上 下
25 / 43

第二十五話・愛し合う二人

しおりを挟む
「ーーあっ・・・・・・‼︎♡ あぁ、ぅ♡ う、うっ、ゔ、んッ・・・・・・‼︎♡♡♡ あぉ、ぃッ♡」

 ベッドにうつ伏せに寝かせたシンの身体を、激しく揺さぶる。シンの、もちもちとした柔らかな感触の尻を鷲掴みにしながらする寝バックが、アオイは気に入っていた。

「や、やぅ、あぉッ・・・・・・‼︎♡♡♡ また、またいぐッ、イクイクイクッ‼︎‼︎♡♡♡」

 シンは、アオイのいつも使っている枕を必死に抱きしめて、可哀想になる程切なく上擦った声で啼く。

 シンの好きな前立腺の辺りを先端でぐりぐりいじめてやると、気持ちよさそうにぴゅうぴゅう精液をお漏らしして。

 ずぶずぶと奥に入っていく肉棒に、ローションで濡らしとろとろにした内壁が歓喜するように吸い付いてくる。

「あぁ、可愛い・・・・・・♡ シン・・・・・・好きだ、ほんとに好き・・・・・・♡」

 身体を前に倒し、シンの耳に熱い吐息を吹きかけながら囁くアオイ。

 その不意打ちに、シンは脳髄からとろけるような甘い痺れを感じて。

「~~~~ッ‼︎♡♡♡」

 きゅんきゅんと腹の中を締めながら、甘イキしてしまった。

「・・・・・・ッ、あぁ、中きつ・・・・・・♡ 好きって言われるとイッちゃうんだ、シン」

「ぁ、あ、うぅ・・・・・・♡」

 シンは媚薬の効きがどんどん増しているらしく、一度絶頂するとなかなか戻ってこない。

 焦点の合わない潤んだ瞳はとろんととろけていて、白い肌は赤く火照り、口付けでふやけきった開きっぱなしの唇から舌先を覗かせ、涎を垂らしている。

「シンのトロ顔、ほんと可愛いな・・・・・・可愛すぎて、優しくしたいのに、我慢できなくなるッ・・・・・・♡」

 アオイはシンの顎を掴むと、そのふわふわした唇に噛み付くように口付け、舌に舌を絡める。

 そのまま、シンの細い身体をぎゅうっと抱きしめて激しくピストンすると、シンはビクンビクンッと震え、仰け反った。

「ーーうぁ、あ゛ッ‼︎♡ や、まだイッ・・・・・・おくっ、おくだめぇ⁉︎♡♡♡」

 結腸の入り口を亀頭でゴリゴリされる、その苦しさと同時に、強烈な快楽に襲われて。

 シンは、シーツに擦れ我慢汁でぐしょ濡れになっていた股間のものから、勢いよく潮を吹いた。

「ッ、~~ッ、ッ‼︎♡♡♡」

 潮吹きの気持ちよさにヘコヘコ腰を揺らすと、余計ナカのアオイが深くまで入り込んできて、シンは必死に泣き喘ぐ。

「・・・・・・シン、シンの一番奥で、俺のこと受け入れてくれッ・・・・・・♡」

「ぁ、んッ♡ はぁ、ぁ、あ゛ぉいッ・・・・・・‼︎♡♡♡」

 ちゅ、ちゅと唇を触れ合わせながら、アオイの抽送がどんどん早くなっていく。

「あぁあ~~ッ、あお、あおぃッ♡ すき、すきぃッ♡ らいすきッ・・・・・・‼︎♡♡♡」

「ッ、シン、俺もッ・・・・・・‼︎♡」

 ーーアオイの表情が、絶頂の快楽に溶ける。ナカにドクドクと注がれる熱い子種に、シンの腰も蕩けてしまう。

「「~~ッ・・・・・・‼︎♡♡♡」」

 二人して気持ち良さげな震えた声を上げながらイキ果てる、その幸福感に、シンは堪らず悦びの涙を流した。

 ・・・・・・もう、とっくにミダラードライブのリビドーは満タンになっている。

 それなのに、アオイは一度ペニスを抜いてシンのうつ伏せの身体をひっくり返すと、絶頂にカクカク震える細い脚を掴み、股を開かせてきて。

「あっ、ぅ、あぉい♡♡♡」

「シン・・・・・・ごめん、もっと欲しいッ・・・・・・」

 アオイの余裕ない表情と声に、胸がときめく。

「ぁ、まって、まってッ・・・・・・‼︎♡♡♡」

 再びとろとろのアナルを犯され、うつ伏せの時には弄ってもらえなかった乳首をクリクリ可愛がられて、シンは激しく身悶えた。

 胸の先端に痺れるような快感を与えられると、恥ずかしさと気持ちよさで股間のものをビクビク震わせてしまう。

 いつもはよく逸らされる視線が、今日は真っ直ぐ目を見つめてきた。

 その瞳に宿る熱が、シンを恋しいと思うアオイの気持ちを伝えてきて。

「ーーんぁぁッ♡ も、きもちッ・・・・・・‼︎♡ きもちぃ♡ あぉい、すきッ♡♡♡」

 応えるように言葉で返せば、アオイはひどく嬉しそうに、少し泣きそうな声で、微笑んだ。

「・・・・・・ッ、俺も、俺も好きだ、シン」

 もう、リビドーの為でもなんでもない。

 本当に互いを求め合ってする、恋人同士のセックスだ。

 抱きしめ合い、口付けを交わしながら、体の奥深くで互いの境が分からなくなるほどずぶずぶに繋がり合う。

 ーーこの幸せを守る為なら、どんな強敵とだって戦ってやる。

 通じ合っているかのように胸の中でそう誓い合う二人の交わりは、夜更けまで止まらなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

少年ペット契約

眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。 ↑上記作品を知らなくても読めます。  小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。  趣味は布団でゴロゴロする事。  ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。  文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。  文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。  文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。  三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。  文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。 ※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。 ※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。

強制結婚させられた相手がすきすぎる

よる
BL
※妊娠表現、性行為の描写を含みます。

おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話

こじらせた処女
BL
 網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。  ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?

主神の祝福

かすがみずほ@11/15コミカライズ開始
BL
褐色の肌と琥珀色の瞳を持つ有能な兵士ヴィクトルは、王都を警備する神殿騎士団の一員だった。 神々に感謝を捧げる春祭りの日、美しい白髪の青年に出会ってから、彼の運命は一変し――。 ドSな触手男(一応、主神)に取り憑かれた強気な美青年の、悲喜こもごもの物語。 美麗な表紙は沢内サチヨ様に描いていただきました!! https://www.pixiv.net/users/131210 https://mobile.twitter.com/sachiyo_happy 誠に有難うございました♡♡ 本作は拙作「聖騎士の盾」シリーズの派生作品ですが、単品でも読めなくはないかと思います。 (「神々の祭日」で当て馬攻だったヴィクトルが受になっています) 脇カプの話が余りに長くなってしまったので申し訳ないのもあり、本編から独立しました。 冒頭に本編カプのラブシーンあり。

可愛い男の子が実はタチだった件について。

桜子あんこ
BL
イケメンで女にモテる男、裕也(ゆうや)と可愛くて男にモテる、凛(りん)が付き合い始め、裕也は自分が抱く側かと思っていた。 可愛いS攻め×快楽に弱い男前受け

僕の兄は◯◯です。

山猫
BL
容姿端麗、才色兼備で周囲に愛される兄と、両親に出来損ない扱いされ、疫病除けだと存在を消された弟。 兄の監視役兼影のお守りとして両親に無理やり決定づけられた有名男子校でも、異性同性関係なく堕としていく兄を遠目から見守って(鼻ほじりながら)いた弟に、急な転機が。 「僕の弟を知らないか?」 「はい?」 これは王道BL街道を爆走中の兄を躱しつつ、時には巻き込まれ、時にはシリアス(?)になる弟の観察ストーリーである。 文章力ゼロの思いつきで更新しまくっているので、誤字脱字多し。広い心で閲覧推奨。 ちゃんとした小説を望まれる方は辞めた方が良いかも。 ちょっとした笑い、息抜きにBLを好む方向けです! ーーーーーーーー✂︎ この作品は以前、エブリスタで連載していたものです。エブリスタの投稿システムに慣れることが出来ず、此方に移行しました。 今後、こちらで更新再開致しますのでエブリスタで見たことあるよ!って方は、今後ともよろしくお願い致します。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

異世界では常識です!

桜羽根ねね
BL
仲良し5人組が旅行中にトリップした先は、常識がすけべな異世界でした。 異世界の『常識』『ルール』に巻き込まれるがままにえっちな目に合っていく、オムニバス形式で送るさっくりエロコメです。 人間5人とも全員受けです。

処理中です...