上 下
6 / 9

6

しおりを挟む
 深く唇を重ねられ、舌を挿れられて、口内の敏感なところを舐り弄られる。

 その甘い快感に、脳が震えるほどゾクゾクする。

「ふ、ん、んむッ・・・・・・れ、レスター、んぅッ・・・・・・♡」

「・・・・・・っん、好き、ディー、んん・・・・・・♡」

 息継ぎの度に好き、好きと囁きながら、ディーの唇を貪るレスター。

 口付けられながら、シャツのボタンを一つ一つ外されて、上半身の前が顕になると今度は下衣にも手を伸ばされた。

 どんどんと脱がされていく羞恥にディーは顔中真っ赤になるが、抱きたいなら抱けなどと言い放ってしまった手前、「やっぱり恥ずかしいから無理」なんて泣き言は言えない。

 下唇をぢゅうぅ、と吸われ、舌に舌を絡められて、ディーの唇は赤く腫れとろとろに濡れてしまった。

「・・・・・・ディー、顔真っ赤だね。可愛すぎて、もう、どうしよう・・・・・・♡」

 レスターはうっとりとディーの恥じらう顔を見下ろしながら、ディーの衣服を全て脱がし終えると、そのあまり男らしいとは言い難い痩せた身体をゆったりとした手つきで撫で回す。

 揺れるレスターの尻尾に敏感な太腿の内側をくすぐられると、ディーはビクッと全身を震わせ、先端が下腹についてしまうほど股間のモノを反り立たせてしまった。

「ぁッ、み、みるなッ・・・・・・‼︎♡」

 あまりの羞恥に突き動かされたように慌てて股間を隠そうとするディー。

 しかしその手首を、嬉しそうに微笑んだレスターによってがっしりと掴まれてしまう。

「ディー、嬉しいよ・・・・・・ディーが僕に触られてます興奮してくれなかったら、どうしようって思ってた」

「ッ・・・・・・」

 レスターはそう言うと、ディーの陰茎を優しく手のひらに包み込み、ゆっくりと扱き出した。

 その搾り取るような絶妙な力加減に、腰が溶けてしまいそうなほどの快感を感じてディーは身悶える。

「ふ、ぅ♡ や、ま、待って・・・・・・れすた、ぁッ♡」

 片手でしこしこと扱かれながら、もう片方の手で根元の球を揉み込まれる。

 だんだん激しくなっていく手の動きに腰が浮き、先端から我慢汁が溢れてきて、響くいやらしい水音にディーは羞恥心で死にたくなった。

「あぁ♡ ま、まって、や、はげしぃ♡ も、でちゃ♡ だめ、や、ぁ、やめ、もッ・・・・・・んんぅ♡ イッ・・・・・・イク、イクッ♡♡♡」

 そんなところを人に扱かれたのはもちろん初めのディーは、あっという間に射精寸前まで追い詰められて。

 イク、イっちゃうと叫びながら喘ぎ泣くディーを愛おしげに見つめていたレスターは、ひどく嬉しそうな表情でニヤついたかと思えばーー次の瞬間、ディーのモノの先端をぱくりと口の中に含んでしまった。

「~~ッ⁉︎♡♡♡」

 ネコ科の性質らしいザラついた舌で裏筋を舐め上げられると、目の前にチカチカ星が飛ぶほどの快感にディーはビクビク腰を震わせてしまう。

 敏感な亀頭を舐めまわされて、尿道口を舌先でぐりぐり虐められて、ディーは年甲斐もなく泣きじゃくってしまった。

「あぁあッ~~‼︎♡ だめ、やだ、それやあぁッ♡ たべちゃだめぇッ‼︎♡」

 レスターはピンク色に充血した先端をぺろぺろと舐めて可愛がりながら、根元の袋をやわやわ揉んでその感触を楽しむ。

「ディーのここに入ってるミルク、僕が一滴残らず飲み干しちゃおうかな・・・・・・♡」

「ヒッ・・・・・・⁉︎♡」

 ずっと本当の息子のように可愛がってきたレスターに、変態じみた科白を吐かれてディーは驚愕する。

『でぃー、だっこしてぇ♡』

(少し前までよちよち歩いて俺に甘えてきてたあのレスターが・・・・・・まさかこんなことを言い出すようになるなんて。どこでそんな言い回しを覚えてきたんだ)

 幼き日のレスターを思い出してとてつもない背徳感に襲われていたのも束の間・・・・・・ディーのものを喉奥まで咥え込んだレスターによって、熱い口内で激しく舌を絡められ、ぢゅううと吸われて、ディーは呆気なく絶頂してしまった。

「んゃ♡ だ、め・・・・・・ッ‼︎♡ あ、あッーーーーあぁぁぁぁあんッ‼︎‼︎♡♡♡」

 ベッドから背中が浮くほど激しく仰け反り、絶頂に身体を痙攣させるディー。

 射精中の敏感なペニスに思い切りしゃぶりつかれ、溜まっていた濃厚な精液をごくごく喉を鳴らして飲まれて、堪らなくなる。

「らめ、やめて、れすたぁッ・・・・・・これだめッ♡ すうなぁッ、すっちゃいやぁッ♡♡♡」

 ペニスが取れてしまいそうなほど強く吸われて、尿道口に残った精液も全て吸い上げられてしまう。

 射精を長引かされるような感覚に全身の痙攣が止まらない。

 腰の奥がきゅんきゅんして、ふにゃふにゃになった陰茎を口の中でとろとろに甘やかされて、ディーは泣きながらシーツにしがみついた。

(だめだ、これ、気持ち良すぎて、おかしくなるッ・・・・・・‼︎♡)

 ぎゅうっとシーツを掴んで快感に耐えるディーの泣き顔を、ペニスから口を離し顔を上げたレスターが恍惚とした表情で熱っぽく見つめる。

 ーー自身の濡れた唇を舐めて拭うその仕草は、まるで獲物を狙う肉食獣のようだった。

『ディーのことを気持ち良くしたい、気持ち良すぎて泣いちゃうところを見てみたい』

 レスターがついさっき囁いてきた科白を思い出す。

 ディーは今まさに、レスターの愛撫によって絶頂させられ、あまりの気持ち良さに泣いているのだ。

 その淫らに乱れた姿を目に焼き付けようとして、レスターはディーをじっくりと見つめながら、その細い両足首を掴み脚を開かせた。

「ーーディー、愛してる。・・・・・・僕の全部、受け入れて欲しい」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

ナイトプールが出会いの場だと知らずに友達に連れてこられた地味な大学生がド派手な美しい男にナンパされて口説かれる話

ゆなな
BL
高級ホテルのナイトプールが出会いの場だと知らずに大学の友達に連れて来れられた平凡な大学生海斗。 海斗はその場で自分が浮いていることに気が付き帰ろうとしたが、見たことがないくらい美しい男に声を掛けられる。 夏の夜のプールで甘くかき口説かれた海斗は、これが美しい男の一夜の気まぐれだとわかっていても夢中にならずにはいられなかった。 ホテルに宿泊していた男に流れるように部屋に連れ込まれた海斗。 翌朝逃げるようにホテルの部屋を出た海斗はようやく男の驚くべき正体に気が付き、目を瞠った……

帰宅

papiko
BL
遊んでばかりいた養子の長男と実子の双子の次男たち。 双子を庇い、拐われた長男のその後のおはなし。 書きたいところだけ書いた。作者が読みたいだけです。

愛されて守られる司書は自覚がない【完】

おはぎ
BL
王宮図書館で働く司書のユンには可愛くて社交的な親友のレーテルがいる。ユンに近付く人はみんなレーテルを好きになるため、期待することも少なくなった中、騎士団部隊の隊長であるカイトと接する機会を経て惹かれてしまう。しかし、ユンには気を遣って優しい口調で話し掛けてくれるのに対して、レーテルには砕けた口調で軽口を叩き合う姿を見て……。 騎士団第1部隊隊長カイト×無自覚司書ユン

【完結】僕は、妹の身代わり

325号室の住人
BL
☆全3話  僕の双子の妹は、病弱な第3王子サーシュ殿下の婚約者。 でも、病でいつ儚くなってしまうかわからないサーシュ殿下よりも、未だ婚約者の居ない、健康体のサーシュ殿下の双子の兄である第2王子殿下の方が好きだと言って、今回もお見舞いに行かず、第2王子殿下のファンクラブに入っている。 妹の身代わりとして城内の殿下の部屋へ向かうのも、あと数ヶ月。 けれど、向かった先で殿下は言った。 「…………今日は、君の全てを暴きたい。 まずは…そうだな。君の本当の名前を教えて。 〜中略〜 ねぇ、君は誰?」 僕が本当は男の子だということを、殿下はとっくに気付いていたのだった。

愛を探しているんだ

飛鷹
BL
熱心に口説かれて付き合い始めた筈なのに。 たまたま見た雑誌で、アイツが来年の夏に結婚する事を知ってしまう。 次の愛を探さなきゃなぁ……と思いつつ、別れのメッセージをアイツに送ったのだけど………。 両思いのはずが微妙にすれ違って、そして仲直りするまでのお話です。 2022年2月22日の猫の日に因んで書いてみました。

巣作りΩと優しいα

伊達きよ
BL
αとΩの結婚が国によって推奨されている時代。Ωの進は自分の夢を叶えるために、流行りの「愛なしお見合い結婚」をする事にした。相手は、穏やかで優しい杵崎というαの男。好きになるつもりなんてなかったのに、気が付けば杵崎に惹かれていた進。しかし「愛なし結婚」ゆえにその気持ちを伝えられない。 そんなある日、Ωの本能行為である「巣作り」を杵崎に見られてしまい……

好きだから手放したら捕まった

鳴海
BL
隣に住む幼馴染である子爵子息とは6才の頃から婚約関係にあった伯爵子息エミリオン。お互いがお互いを大好きで、心から思い合っている二人だったが、ある日、エミリオンは自分たちの婚約が正式に成されておらず、口約束にすぎないものでしかないことを父親に知らされる。そして、身分差を理由に、見せかけだけでしかなかった婚約を完全に解消するよう命じられてしまう。 ※異性、同性関わらず婚姻も出産もできる世界観です。 ※毎週日曜日の21:00に投稿予約済   本編5話+おまけ1話 全6話   本編最終話とおまけは同時投稿します。

パン屋の僕の勘違い【完】

おはぎ
BL
パン屋を営むミランは、毎朝、騎士団のためのパンを取りに来る副団長に恋心を抱いていた。だが、自分が空いてにされるはずないと、その気持ちに蓋をする日々。仲良くなった騎士のキトラと祭りに行くことになり、楽しみに出掛けた先で……。

処理中です...