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After Story
予想通り
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幸仁です。現在おそらくお昼。まぁ、今起きたんだけども。
……うん、予想通り動けないね。まっっっったく動けない!! そして声も出ない!! 喉痛いし身体も痛い!
そして何よりものすんごく恥ずかしいです!! 昨日の夜僕なにしました?! 自分からの、乗っかって僕からするって……あぁああ……勢いでやっちゃった……しかもあれなんだっけ……潮? 吹いた、よね……え、あれって普通? 普通なの? ダグに引かれては……ない、な。うん、それはない。だってあれ見てからダグの激しさましたもん。うんうん、引いてなかった。それは確実だ。……僕はめちゃくちゃ動揺してますけどね!!
内心バタバタと悶えつつ、誰か来ないかなぁって思ってたらダグの部屋につながる方の扉が開いてダグが入ってきた。
「起きたか。おはよう、ユキ」
おはようダグ。まったく早くないけど。
「ああ、声出ないか」
正解です。全く出ません!
瞬きで肯定の意を伝えると、ベッドに腰掛けていたダグが立ち上がって僕の頭を撫でた。
「待ってろ、レモン水持ってくるな」
お願いします!!
僕の部屋へつながる扉の向こうへ行ったダグが戻ってくるのを待つと、リディアとともに戻ってきた。
「ユキ様おはようございます。どうなさいます? 起き上がれそうでしたらグラス、お辛ければ吸い飲みにお入れしますよ」
自力では起き上がれないけどダグが支えてくれたらいけないかな?
リディアが持ってるグラスを見てからダグをじっと見つめると、意図を察したダグがベッドに乗り上がって僕を起こしてくれた。相変わらず逞しい腕ですね、安心感と安定感が半端じゃないです。え? 握りつぶされそうな恐怖? そんなのないよ。だってダグ優しいもん。僕に甘~い愛しの旦那様ですから!
「グラスですね。どうぞ、よく冷えていますよ」
ありがと! グラスを支えてくれて、ちょっとずつ口に流してくれるレモン水を飲み込むと、スッキリとした甘さと冷たさが痛む喉に心地よかった。
「まだ飲まれますか?」
ううん、もう大丈夫。
まだ声は出なさそうだったから首をゆるく振ってもういらないことを伝える。
「かしこまりました。ペンダントをどうぞ」
ありがと! これできっと夜には回復……して、るかな……? もしかしてこれ、僕明日まで動けないとかあり得ない?
「ご昼食はどうなさいますか?」
食欲はあるかなぁ? うん、食べたいかも。
「食べられそうですね。リゾットをお持ちします」
あ、それ恥ずかしいやつだ……いや、うん、いいけども。
「俺が食べさせてやるからな」
あ、うん、お願いします。動けないので。恥ずかしいけど食べたいからね!!
「何かほかにして欲しいことはないか?」
して欲しいことかぁ……こうして抱きしめてくれるだけで十分だよ?
だから僕はお腹に回された腕に手を添えてダグに笑いかけた。そうしたらダグも微笑んでくれてああ幸せだなって思ったのです。
「キスはいらないのか?」
うぐ……えっ、と。キスはしたいのです、よ? でもね、結婚後初めてのえっちの後、さ……キスだけで僕イっちゃった、じゃん……? それが頭の中でぐるぐるしててまたああなってしまったらどうしようって……!
「ふ、ユキの考えていることはなんとなくわかった。だから……これだけ、な」
ん……
軽ーく、本当に軽ーくちゅってキスされた。それだけで気持ちいいって思っちゃうんだからもし深いキスなんてしたら……だめだめ! 考えたらだめだ!!
「可愛いな。今日は部屋でゆっくりしような。明日、元気だったらデートしてくれ」
デート!! うん!! もちろん!!
「温室に行ってみようかと思ってな。きっと父上のことだからユキの好みそうな花を植えてくれているだろう。一緒に行こうな」
うん!! すっっっごく楽しみ!!!
……ん? このデートってもしかしてダグの誕生日プレゼント代わりのデート? ……ケーキ、焼けなくない? えっ、と……夜、ちょっと回復してたらスポンジだけでも焼いて……明日の朝早めに起こしてもらってデコレーション? できる、かな……?
料理は手順を確認さえしておけば何品かは作れると、思う。朝の間だけで。ただ……ダグが食べる分全部は……厳しいかも。そこは昨日のプチパーティーみたいに他の分を用意して貰えば大丈夫かな?
……よし、リディアに相談しなくちゃ。そのためにも声をなんとか戻さないとね。ペンダントのおかげでじわじわ回復してる感はあるからたぶん夕方には声は出ると思う。
あとは……ダグが離してくれるか、だね。今日は離してくれなさそうな予感がする。心配してって意味でね? うーむ、いっそケーキ焼きたいからまってて! って言う? その方がスムーズにいきそうだけど僕としてはサプライズしたいわけで……でもダグのことだし隠したとしても絶対バレるよね。それなら最初から言っておいて、ダグの想像よりうんと綺麗なケーキを焼いてびっくりさせる? うぅむ、そんなに綺麗なケーキは僕作れない! どうしよ!
……やっぱりまた今度にしよっかな。デートは明日だけじゃないと思うし、一週間のお休みの中でまだ機会はあるはず! 今日は僕としてもひっついていたいから明日にケーキは諦めます。
「お待たせいたしましたユキ様。お熱いのでお気をつけ下さいね」
リディアが持ってきたリゾットはほかほかと暖かい湯気がたっていて、美味しそうな香りが漂ってくる。きゅるりとお腹も空腹を訴えております!
「くっくっ……すぐに食べさせてやるからなな」
うん! もうふーふーからのあーんが恥ずかしいなんて言ってられない! お腹すきました! 速くください!
相変わらずダグが適温に冷ましてから口に運んでくれるリゾットはたまらなく美味しかった。空腹は最大の調味料とは言うけれど、絶対にそれだけじゃなくて、これは本気で美味しい! やっぱりお城の料理人さんは美味しいご飯を作るね!
温かいチーズリゾットはトロッとしたチーズがまろやかですっごく食べやすいです。チーズがたっぷりでこってりしてそうな感じだけれど、しつこさは全くなくてペロリと食べれてしまう。
「おかわりもございますよ」
ください!!
ついキラキラとした視線を向けると微笑んだリディアがおかわりをよそってくれた。
美味しい!!
結局僕はチーズリゾットを2杯まるまる食べました。きっと前とは違って今回は熱を出すとかではないと思うよ? 僕の最近の食事量が増えてきてるからだと思います! 実際まだ食べろと言われたら少しなら入るくらいだったもん。流石に満腹すぎると気持悪くなるから3杯目は食べなかったけど。
「さぁ、お部屋へ行くならお召し替えをしましょうね」
はぁい。
ダグが僕を丸めた掛け布団に凭れかけさせてから1度寝室を出て行った。それを見送ってから僕を着替えさそうとプチプチといくつかシャツのボタンを外したリディアは突然固まった。あ、そういえば僕ちゃんとパジャマ着てる。ダグが着替えさせてくれたんだなぁ……
……? 固まりすぎじゃない? どうした、の……
あぁああぁああああああ!!!
昨日は痕いっぱいつけられたんだった! しかも僕もつけて欲しいって言ったしダグにもいっぱいつけたよ!!
「……申し訳ありません、お寒いですよね。すぐにお召し替えを」
お願いシマス……
今の僕、羞恥で死ねる気がします……
……うん、予想通り動けないね。まっっっったく動けない!! そして声も出ない!! 喉痛いし身体も痛い!
そして何よりものすんごく恥ずかしいです!! 昨日の夜僕なにしました?! 自分からの、乗っかって僕からするって……あぁああ……勢いでやっちゃった……しかもあれなんだっけ……潮? 吹いた、よね……え、あれって普通? 普通なの? ダグに引かれては……ない、な。うん、それはない。だってあれ見てからダグの激しさましたもん。うんうん、引いてなかった。それは確実だ。……僕はめちゃくちゃ動揺してますけどね!!
内心バタバタと悶えつつ、誰か来ないかなぁって思ってたらダグの部屋につながる方の扉が開いてダグが入ってきた。
「起きたか。おはよう、ユキ」
おはようダグ。まったく早くないけど。
「ああ、声出ないか」
正解です。全く出ません!
瞬きで肯定の意を伝えると、ベッドに腰掛けていたダグが立ち上がって僕の頭を撫でた。
「待ってろ、レモン水持ってくるな」
お願いします!!
僕の部屋へつながる扉の向こうへ行ったダグが戻ってくるのを待つと、リディアとともに戻ってきた。
「ユキ様おはようございます。どうなさいます? 起き上がれそうでしたらグラス、お辛ければ吸い飲みにお入れしますよ」
自力では起き上がれないけどダグが支えてくれたらいけないかな?
リディアが持ってるグラスを見てからダグをじっと見つめると、意図を察したダグがベッドに乗り上がって僕を起こしてくれた。相変わらず逞しい腕ですね、安心感と安定感が半端じゃないです。え? 握りつぶされそうな恐怖? そんなのないよ。だってダグ優しいもん。僕に甘~い愛しの旦那様ですから!
「グラスですね。どうぞ、よく冷えていますよ」
ありがと! グラスを支えてくれて、ちょっとずつ口に流してくれるレモン水を飲み込むと、スッキリとした甘さと冷たさが痛む喉に心地よかった。
「まだ飲まれますか?」
ううん、もう大丈夫。
まだ声は出なさそうだったから首をゆるく振ってもういらないことを伝える。
「かしこまりました。ペンダントをどうぞ」
ありがと! これできっと夜には回復……して、るかな……? もしかしてこれ、僕明日まで動けないとかあり得ない?
「ご昼食はどうなさいますか?」
食欲はあるかなぁ? うん、食べたいかも。
「食べられそうですね。リゾットをお持ちします」
あ、それ恥ずかしいやつだ……いや、うん、いいけども。
「俺が食べさせてやるからな」
あ、うん、お願いします。動けないので。恥ずかしいけど食べたいからね!!
「何かほかにして欲しいことはないか?」
して欲しいことかぁ……こうして抱きしめてくれるだけで十分だよ?
だから僕はお腹に回された腕に手を添えてダグに笑いかけた。そうしたらダグも微笑んでくれてああ幸せだなって思ったのです。
「キスはいらないのか?」
うぐ……えっ、と。キスはしたいのです、よ? でもね、結婚後初めてのえっちの後、さ……キスだけで僕イっちゃった、じゃん……? それが頭の中でぐるぐるしててまたああなってしまったらどうしようって……!
「ふ、ユキの考えていることはなんとなくわかった。だから……これだけ、な」
ん……
軽ーく、本当に軽ーくちゅってキスされた。それだけで気持ちいいって思っちゃうんだからもし深いキスなんてしたら……だめだめ! 考えたらだめだ!!
「可愛いな。今日は部屋でゆっくりしような。明日、元気だったらデートしてくれ」
デート!! うん!! もちろん!!
「温室に行ってみようかと思ってな。きっと父上のことだからユキの好みそうな花を植えてくれているだろう。一緒に行こうな」
うん!! すっっっごく楽しみ!!!
……ん? このデートってもしかしてダグの誕生日プレゼント代わりのデート? ……ケーキ、焼けなくない? えっ、と……夜、ちょっと回復してたらスポンジだけでも焼いて……明日の朝早めに起こしてもらってデコレーション? できる、かな……?
料理は手順を確認さえしておけば何品かは作れると、思う。朝の間だけで。ただ……ダグが食べる分全部は……厳しいかも。そこは昨日のプチパーティーみたいに他の分を用意して貰えば大丈夫かな?
……よし、リディアに相談しなくちゃ。そのためにも声をなんとか戻さないとね。ペンダントのおかげでじわじわ回復してる感はあるからたぶん夕方には声は出ると思う。
あとは……ダグが離してくれるか、だね。今日は離してくれなさそうな予感がする。心配してって意味でね? うーむ、いっそケーキ焼きたいからまってて! って言う? その方がスムーズにいきそうだけど僕としてはサプライズしたいわけで……でもダグのことだし隠したとしても絶対バレるよね。それなら最初から言っておいて、ダグの想像よりうんと綺麗なケーキを焼いてびっくりさせる? うぅむ、そんなに綺麗なケーキは僕作れない! どうしよ!
……やっぱりまた今度にしよっかな。デートは明日だけじゃないと思うし、一週間のお休みの中でまだ機会はあるはず! 今日は僕としてもひっついていたいから明日にケーキは諦めます。
「お待たせいたしましたユキ様。お熱いのでお気をつけ下さいね」
リディアが持ってきたリゾットはほかほかと暖かい湯気がたっていて、美味しそうな香りが漂ってくる。きゅるりとお腹も空腹を訴えております!
「くっくっ……すぐに食べさせてやるからなな」
うん! もうふーふーからのあーんが恥ずかしいなんて言ってられない! お腹すきました! 速くください!
相変わらずダグが適温に冷ましてから口に運んでくれるリゾットはたまらなく美味しかった。空腹は最大の調味料とは言うけれど、絶対にそれだけじゃなくて、これは本気で美味しい! やっぱりお城の料理人さんは美味しいご飯を作るね!
温かいチーズリゾットはトロッとしたチーズがまろやかですっごく食べやすいです。チーズがたっぷりでこってりしてそうな感じだけれど、しつこさは全くなくてペロリと食べれてしまう。
「おかわりもございますよ」
ください!!
ついキラキラとした視線を向けると微笑んだリディアがおかわりをよそってくれた。
美味しい!!
結局僕はチーズリゾットを2杯まるまる食べました。きっと前とは違って今回は熱を出すとかではないと思うよ? 僕の最近の食事量が増えてきてるからだと思います! 実際まだ食べろと言われたら少しなら入るくらいだったもん。流石に満腹すぎると気持悪くなるから3杯目は食べなかったけど。
「さぁ、お部屋へ行くならお召し替えをしましょうね」
はぁい。
ダグが僕を丸めた掛け布団に凭れかけさせてから1度寝室を出て行った。それを見送ってから僕を着替えさそうとプチプチといくつかシャツのボタンを外したリディアは突然固まった。あ、そういえば僕ちゃんとパジャマ着てる。ダグが着替えさせてくれたんだなぁ……
……? 固まりすぎじゃない? どうした、の……
あぁああぁああああああ!!!
昨日は痕いっぱいつけられたんだった! しかも僕もつけて欲しいって言ったしダグにもいっぱいつけたよ!!
「……申し訳ありません、お寒いですよね。すぐにお召し替えを」
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