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After Story
誇り高い獣人
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一旦お昼にすることになり、アルバスさんの部屋でダグ達と合流した。部屋に入って来たダグはどこか様子がおかしかったけれど、お昼を食べ始めた今ではもういつも通りのダグに戻っている。
……いや、いつも通りではない、かも?
「ほらユキ、もっと食べろ」
「う、うん」
今日はアルバスさんの部屋で食べることになって、またも机が高かった僕にダグが食べさせてくれているのだけども。敬語が完全に外れているのですが……いつもなら護衛モードの時はずっと敬語なのに。いや、嬉しいんだけど……どんな心境の変化が……?
「なんだ、お前結局敬語は外すことにしたのか」
「今は癒される時間なので。それに、この面子なら何も問題はありませんし」
「まぁな」
「おや、ついに気付いたと思ったのですが違ったのです?」
「気付く? 何に?」
いまいち3人が話してることがわかりません! 当事者のはずなのに!!
「ダグラスはユキ様の伴侶になったでしょう?」
「うん」
間違ってないし、ダグと結婚してものすごく嬉しいし幸せなんだけど、人の口から聞かされると恥ずかしいね! ちょっと照れちゃう。
「それはすなわち神子の伴侶になったわけで、ダグラスの地位が上がっているのですよ。それも国王にも匹敵するくらいです。だからたとえユキ様に敬語を使わなかったからといってダグラスの今の地位を脅かすことなど誰にも出来ないことなので、本来ならたとえ仕事中でも時間外のようにユキ様と接しても問題はないのです」
……そうなの?
「でも、結婚するまでも恋人同士だったよ?」
「恋人、というだけでももちろんそれなりの地位ではあるのですが、法的なものではありませんからね。結婚とは一種の法的な契約ですので、伴侶の地位も上がることになるのです。わかりやすい例でいいますと、国王の妻は王妃となるでしょう?」
なるほど。わかりやすい。確かにそれなら結婚することでダグの地位が上がった、っていうのもわかる。確かに今のダグには僕に敬語を使う必要なんて全くないのかもしれない。
「今日団長に言われて初めて気付いたんだ。仕事中とそれ以外を分けて考えていたからな。正直、まだ飲み込みきれていないんだが……ユキはどうしたい、俺が敬語を使うのはあまり好きじゃないよな?」
「……確かに、敬語じゃない方が嬉しいよ? でも、ダグがまだ納得しきれていないならどっちでもいい。今みたいに限られた人しかいない時だけ、っていうのでもいいし……」
ダグは騎士としての自分に誇りを持ってるから、護衛対象に敬語を使わないっていうことに違和感があるんだと思う。いくら許されるといっても、自分の中にもやもやとしたものが残るのだろう。
それなら、無理強いはしない。無理してまで敬語を外して欲しいとは思わない。ダグに自然体でいてもらう方が嬉しいから、ダグの望むままにしてくれたらそれでいい。
「……正直、まだ違和感しかない。だからとりあえず、ユキの言うように限られた者しかいない時だけは敬語を外そうと思う。それでいいか?」
「もちろん! でも、それでもやっぱり無理だって思ったらちゃんと言ってね? 無理はして欲しくないから」
「わかった、約束しよう」
うん、自然体が1番! 無理してたらストレス溜まっちゃうもん。ストレスの元なんて作らないのはとっても大事なことですよ! 僕は無理して疲れたダグなんて見たくありませんよ。
でもやっぱり、敬語が外れるのは嬉しいなぁ。最初からの僕の望みだったからね。
そんなこんなでお昼は終わり、たった今残り2人の尋問も終わった。
「ユキ、調書だ」
「ありがとう!」
……ん? 3枚だけ?
「1人分ないよ?」
「ああ……そいつは他の罪が見つかった。危険人物としてユキに会わせることは出来なくなった」
「そうなの?」
それなら仕方ないや。……ん? よく見たらないのって2人目の人の調書だ。ダグの様子がおかしかったのは2人目が終わった直後。ダグの言葉から察するに……僕のことを何か言われたんだろうなぁ。てことは会わせられないのは、本当に危険だからっていうのもあるかもしれないけど、僕にはいい相手じゃないからっていうのが強そうだなぁ。ま、いっか。本当に危険かもしれない人物に無理に会わせろ! なんて言えないし。
とりあえず残りの3人の調書を読んでっと……
「……ん、3人に話しに行きたい」
「……わかった。3人を集めよう。だが、一定の距離は空けてもらうぞ。3人はもちろん拘束する」
「わかった」
流石にそれをダメなんて言ったら会わせてくれないだろう。どうしても話はしたいから、ちゃんと言う事は聞きます。
「ここだ。危ないと判断したら無理にでも終わらせるからな? それと、約束通り魔法は使わない事。わかったな?」
「はい、アルバスさん。無理言ってごめんなさい」
「ったく、こんなのは今回だけだからな」
「はい」
ぐしゃぐしゃっと頭を撫でられてから揃って案内された部屋へ入る。部屋の中には、椅子に拘束された3人の人がいた。僕は机を挟んで向かいに設置された椅子に座った。
「僕のことは知っているでしょうし、早速本題に入らせてもらいますね。僕は本当は、ラギアスを傷つけたあなた方を許すつもりなど毛頭ありませんでした。でも……ビルマさんにグルドさん。あなた方には謝ります。本当にごめんなさい」
獣人の2人に向かって、僕は深く頭を下げた。僕の行動は予測していなかったのか部屋の中から息をのむ音がいくつか聞こえてきたけれど、無視して続ける。
「ごめんなさい。僕が不甲斐ないから、今回のことを招いてしまった。獣人を差別することが嫌だと言いながら、僕は結局何も出来てなくて、その差別はなくならない。周りには、ラギアスだけを特別扱いしていると見えていても、仕方ありません。本当にごめんなさい」
そこまで言い切ってから顔を上げ、2人を見つめる。困惑した様子の2人に静かに語る。
「でも、1つだけ。僕は、決してラギアスだけを特別扱いしているわけではありません。たしかに、ラギアスのことは気に入ってます。でもそれは、一個人としてです。獣人の中でラギアスだけがいい、というわけではなく、人柄に触れて、ラギアスがいい人だったから好きになった。僕にとって種族など関係ないですから、誰だって好ましいと思えば僕は好きになるでしょう。まぁ、伴侶とかそういう意味ではダグだけですが」
2人は、ラギアスが獣人の中で1人だけいい思いをしていると思っていたらしい。自分達は肩身の狭い思いをしながら獣人同士で固まっているしかないのにラギアスだけずるいって。1人だけ幸せそうなのが許せなくて今回のことに加担したんだって。
「俺たち獣人はそこにいるだけで冷たい目を向けられる。何もしていないのに、人間は皆俺たちを嫌う」
「たしかに、獣人に対して冷たい人間は多いです。けれど、全員ではないことを知って下さい」
「そんなわけない! ならなぜ俺たちはずっと蔑まれているんだ!」
怒りを露わにする2人を見ていると、出会ったばかりの頃のラギアスを思い出す。ずっと僕に警戒心バリバリで、なかなか信用してくれなかった。それもだんだんも和らいで、いつのまにか笑顔を見せてくれるようになった。僕を信じたいと、言ってくれた。これは僕だけでなく、周りの人達が関係していると思う。僕の周りには獣人を差別するような人はいないからね。その中にいることで、人間に対する意識が変えられたのだと思う。
「ラギアス、どう思う?」
「……人間は、たしかに冷たい。けれど、全員じゃありません。ユキ様の側にいて、そのことに気付かされました。ユキ様の周りに集まる人間はみんな、俺をただ1人の騎士として見てくれる。獣人だからと差別する人はいません。だからユキ様の側はとても居心地がいいです。俺は、信用できる人間もいるということを、ユキ様の護衛を務める中で教わりました」
「そっか。ラギアスが少しでも人間を好きになってくれてよかったよ」
「嫌いな人間の方が多いですが……」
気まずそうに言うラギアスに思わず笑みがこぼれてしまう。
「ふふ、自分に悪意を向けてくる人を好きになる人なんていないよ。でも、人間だから嫌い、というのは獣人だから嫌い、という人間と同じことをしていることになる。種族なんて関係なしに、その人の人柄を見て判断してほしい」
「はい」
僕とラギアスのやり取りを聞いていたビルマさんとグルドさんの目が揺れた。人間と同じことをしている、なんて考えたこともなかったのかもしれない。でも、そういうことだと僕は思うんだ。僕は、誇り高い獣人に、そんな醜いことはして欲しくないんだ。
……いや、いつも通りではない、かも?
「ほらユキ、もっと食べろ」
「う、うん」
今日はアルバスさんの部屋で食べることになって、またも机が高かった僕にダグが食べさせてくれているのだけども。敬語が完全に外れているのですが……いつもなら護衛モードの時はずっと敬語なのに。いや、嬉しいんだけど……どんな心境の変化が……?
「なんだ、お前結局敬語は外すことにしたのか」
「今は癒される時間なので。それに、この面子なら何も問題はありませんし」
「まぁな」
「おや、ついに気付いたと思ったのですが違ったのです?」
「気付く? 何に?」
いまいち3人が話してることがわかりません! 当事者のはずなのに!!
「ダグラスはユキ様の伴侶になったでしょう?」
「うん」
間違ってないし、ダグと結婚してものすごく嬉しいし幸せなんだけど、人の口から聞かされると恥ずかしいね! ちょっと照れちゃう。
「それはすなわち神子の伴侶になったわけで、ダグラスの地位が上がっているのですよ。それも国王にも匹敵するくらいです。だからたとえユキ様に敬語を使わなかったからといってダグラスの今の地位を脅かすことなど誰にも出来ないことなので、本来ならたとえ仕事中でも時間外のようにユキ様と接しても問題はないのです」
……そうなの?
「でも、結婚するまでも恋人同士だったよ?」
「恋人、というだけでももちろんそれなりの地位ではあるのですが、法的なものではありませんからね。結婚とは一種の法的な契約ですので、伴侶の地位も上がることになるのです。わかりやすい例でいいますと、国王の妻は王妃となるでしょう?」
なるほど。わかりやすい。確かにそれなら結婚することでダグの地位が上がった、っていうのもわかる。確かに今のダグには僕に敬語を使う必要なんて全くないのかもしれない。
「今日団長に言われて初めて気付いたんだ。仕事中とそれ以外を分けて考えていたからな。正直、まだ飲み込みきれていないんだが……ユキはどうしたい、俺が敬語を使うのはあまり好きじゃないよな?」
「……確かに、敬語じゃない方が嬉しいよ? でも、ダグがまだ納得しきれていないならどっちでもいい。今みたいに限られた人しかいない時だけ、っていうのでもいいし……」
ダグは騎士としての自分に誇りを持ってるから、護衛対象に敬語を使わないっていうことに違和感があるんだと思う。いくら許されるといっても、自分の中にもやもやとしたものが残るのだろう。
それなら、無理強いはしない。無理してまで敬語を外して欲しいとは思わない。ダグに自然体でいてもらう方が嬉しいから、ダグの望むままにしてくれたらそれでいい。
「……正直、まだ違和感しかない。だからとりあえず、ユキの言うように限られた者しかいない時だけは敬語を外そうと思う。それでいいか?」
「もちろん! でも、それでもやっぱり無理だって思ったらちゃんと言ってね? 無理はして欲しくないから」
「わかった、約束しよう」
うん、自然体が1番! 無理してたらストレス溜まっちゃうもん。ストレスの元なんて作らないのはとっても大事なことですよ! 僕は無理して疲れたダグなんて見たくありませんよ。
でもやっぱり、敬語が外れるのは嬉しいなぁ。最初からの僕の望みだったからね。
そんなこんなでお昼は終わり、たった今残り2人の尋問も終わった。
「ユキ、調書だ」
「ありがとう!」
……ん? 3枚だけ?
「1人分ないよ?」
「ああ……そいつは他の罪が見つかった。危険人物としてユキに会わせることは出来なくなった」
「そうなの?」
それなら仕方ないや。……ん? よく見たらないのって2人目の人の調書だ。ダグの様子がおかしかったのは2人目が終わった直後。ダグの言葉から察するに……僕のことを何か言われたんだろうなぁ。てことは会わせられないのは、本当に危険だからっていうのもあるかもしれないけど、僕にはいい相手じゃないからっていうのが強そうだなぁ。ま、いっか。本当に危険かもしれない人物に無理に会わせろ! なんて言えないし。
とりあえず残りの3人の調書を読んでっと……
「……ん、3人に話しに行きたい」
「……わかった。3人を集めよう。だが、一定の距離は空けてもらうぞ。3人はもちろん拘束する」
「わかった」
流石にそれをダメなんて言ったら会わせてくれないだろう。どうしても話はしたいから、ちゃんと言う事は聞きます。
「ここだ。危ないと判断したら無理にでも終わらせるからな? それと、約束通り魔法は使わない事。わかったな?」
「はい、アルバスさん。無理言ってごめんなさい」
「ったく、こんなのは今回だけだからな」
「はい」
ぐしゃぐしゃっと頭を撫でられてから揃って案内された部屋へ入る。部屋の中には、椅子に拘束された3人の人がいた。僕は机を挟んで向かいに設置された椅子に座った。
「僕のことは知っているでしょうし、早速本題に入らせてもらいますね。僕は本当は、ラギアスを傷つけたあなた方を許すつもりなど毛頭ありませんでした。でも……ビルマさんにグルドさん。あなた方には謝ります。本当にごめんなさい」
獣人の2人に向かって、僕は深く頭を下げた。僕の行動は予測していなかったのか部屋の中から息をのむ音がいくつか聞こえてきたけれど、無視して続ける。
「ごめんなさい。僕が不甲斐ないから、今回のことを招いてしまった。獣人を差別することが嫌だと言いながら、僕は結局何も出来てなくて、その差別はなくならない。周りには、ラギアスだけを特別扱いしていると見えていても、仕方ありません。本当にごめんなさい」
そこまで言い切ってから顔を上げ、2人を見つめる。困惑した様子の2人に静かに語る。
「でも、1つだけ。僕は、決してラギアスだけを特別扱いしているわけではありません。たしかに、ラギアスのことは気に入ってます。でもそれは、一個人としてです。獣人の中でラギアスだけがいい、というわけではなく、人柄に触れて、ラギアスがいい人だったから好きになった。僕にとって種族など関係ないですから、誰だって好ましいと思えば僕は好きになるでしょう。まぁ、伴侶とかそういう意味ではダグだけですが」
2人は、ラギアスが獣人の中で1人だけいい思いをしていると思っていたらしい。自分達は肩身の狭い思いをしながら獣人同士で固まっているしかないのにラギアスだけずるいって。1人だけ幸せそうなのが許せなくて今回のことに加担したんだって。
「俺たち獣人はそこにいるだけで冷たい目を向けられる。何もしていないのに、人間は皆俺たちを嫌う」
「たしかに、獣人に対して冷たい人間は多いです。けれど、全員ではないことを知って下さい」
「そんなわけない! ならなぜ俺たちはずっと蔑まれているんだ!」
怒りを露わにする2人を見ていると、出会ったばかりの頃のラギアスを思い出す。ずっと僕に警戒心バリバリで、なかなか信用してくれなかった。それもだんだんも和らいで、いつのまにか笑顔を見せてくれるようになった。僕を信じたいと、言ってくれた。これは僕だけでなく、周りの人達が関係していると思う。僕の周りには獣人を差別するような人はいないからね。その中にいることで、人間に対する意識が変えられたのだと思う。
「ラギアス、どう思う?」
「……人間は、たしかに冷たい。けれど、全員じゃありません。ユキ様の側にいて、そのことに気付かされました。ユキ様の周りに集まる人間はみんな、俺をただ1人の騎士として見てくれる。獣人だからと差別する人はいません。だからユキ様の側はとても居心地がいいです。俺は、信用できる人間もいるということを、ユキ様の護衛を務める中で教わりました」
「そっか。ラギアスが少しでも人間を好きになってくれてよかったよ」
「嫌いな人間の方が多いですが……」
気まずそうに言うラギアスに思わず笑みがこぼれてしまう。
「ふふ、自分に悪意を向けてくる人を好きになる人なんていないよ。でも、人間だから嫌い、というのは獣人だから嫌い、という人間と同じことをしていることになる。種族なんて関係なしに、その人の人柄を見て判断してほしい」
「はい」
僕とラギアスのやり取りを聞いていたビルマさんとグルドさんの目が揺れた。人間と同じことをしている、なんて考えたこともなかったのかもしれない。でも、そういうことだと僕は思うんだ。僕は、誇り高い獣人に、そんな醜いことはして欲しくないんだ。
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