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 後ろの孔に、ゆっくりと探るようにレスターの指が入ってくる。

 とろとろとした潤滑液を垂らされて、その感触にぴくんと身体を揺らすディー。

「おま、いつの間にそんなものッ・・・・・・」

「・・・・・・内職で稼いだお小遣いで、こっそり?」

 悪戯っぽく笑って言うレスター。確かに、小遣いが欲しいから仕事をしたいというレスターのために、人脈の広いオースティンに頼んで家の中でもできる内職の仕事を紹介してもらったことがある。

 部屋にこもって雑貨の検品作業に集中するレスターの後ろ姿を見ながら、「欲しいものでもあるのかなぁ、成長したなぁ」などと微笑ましく思っていたのだが。

 ーーまさか、“そんなもの”を買うためだったとは思わず、ディーは真っ赤にした顔を胸に抱きしめた枕に埋めた。

(レスター・・・・・・さっきは「ディーに気持ち悪がられるかもと思って黙っていた」とかしおらしいこと言ってたくせに、こんなものまで用意しておいて、遅かれ早かれ俺のこと抱く気満々だったんじゃないか‼︎)

 とろみのあるその液体をナカににゅるにゅると塗り込められる、その奇妙な感覚にディーはうぅ、と呻き声をあげる。

「・・・・・・痛い? ディー、痛かったらやめるから、すぐに言って」

 レスターは優しく言いながら、潤滑液を足して孔の中をぐちょぐちょに濡らしてくる。

 挿れる指を2本に増やされ、くぱ、と孔を広げられて、中に空気が入ってくる不思議な感覚に背筋が震えた。

「小さく窄まってて、綺麗なピンク色で・・・・・・ディーのここ、すごく可愛いね♡」

「~~ッ、黙ってやれッ・・・・・・‼︎」

 自分でも見たことのないその部分を観察した感想など聞きたく無い。

 ディーは拗ねたようにプイッと顔をレスターから背けると、強く抱いた枕で顔を隠してしまう。

「怒らないで、ごめんねディー。ディーの全部が好きすぎて、言葉が溢れてきちゃうんだよ」

 しゅんとした声で言うくせに、ディーの尻の穴を穿る指の動きを全く止めないレスター。

 ーーやがて、その指先がある一点を掠め、ディーの腰がビクンッと跳ねた時、レスターはひどく嬉しそうにニヤリと笑った。

「あっ、あッ・・・・・・???♡♡♡」

 一瞬の鋭い刺激は、あまりに強烈すぎて快感だと認識することができなかった。

 訳もわからず困惑するディーの身体の上で、レスターが舌なめずりをする。

「・・・・・・見つけた。ディー、覚えててね? “ここ”が、ディーの気持ちイイところだから」

 トントン、と指の腹でそのしこりを叩かれて、ディーの背筋がゾクゾクッと震える。

 腰骨に甘い痺れがはしり、散々舐めしゃぶられてふにゃふにゃになっていた股間のモノが、再び硬く勃起した。

「あ♡ まて、そこ、いやッ・・・・・・♡」

 強すぎる快感に怯えたディーがぽろぽろ涙を溢しながら頭を横に振るのに、レスターはそのしこりを揉み込むように執拗に刺激してくる。

 腰全体がぞわぞわして、全身が鳥肌立った。身体の奥底から湧き上がってくる未知の感覚に、ディーは怖くなって枕に爪を立てる。

「や、やめ、なんかくる、ゃッ・・・・・・♡ だめ、れすたぁ、待ってえぇぇぇえッ・・・・・・!!!!♡♡♡」

 コリコリとそのしこりを刺激されて、ついにディーは射精しないまま絶頂してしまった。

「~~ッ、ぁ、あッ・・・・・・♡♡♡」

 カクッカクッと細い腰を痙攣させ、舌先を出した口の端から涎を垂らし、泣きながらドライオーガズムに身悶えるディー。

 イッているはずなのに、射精できず、長引く絶頂感に頭がおかしくなりそうだ。

「ディー、可愛い・・・・・・♡ 好き、好きだよディー、もっと気持ちよくなって」

 しこりのあたりを指先でくるくる円を描くように撫でながら、赤くなった耳朶にちゅ、ちゅと口付けられ、何度も好きだと囁かれると、ディーはもうメロメロになってしまった。

 初めて身も心もずぶずぶに愛されて、嫌われ者として誰にも愛されてこなかった反動が大きいのもあり、呆気なく快楽に屈してしまう。

(気持ちい♡ 気持ちいぃッ・・・・・・♡ 愛されるのって、こんなに・・・・・・♡♡♡)

 とろんとした顔で絶頂の余韻に浸るディーの、抱きしめていた枕をレスターがさっと奪い取る。

 抱きしめるなら僕にしてよーー甘えるように囁くレスター。次の瞬間、ディーの中から指を引き抜くと、己の太く硬い剛直、その先端をディーの孔に突き立てた。

「あ、まっ、まって、こわぃっ♡」

 怯えるディーの頬に伝う涙を、レスターの舌がぺろ、と拭う。

「ーー痛いことはしないよ、ディー。・・・・・・愛してる。僕と、一つになろう」

 
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