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司教の本性
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ハーノインの身体がサレナに覆い被さる。震える身体を冷たい大理石の床に押し倒され、逃げられないように押さえ付けられて、サレナは頭の中が真っ白になった。
いつもの優しさを失くしてしまった様子のハーノインに恐怖しているはずなのに、口付けられた唇から甘い熱が全身に行き渡る。
(どうして・・・・・・司教様・・・・・・‼︎)
ハーノインの長い舌がサレナの口蓋をくすぐるように舐め回し、その耐え難いほどの快感にサレナは身体をよじった。
「ん、むぅ、ん、しきょ、さまッ・・・・・・‼︎」
口付けの合間に、ハーノインの手がするりとサレナの身体を服の上からなぞり、上衣を胸の上まで捲り上げる。
ひんやりとした空気が直に肌に触れて、全身総毛立つ。
「いゃ、なに、してッ・・・・・・司教様、駄目ですッ」
サレナの、赤子のように滑らかな褐色の肌がハーノインの手にしっとりと吸い付く。
指の腹が触れるか触れないかという絶妙な具合で腹から胸までツ・・・・・・となぞられ、薔薇色をした胸の尖りの周りを焦らすように円状に撫でられて、サレナはつい恍惚としてしまった。
「し、司教様、やめて・・・・・・」
か細い声をあげるサレナ。しかし、その震える吐息に甘い熱がこもっているのを、ハーノインは見逃さなかった。
「・・・・・・そんなに物欲しそうな顔をして、やめて欲しいなんてよく言えたものですね」
薄ら笑いを浮かべるハーノイン。その冷たい笑みに宿る妖艶な雰囲気に、サレナはゾクゾクしてしまう。
震えで力の入らない手で必死に抵抗するも、下衣を脱がされ、ステンドグラス越し月明かりが差す中裸体を晒す羽目になり、目に涙が滲んだ。
恋焦がれるハーノインに触れられ、口付けられたせいで、股間のものはすっかり赤く充血し勃ち上がっている。
「・・・・・・どうしようもない子ですね、少し触れられただけでこんなに発情するなんて」
「ッ・・・・・・」
ハーノインの方から仕掛けてきたことなのに、なんとも残酷な言いようだった。
(司教様は、俺のことが嫌いになってしまわれたんだ・・・・・・)
だからこんな意地悪をするのだ、虐めてくるのだと思うと、サレナは辛くなって泣き出した。
心はこんなに痛いのに、好きな人に触れられ、裸を見られて興奮してしまう身体が情けなくて、ぼろぼろと涙をこぼす。
「・・・・・・そんな泣き顔を見せられると、余計に虐めたくなってしまいますね」
低い声でそんな科白を囁かれると同時に、細い両脚を掴まれ、強引に股を開かされた。
そのまま折れた膝が胸につくように脚を押さえつけられ、床から腰が浮き、股間のモノはおろか肛門まで丸見えになる格好にさせられる。
「あっ、しきょ、さま、いやッ・・・・・・」
太ももの内側をハーノインのサラサラとした長い金髪に撫でられ、腰が震える。
股間に顔を近づけられ、硬く勃起したモノに吐息を吹きかけられて、サレナは頬を真っ赤に染めた。
ーー彼に拾われてからずっと、性についての深い知識を与えられてこなかった無垢なサレナは・・・・・・口で性器を愛撫するなどという行為があることすら知らなかった。
サレナの亀頭が、ハーノインの口の中に含まれる。
その衝撃的な行動にサレナは一瞬息をするのも忘れて硬直したが、すぐに与えられた強烈な快楽に全身を震わせ、無我夢中で喘ぎ出した。
「あ、いやぁッ、やだ、そんな、汚いとこ、ん、あぁッ・・・・・・だめ、はなしてッ‼︎」
胸を突き出すように背を弓形に反らし、強すぎる快感に泣き喚く。
ハーノインの口内で舌を絡められ、水音をたてながら強く吸われると、頭の中が真っ白になる程気持ちよくて。
「あァッーーん、ひ、ぅ、ぁ、でる、いや、ぁ、しきょ、さま、許してくだひゃい、許してぇッ・・・・・・‼︎」
甘い声で必死に許しを乞いながら、カクンカクンと腰を揺らしてしまう。
しかし、すぐに楽にしてやるつもりなどないらしく、ハーノインはサレナがイきそうになるたび口を離しては根本の玉をねぶったり、裏筋をくすぐるように舌先でなぞったりして弄び寸止めを繰り返した。
辛くて、気持ちよくて堪らないのに、射精させてもらえなくて。
つま先が攣りそうになるほどピンと脚を伸ばし、必死に身体を強張らせ耐えようとするも、力を入れれば入れるほど身体中が敏感になって、快楽が高まり気が狂いそうになる。
ーー礼拝堂という神聖な場所で。
神像や聖典が祀られる中で。
神官服を着込んだハーノインに淫らなことをされて快楽に喘いでいる・・・・・・その死んでしまいたくなるほどの背徳感が、媚薬のように快感を高めていく。
「ぁ、たすけて、司教、様ッ・・・・・・いゃッ・・・・・・んぅ、ぁ、あッ・・・・・・あぁ‼︎」
強すぎる快感に訳がわからなくなり、もがくようにハーノインに手を伸ばすサレナ。
その辛く苦しいほどの快感でサレナを痛ぶっている司教当人に助けを求める姿に、ハーノインは歪んだ笑みを浮かべた。
「ーーまだ、私が司教だなどと・・・・・・神に使える清らかな聖職者だと信じているのですね」
口淫が止み、罰のような快楽地獄から解放された、その時だった。
ーーハーノインの背中から漆黒の翼が生え、頭に山羊のような婉曲した角が二本、現れたのは。
「ッ・・・・・・‼︎」
目を見開き、呆然とするサレナ。
不思議と、彼のその姿を恐ろしいと思う感情よりも先に・・・・・・美しいと感じてしまった。
彼の老いぬ肉体にも、人間離れした美貌にも、全ては秘密があったのだ。
「ーー本当の私は聖なる司教様なんかじゃありません。よく聞きなさい、私の可愛いサレナ・・・・・・私は、“神の子”である君を快楽に堕とし、汚し、永遠に我が物にしようと企む悪魔なのですよ」
いつもの優しさを失くしてしまった様子のハーノインに恐怖しているはずなのに、口付けられた唇から甘い熱が全身に行き渡る。
(どうして・・・・・・司教様・・・・・・‼︎)
ハーノインの長い舌がサレナの口蓋をくすぐるように舐め回し、その耐え難いほどの快感にサレナは身体をよじった。
「ん、むぅ、ん、しきょ、さまッ・・・・・・‼︎」
口付けの合間に、ハーノインの手がするりとサレナの身体を服の上からなぞり、上衣を胸の上まで捲り上げる。
ひんやりとした空気が直に肌に触れて、全身総毛立つ。
「いゃ、なに、してッ・・・・・・司教様、駄目ですッ」
サレナの、赤子のように滑らかな褐色の肌がハーノインの手にしっとりと吸い付く。
指の腹が触れるか触れないかという絶妙な具合で腹から胸までツ・・・・・・となぞられ、薔薇色をした胸の尖りの周りを焦らすように円状に撫でられて、サレナはつい恍惚としてしまった。
「し、司教様、やめて・・・・・・」
か細い声をあげるサレナ。しかし、その震える吐息に甘い熱がこもっているのを、ハーノインは見逃さなかった。
「・・・・・・そんなに物欲しそうな顔をして、やめて欲しいなんてよく言えたものですね」
薄ら笑いを浮かべるハーノイン。その冷たい笑みに宿る妖艶な雰囲気に、サレナはゾクゾクしてしまう。
震えで力の入らない手で必死に抵抗するも、下衣を脱がされ、ステンドグラス越し月明かりが差す中裸体を晒す羽目になり、目に涙が滲んだ。
恋焦がれるハーノインに触れられ、口付けられたせいで、股間のものはすっかり赤く充血し勃ち上がっている。
「・・・・・・どうしようもない子ですね、少し触れられただけでこんなに発情するなんて」
「ッ・・・・・・」
ハーノインの方から仕掛けてきたことなのに、なんとも残酷な言いようだった。
(司教様は、俺のことが嫌いになってしまわれたんだ・・・・・・)
だからこんな意地悪をするのだ、虐めてくるのだと思うと、サレナは辛くなって泣き出した。
心はこんなに痛いのに、好きな人に触れられ、裸を見られて興奮してしまう身体が情けなくて、ぼろぼろと涙をこぼす。
「・・・・・・そんな泣き顔を見せられると、余計に虐めたくなってしまいますね」
低い声でそんな科白を囁かれると同時に、細い両脚を掴まれ、強引に股を開かされた。
そのまま折れた膝が胸につくように脚を押さえつけられ、床から腰が浮き、股間のモノはおろか肛門まで丸見えになる格好にさせられる。
「あっ、しきょ、さま、いやッ・・・・・・」
太ももの内側をハーノインのサラサラとした長い金髪に撫でられ、腰が震える。
股間に顔を近づけられ、硬く勃起したモノに吐息を吹きかけられて、サレナは頬を真っ赤に染めた。
ーー彼に拾われてからずっと、性についての深い知識を与えられてこなかった無垢なサレナは・・・・・・口で性器を愛撫するなどという行為があることすら知らなかった。
サレナの亀頭が、ハーノインの口の中に含まれる。
その衝撃的な行動にサレナは一瞬息をするのも忘れて硬直したが、すぐに与えられた強烈な快楽に全身を震わせ、無我夢中で喘ぎ出した。
「あ、いやぁッ、やだ、そんな、汚いとこ、ん、あぁッ・・・・・・だめ、はなしてッ‼︎」
胸を突き出すように背を弓形に反らし、強すぎる快感に泣き喚く。
ハーノインの口内で舌を絡められ、水音をたてながら強く吸われると、頭の中が真っ白になる程気持ちよくて。
「あァッーーん、ひ、ぅ、ぁ、でる、いや、ぁ、しきょ、さま、許してくだひゃい、許してぇッ・・・・・・‼︎」
甘い声で必死に許しを乞いながら、カクンカクンと腰を揺らしてしまう。
しかし、すぐに楽にしてやるつもりなどないらしく、ハーノインはサレナがイきそうになるたび口を離しては根本の玉をねぶったり、裏筋をくすぐるように舌先でなぞったりして弄び寸止めを繰り返した。
辛くて、気持ちよくて堪らないのに、射精させてもらえなくて。
つま先が攣りそうになるほどピンと脚を伸ばし、必死に身体を強張らせ耐えようとするも、力を入れれば入れるほど身体中が敏感になって、快楽が高まり気が狂いそうになる。
ーー礼拝堂という神聖な場所で。
神像や聖典が祀られる中で。
神官服を着込んだハーノインに淫らなことをされて快楽に喘いでいる・・・・・・その死んでしまいたくなるほどの背徳感が、媚薬のように快感を高めていく。
「ぁ、たすけて、司教、様ッ・・・・・・いゃッ・・・・・・んぅ、ぁ、あッ・・・・・・あぁ‼︎」
強すぎる快感に訳がわからなくなり、もがくようにハーノインに手を伸ばすサレナ。
その辛く苦しいほどの快感でサレナを痛ぶっている司教当人に助けを求める姿に、ハーノインは歪んだ笑みを浮かべた。
「ーーまだ、私が司教だなどと・・・・・・神に使える清らかな聖職者だと信じているのですね」
口淫が止み、罰のような快楽地獄から解放された、その時だった。
ーーハーノインの背中から漆黒の翼が生え、頭に山羊のような婉曲した角が二本、現れたのは。
「ッ・・・・・・‼︎」
目を見開き、呆然とするサレナ。
不思議と、彼のその姿を恐ろしいと思う感情よりも先に・・・・・・美しいと感じてしまった。
彼の老いぬ肉体にも、人間離れした美貌にも、全ては秘密があったのだ。
「ーー本当の私は聖なる司教様なんかじゃありません。よく聞きなさい、私の可愛いサレナ・・・・・・私は、“神の子”である君を快楽に堕とし、汚し、永遠に我が物にしようと企む悪魔なのですよ」
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