもしたいです。
「そういえば、ヴェールとか被らなくてよかったの? あと護衛の騎士さんとか……」
今はヴェールもフードもかぶっていないし、2人きり。ここはお城じゃないし、万が一一般の人々に見つかって騒ぎになったら……とか思っちゃいます。迷惑をかけちゃうのは本意ではないのです。
「ああ、ここは街から少し離れたところにある上に、うちには騎士と遜色がないくらいの強さを持つ私兵がいるんた。周りは開けている上に私兵が周りを巡回しているから怪しい人物はすぐに見つかる。何かあればすぐに鐘が鳴らされる。俺もいるから大丈夫だ」
ダグが指差した方を見たら高く頑丈そうな櫓が建っていて、その上に鐘が付いていた。どうやら巡回しつつもあそこから見張って周りを警戒しているみたい。ここって国境だもんなぁ……いち早く異変を察知しないとダメだからこそ、こうして強い私兵を持って警備しているんだろうな。
「そっかぁ。ふふ、ダグと外でこうして素のままでいられるの嬉しいな」
「俺もだ。ありのままのユキが外で楽しそうに笑っているのを見るのは俺も幸せになるからな」
もうもうもう、そんなきゅんときちゃうこと言わないでよ……! たまらなくなった僕はダグにぎゅうぎゅうと抱きついてグリグリと擦り寄りました。ダグへの愛しさが溢れ出てそうしないと居ても立っても居られなくなるのはよくあります。
「うー……ダグが愛しすぎて辛い」
「くっくっく……俺もユキのことが愛しすぎて辛いぞ? 同じ気持ちで嬉しいよ」
ちゅってキスをされて僕の中でダグへの愛しさが暴れ回り始めました。ダグに抱っこされてなかったら地面をゴロゴロ転がってバタバタ悶えていたに違いないよ。今まさにそうしたいもん。発散できないダグへの想いはダグにじゃれついて抑えましょう。ダグが僕の感情を察知してあやしてくれるからそのうちに収まるはずです。
しばらくダグに優しく頭を撫でられながらグリグリすり寄っているうちになんとか暴れまわる想いは収まって、へにゃりとダグの腕の中で力を抜けばおでこにキスが降ってきて。僕もお返しにキスを返すと優しく微笑まれました。キラキラと太陽の光を浴びながら微笑むダグはたまらなくかっこいいです。大好き。
「やはりユキは可愛いな」
「ダグはかっこいい。僕の自慢の旦那様」
うっとりと見つめあった僕たちは外だってことも忘れてちょっとだけ深くて甘いキスをしたのでした。
目一杯デートを楽しんでから、ダグのお部屋でゴロゴロしているうちに夜ご飯の時間になった。今日はお義父さん達と食べる予定になってるから、と今はリディアがやってきて僕の格好を整えてくれてます。といっても髪の毛を梳かして纏めるくらいだけどね。
「お召し替えの必要はなさそうですね。ではそのまま参りましょうか」
「はぁい」
そのまま、というのはもちろんダグに抱えられた状態のことです。もう歩けるけど過保護なダグとリディアが歩くなって言うのです。まぁダグに抱えられてるのは落ち着くからいいんだけども。足の筋肉がまた落ちそうです。
安定感抜群のダグの腕の中で大人しくしているうちにあっという間に目的地へと着いた。広い食堂には大きなテーブルがあって、1番奥にお義父さん、向かってその左側に奥からお義母さんにお義兄さんでその向かい側は空席。空席は僕とダグの席だね。
「お待たせしちゃってごめんなさい」
「大丈夫だよ、ユキちゃん。さあ座って。食事にしよう」
「はい」
ダグにお父さんに近い方の席におろしてもらい、ダグもその横に座った。……この席、僕専用なのか椅子が高めです。子供椅子みたいでちょっと悔しい。
「本来はユキちゃんがここの席で然るべきなんだけれど、ダグラスの隣がいいかと思ってね。この席でもよかったかい?」
「はい! 僕席次とかどうでもいいです。ダグの隣の方が嬉しいです」
扉から1番離れた席が1番位の高い人が座るから、本来なら一応神子の僕はお義父さんがいる席になる。でも僕は位とかどうでもいいです。ダグの側かどうかだけが重要なのです。
「だろうと思ったよ。じゃあこのままでいいね。ヴェルナー、食事を」
「かしこまりました」
ヴェルナーさんがチリン、と綺麗なベルを鳴らすと一斉にワゴンを押した使用人さん達が出てきてそれぞれに給仕を始めた。僕のはリディアが給仕してくれるみたいです。バッチリ執事のような格好をした使用人さんの中に神官服ではないけど神官らしいローブを着たリディアは目立ちます。
「わぁ、美味しそう……!」
まず出てきたのは前菜。キラキラと輝くオードブルはすっごく美味しそうです。
「ユキちゃんの食べる量に合わせているけれど、多かったら残していいからね。逆に少なかったらすぐに追加を出させるからちゃんというんだよ?」
「はい! いただきます!」
ダグに食べさせてもらってばっかの僕だけど、マナーはちゃんとまだ覚えてます。忘れてないよ。行儀悪く見えないようにきっちりマナーを守りつつフォークを手にとってまずは一口。僕好みのふわふわのテリーヌは口当たりも軽やかで美味しいです。思わずニマニマと頬が緩んでしまうのも仕方ないと思います。そんな僕をお義父さん達は微笑ましげに見てきます。
「ユキちゃんは本当に美味しそうに食事するね」
「僕美味しいものが大好きなのです。ずっと前にご飯! って叫びながら起きたこともあるくらいです」
すっごく懐かしい出来事だよね。ロイとアルに起こされても全く起きなかった僕が朝食っていうワードに反応してそのままご飯! って……僕って食い意地張ってるなぁ。
「くっくっく……それは見てみたかったな。どうぞ、ご飯たくさん食べてね」
「はい」
ご飯って強調されちゃった。お義父さん達に食い意地張ってるって認識されちゃったかなぁ。恥ずかしいね。でもまぁご飯が好きなことは確かだしいっか!
その後も美味しいご飯を堪能して、全員が食べ終わればカウチのある部屋で団欒です。みんなそれぞれ専用のカウチがあるらしく、僕はダグのカウチへ一緒に座った。お義父さんは深いブラウン、お義母さんはオフホワイト、お義兄さんはカーキ、ダグはネイビーの革製だ。座り心地はすごくいいです。
「相変わらずダグラスはユキちゃんにベタ惚れだな」
お義兄さんがそう言ったのは僕とダグの間に隙間が全くなく、べっとりとひっついてさらにダグの腕が僕の腰に回ってるからです。
「当たり前でしょう。こんなに可愛い妻がいたらこうもなります」
「たしかに」
僕にはなんで僕以外が一斉に頷いたのか理解できかねます。相変わらず僕の周りは僕にゲロ甘です。嫌じゃないけどね!
あれ、そういえばお義兄さんの奥さんはここにいるんじゃないのかな? 王都のタウンハウスにいなかったのはわかるけど、本邸のこっちならいると思うんだけど……
「お義兄さん、奥さんはどちらに?」
「ん? ああ、ユキちゃんは今知らない人が怖いと聞いていたからね。ユキちゃんの意思を聞いてからにしようかと思ってここにはいないだけで屋敷にはいるよ。今度会ってくれるかい?」
「ぜひ。気を遣わせてしまってすみません」
なんだか奥さんを除け者にしちゃったみたいで申し訳ないなぁ……
「いや、いいんだ。言い出したのは妻だしね。またお茶でも付き合ってやってくれ」
「はい」
どんな人なのかなぁ? 会うのが楽しみです。
僕を抱えたダグはゆっくりと回ってあれこれと植物について教えてくれます。お城では見たことないものもあってすっごく楽しいです。
「好きな花があれば部屋へ飾るか?」
「ううん、手折っちゃうのもったいないからいらないよ。また見にきたらいいもん」
「そうか? ならまた来るか」
「うん!」
えへへ、またデートをする約束ができました。ダグとのデートは内容がどんなものでも嬉しいし楽しいし幸せだからいくらでもしたいです。
「そういえば、ヴェールとか被らなくてよかったの? あと護衛の騎士さんとか……」
今はヴェールもフードもかぶっていないし、2人きり。ここはお城じゃないし、万が一一般の人々に見つかって騒ぎになったら……とか思っちゃいます。迷惑をかけちゃうのは本意ではないのです。
「ああ、ここは街から少し離れたところにある上に、うちには騎士と遜色がないくらいの強さを持つ私兵がいるんた。周りは開けている上に私兵が周りを巡回しているから怪しい人物はすぐに見つかる。何かあればすぐに鐘が鳴らされる。俺もいるから大丈夫だ」
ダグが指差した方を見たら高く頑丈そうな櫓が建っていて、その上に鐘が付いていた。どうやら巡回しつつもあそこから見張って周りを警戒しているみたい。ここって国境だもんなぁ……いち早く異変を察知しないとダメだからこそ、こうして強い私兵を持って警備しているんだろうな。
「そっかぁ。ふふ、ダグと外でこうして素のままでいられるの嬉しいな」
「俺もだ。ありのままのユキが外で楽しそうに笑っているのを見るのは俺も幸せになるからな」
もうもうもう、そんなきゅんときちゃうこと言わないでよ……! たまらなくなった僕はダグにぎゅうぎゅうと抱きついてグリグリと擦り寄りました。ダグへの愛しさが溢れ出てそうしないと居ても立っても居られなくなるのはよくあります。
「うー……ダグが愛しすぎて辛い」
「くっくっく……俺もユキのことが愛しすぎて辛いぞ? 同じ気持ちで嬉しいよ」
ちゅってキスをされて僕の中でダグへの愛しさが暴れ回り始めました。ダグに抱っこされてなかったら地面をゴロゴロ転がってバタバタ悶えていたに違いないよ。今まさにそうしたいもん。発散できないダグへの想いはダグにじゃれついて抑えましょう。ダグが僕の感情を察知してあやしてくれるからそのうちに収まるはずです。
しばらくダグに優しく頭を撫でられながらグリグリすり寄っているうちになんとか暴れまわる想いは収まって、へにゃりとダグの腕の中で力を抜けばおでこにキスが降ってきて。僕もお返しにキスを返すと優しく微笑まれました。キラキラと太陽の光を浴びながら微笑むダグはたまらなくかっこいいです。大好き。
「やはりユキは可愛いな」
「ダグはかっこいい。僕の自慢の旦那様」
うっとりと見つめあった僕たちは外だってことも忘れてちょっとだけ深くて甘いキスをしたのでした。
目一杯デートを楽しんでから、ダグのお部屋でゴロゴロしているうちに夜ご飯の時間になった。今日はお義父さん達と食べる予定になってるから、と今はリディアがやってきて僕の格好を整えてくれてます。といっても髪の毛を梳かして纏めるくらいだけどね。
「お召し替えの必要はなさそうですね。ではそのまま参りましょうか」
「はぁい」
そのまま、というのはもちろんダグに抱えられた状態のことです。もう歩けるけど過保護なダグとリディアが歩くなって言うのです。まぁダグに抱えられてるのは落ち着くからいいんだけども。足の筋肉がまた落ちそうです。
安定感抜群のダグの腕の中で大人しくしているうちにあっという間に目的地へと着いた。広い食堂には大きなテーブルがあって、1番奥にお義父さん、向かってその左側に奥からお義母さんにお義兄さんでその向かい側は空席。空席は僕とダグの席だね。
「お待たせしちゃってごめんなさい」
「大丈夫だよ、ユキちゃん。さあ座って。食事にしよう」
「はい」
ダグにお父さんに近い方の席におろしてもらい、ダグもその横に座った。……この席、僕専用なのか椅子が高めです。子供椅子みたいでちょっと悔しい。
「本来はユキちゃんがここの席で然るべきなんだけれど、ダグラスの隣がいいかと思ってね。この席でもよかったかい?」
「はい! 僕席次とかどうでもいいです。ダグの隣の方が嬉しいです」
扉から1番離れた席が1番位の高い人が座るから、本来なら一応神子の僕はお義父さんがいる席になる。でも僕は位とかどうでもいいです。ダグの側かどうかだけが重要なのです。
「だろうと思ったよ。じゃあこのままでいいね。ヴェルナー、食事を」
「かしこまりました」
ヴェルナーさんがチリン、と綺麗なベルを鳴らすと一斉にワゴンを押した使用人さん達が出てきてそれぞれに給仕を始めた。僕のはリディアが給仕してくれるみたいです。バッチリ執事のような格好をした使用人さんの中に神官服ではないけど神官らしいローブを着たリディアは目立ちます。
「わぁ、美味しそう……!」
まず出てきたのは前菜。キラキラと輝くオードブルはすっごく美味しそうです。
「ユキちゃんの食べる量に合わせているけれど、多かったら残していいからね。逆に少なかったらすぐに追加を出させるからちゃんというんだよ?」
「はい! いただきます!」
ダグに食べさせてもらってばっかの僕だけど、マナーはちゃんとまだ覚えてます。忘れてないよ。行儀悪く見えないようにきっちりマナーを守りつつフォークを手にとってまずは一口。僕好みのふわふわのテリーヌは口当たりも軽やかで美味しいです。思わずニマニマと頬が緩んでしまうのも仕方ないと思います。そんな僕をお義父さん達は微笑ましげに見てきます。
「ユキちゃんは本当に美味しそうに食事するね」
「僕美味しいものが大好きなのです。ずっと前にご飯! って叫びながら起きたこともあるくらいです」
すっごく懐かしい出来事だよね。ロイとアルに起こされても全く起きなかった僕が朝食っていうワードに反応してそのままご飯! って……僕って食い意地張ってるなぁ。
「くっくっく……それは見てみたかったな。どうぞ、ご飯たくさん食べてね」
「はい」
ご飯って強調されちゃった。お義父さん達に食い意地張ってるって認識されちゃったかなぁ。恥ずかしいね。でもまぁご飯が好きなことは確かだしいっか!
その後も美味しいご飯を堪能して、全員が食べ終わればカウチのある部屋で団欒です。みんなそれぞれ専用のカウチがあるらしく、僕はダグのカウチへ一緒に座った。お義父さんは深いブラウン、お義母さんはオフホワイト、お義兄さんはカーキ、ダグはネイビーの革製だ。座り心地はすごくいいです。
「相変わらずダグラスはユキちゃんにベタ惚れだな」
お義兄さんがそう言ったのは僕とダグの間に隙間が全くなく、べっとりとひっついてさらにダグの腕が僕の腰に回ってるからです。
「当たり前でしょう。こんなに可愛い妻がいたらこうもなります」
「たしかに」
僕にはなんで僕以外が一斉に頷いたのか理解できかねます。相変わらず僕の周りは僕にゲロ甘です。嫌じゃないけどね!
あれ、そういえばお義兄さんの奥さんはここにいるんじゃないのかな? 王都のタウンハウスにいなかったのはわかるけど、本邸のこっちならいると思うんだけど……
「お義兄さん、奥さんはどちらに?」
「ん? ああ、ユキちゃんは今知らない人が怖いと聞いていたからね。ユキちゃんの意思を聞いてからにしようかと思ってここにはいないだけで屋敷にはいるよ。今度会ってくれるかい?」
「ぜひ。気を遣わせてしまってすみません」
なんだか奥さんを除け者にしちゃったみたいで申し訳ないなぁ……
「いや、いいんだ。言い出したのは妻だしね。またお茶でも付き合ってやってくれ」
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