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第十六話・それぞれの朝・1
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ーーいつもとは違う天井。慣れない触れ心地のシーツ。シンが目を覚ました時、そこは自室ではなく、医務室のベッドの上だった。
(あれ、俺、なんでここに・・・・・・)
寝ぼけ眼で辺りを見回そうとした、その時。
すぐ隣で眠るアオイの存在に気がつき、ついはっと驚いてしまった。
(ーー思い出した、昨日、俺、アオイの怪我を治すために、ここで・・・・・・)
昨晩の記憶が鮮明に蘇ってきて、シンは顔を真っ赤に染める。
『ーーね、あぉ、ぃッ・・・・・・‼︎♡ あぁ、き、きもちぃ?♡ アオイも、きもちよく、なってるッ?♡』
アオイにまたがり、ヘコヘコ腰を振りながらあんあん喘いだことを思い出すと、今更ながら恐ろしいほどの羞恥心が湧き上がってきて。
「~~ッ・・・・・・‼︎‼︎」
シンはボフッと枕に顔を埋めると、呻き声を上げた。
(き、昨日は、アオイが死にそうな顔でぶっ倒れたもんだから、俺もテンパってたんだ。あんなこと、いつもの俺なら絶対にしないッ・・・・・・‼︎)
『・・・・・・や、あおいぃッ♡ やら、おかしくなるっ・・・・・・まって、まってぇッ‼︎♡♡♡』
アオイの熱い肉棒を尻にハメられて善がり狂った記憶に、全身がゾクゾク疼く。
(昨日のアオイ、は、激しかったな・・・・・・♡)
傷が治ってからのアオイが、体勢を逆転して責めてきた時のことを思い出す。
結腸までアオイのペニスを突き入れられて、強く身体を揺さぶられて。
メスイキさせられたシンは、そのまま気絶してしまったのだ。
(・・・・・・そういえば、アオイ、何か言っていたような)
最後の方は連続で絶頂していたせいで記憶が朧げだが・・・・・・シンは、その時聞いたアオイの科白を思い出すことができた。
『ーーシン・・・・・・ッ好きだ、シン』
アオイの低い声で、吐息混じりに熱っぽく紡がれたその言葉。
(・・・・・・あ、あれって、聞き間違いか? アオイが、俺のこと好きだって)
かあっと頬が赤くなる。熱で頭の中がこんがらがって、うまく考えられない。
(告白されたってこと? 俺っ・・・・・・うそだろ⁉︎)
鼓動が激しくなり、シンは隣で眠るアオイの方を直視できなくなる。
ーーシンは、アオイのことがたまらなく好きだ。
素直になれなくて気持ちを伝えられたことはないが、アオイが他の皆と親しげに話しているとそれだけで嫉妬するし、アオイと一緒にいるだけで胸がそわそわして冷静ではいられないのだ。
(俺、返事したほうがいいのか? あ、アオイのこと、俺も好きって・・・・・・い、いやでも、どうやって切り出せば良いんだよッ・・・・・・‼︎)
アオイに好かれていたのだ、と頬を緩めて浮かれつつ、悶々と悩むシン。
その横で密かに目を覚ましていたアオイが、昨夜つい胸の内を明かしてしまったことを静かに後悔していることも知らず・・・・・・。
(あれ、俺、なんでここに・・・・・・)
寝ぼけ眼で辺りを見回そうとした、その時。
すぐ隣で眠るアオイの存在に気がつき、ついはっと驚いてしまった。
(ーー思い出した、昨日、俺、アオイの怪我を治すために、ここで・・・・・・)
昨晩の記憶が鮮明に蘇ってきて、シンは顔を真っ赤に染める。
『ーーね、あぉ、ぃッ・・・・・・‼︎♡ あぁ、き、きもちぃ?♡ アオイも、きもちよく、なってるッ?♡』
アオイにまたがり、ヘコヘコ腰を振りながらあんあん喘いだことを思い出すと、今更ながら恐ろしいほどの羞恥心が湧き上がってきて。
「~~ッ・・・・・・‼︎‼︎」
シンはボフッと枕に顔を埋めると、呻き声を上げた。
(き、昨日は、アオイが死にそうな顔でぶっ倒れたもんだから、俺もテンパってたんだ。あんなこと、いつもの俺なら絶対にしないッ・・・・・・‼︎)
『・・・・・・や、あおいぃッ♡ やら、おかしくなるっ・・・・・・まって、まってぇッ‼︎♡♡♡』
アオイの熱い肉棒を尻にハメられて善がり狂った記憶に、全身がゾクゾク疼く。
(昨日のアオイ、は、激しかったな・・・・・・♡)
傷が治ってからのアオイが、体勢を逆転して責めてきた時のことを思い出す。
結腸までアオイのペニスを突き入れられて、強く身体を揺さぶられて。
メスイキさせられたシンは、そのまま気絶してしまったのだ。
(・・・・・・そういえば、アオイ、何か言っていたような)
最後の方は連続で絶頂していたせいで記憶が朧げだが・・・・・・シンは、その時聞いたアオイの科白を思い出すことができた。
『ーーシン・・・・・・ッ好きだ、シン』
アオイの低い声で、吐息混じりに熱っぽく紡がれたその言葉。
(・・・・・・あ、あれって、聞き間違いか? アオイが、俺のこと好きだって)
かあっと頬が赤くなる。熱で頭の中がこんがらがって、うまく考えられない。
(告白されたってこと? 俺っ・・・・・・うそだろ⁉︎)
鼓動が激しくなり、シンは隣で眠るアオイの方を直視できなくなる。
ーーシンは、アオイのことがたまらなく好きだ。
素直になれなくて気持ちを伝えられたことはないが、アオイが他の皆と親しげに話しているとそれだけで嫉妬するし、アオイと一緒にいるだけで胸がそわそわして冷静ではいられないのだ。
(俺、返事したほうがいいのか? あ、アオイのこと、俺も好きって・・・・・・い、いやでも、どうやって切り出せば良いんだよッ・・・・・・‼︎)
アオイに好かれていたのだ、と頬を緩めて浮かれつつ、悶々と悩むシン。
その横で密かに目を覚ましていたアオイが、昨夜つい胸の内を明かしてしまったことを静かに後悔していることも知らず・・・・・・。
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